2012年1月15日日曜日

予の原義はセックス。種族を増やすことが存在意義であったことから「我」という意味が派生した

  予は漢語の中で二つの意味がある。その一つは「我」を表す。2の意味は「給、与える」ということである。現代漢語と一脈通じており、「賞状を与え、処分を免れる」の如くである。

「予」の原義は我と「性交」
 甲骨文字と小篆の予の字の上部は女性の生殖器の符号▽で、下部は上向き矢印の形の男性の生殖器の符号である。金文中の予の字は繁体字に変わって以降、更に明確になって男女の間の性行為を表している。


 男女の性交は射精で以て終結する。この為「予」与えるという意味を持っている。男は性交で以て種族の中での存在意義を実現し、自分の氏族の中での位置付けを証明し、それゆえ「予」は「我」の意味がある。

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2012年1月12日木曜日

漢字「子」の起源と由来:上古先人は年代を数えることを人間の一生に込めた

十二支:上古古代先人は年代を数えることを人間の一生に込めて考えた
 「子」は十二支の中でも、最初に現れる干支である。唐漢氏はこの理由を「上古古代先人は年代を数えることを人間の一生に込めて考えた」と説明している。「子」に今日でいう「ネズミ」という意味がどこから出てくるのか、唐漢氏の説明の中にもない。今後の研究課題ともいえよう。

十二支の最初の「子」には、人間が
初めて生まれる姿を見た
「子」:象形文字だ
  「子」これは象形文字だ。甲骨文字の「子」は二つの書き方がある。 第一の文字は胎児が正に母体から生まれ出る時を表したものである。

  甲骨文字の第二の「子」の字は、会意文字である。甲骨文字中で肛門の象形文字である。これは借用で産門を表したものだ。上辺の短い縦線は胎児の産出を表す。

 金文の「子」字には2つの書き方がある。その一つは甲骨文字を受け継いでおり胎児の象形で、他のは胎児の振り回した両手と大きな脳みそを示している。既に胎嚢の中の胎児の形である。金文の構形はよく似ているが、但し降りてくるの意味は却って失われているが後の時代の人が上古の先民作字の意図が分からないままの一種の模写かもしれない。小篆の「子」は甲骨文字の第2の書き方を受け継いでおり、楷書ではこの関係から「子」と書く。

「子」の本義は子を産むこと
 「子」の本義は子を産む、即ち嬰児が産道から出生することだ。上古の先民は生れた子供に対し、十分観察し、当時の育産習俗に端を発し、男女が分け隔てなく等しく助け合える。そこで人の初めは、仮借を用いて、干支の第一番目で、上古の先民の育産生殖崇拝に対し顕示するばかりではなく、明らかに育産はこの過程は上古先民の心の投影である。その中で畏敬や切望の情は乏しくはなかった。


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