甲骨文字の「示」 |
示ス偏と衣偏 何で「示す偏(ネ偏)」は神様と関係があるの? 漢字で紛らわしいものに、示す偏と衣偏があります。示す偏は、私達はカタカナで「ネ」という字で表し、「ネ偏」という言い方で呼ぶこともあります。一方の衣偏の方は「衤」と書き、衣偏と呼びます。この二つの部位は少し紛らわしいのですが、ここにあるように、由来が全く違うのです。見ていただければ、なーんだこんなことかを直感的に分かっていただけるでしょう。 |
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甲骨文字の「衣」 |
漢字「示」の読みと成り立ちと使い方:神と祭りの間には
漢字「示」の読み方、呼び方
音読み:① ジ:呉音 例語:指示、示談、公示、告示 ② シ:漢音 例語: 示唆、黙示
訓読み:① しめす ② つげる
漢字「示」が要素となっている漢字
神社、祠、禍、祈、禍、祗、祉、祖、祝、祷
禦、祭、票、宗、祟
引用:「汉字密码」(P822、唐漢著,学林出版社)
唐漢氏の解釈
「示」は甲骨文の中で「干、T」」の形をしている。上古時代の供卓のようで、木の表や石柱で祖先の位牌の形をしている。傍と上辺には小さな小点が出ているが、祭祀の際の上下左右のお供え物を表している。金文と小篆の「示」は甲骨文字を受け継ぎ楷書はこの脈で「示」と書く。
「示」のイメージは将に祭の時に位牌の前に並べられたお供えからきています。又物品であったり、人の生贄であったり、動物の肉体であったりしたものが祖先の神霊に喜ばせるためにお供えされました。甲骨文の中の『示』が語気限られたものに用いられただったのが、大多数に均しくその意義を拡張され、即先公、先王、天神、地抵等"神主"まで祭祀の对象を指すようになった。古文中、祭祀に関係のある文字は「祖、神、祭、祀、祝、祠、社、祈等」であるが、みな「示偏」を持っており、後の人はそれを祭祀の文字とみていたことを示している。
字統の解釈
神を祭るときの祭卓の形。字形が簡単であるため従来その解釈について諸説がある。「示」は祭卓の形で、その上に祭肉を備える字は「祭」という。
「漢字の起源と成り立ち 『甲骨文字の秘密』」のホームページに戻ります。
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