漢字の成り立ちと由来の意味するもの:「幹」:古代の人々は樹木の生長から、根や幹の役割を認識し、自分たちの集団行動の規範を作っていったのだろう
以前に、このブログで「干支」との観点から、漢字「幹」と「枝」につて考えたが、ここでは十二支から離れて、純粋に漢字学の観点から改めて、「幹」と「枝」について考察する。
参考ページ:「「支」(木の枝)と「干」(木の幹)から古人は年月の数えるのに干支(えと)を考え出した」
漢字「幹」の楷書で、常用漢字です。「幹」と「枝」は字の生成から見る限り、幹から切り取った象形(会意)になっており、字の生成か手を跡付けるのも興味深いものがあります。 | ||
幹・楷書 |
「幹」金文 | 「幹」・小篆 「幹」の原字は「倝」(かん:旗竿に吹き流しを付けた形) | 幹・楷書 |
「幹」の漢字データ
漢字の読み
意味
熟語 幹部、基幹、根幹、語幹、幹事、幹線、体幹
- 音読み カン
- 訓読み みき
意味
- 物事の最も大切な部分
- 中心となるもの
- 全体に支配的な影響を及ぼす部分・人
熟語 幹部、基幹、根幹、語幹、幹事、幹線、体幹
引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)
唐漢氏の解釈
「幹」は木の幹の主要部分で木の先を支える役割も持つ。拡張されて事物の主体、重要部分を表わす。体の幹、幹線など。
現代漢語中で「材干、骨干」の字句はここから来る。「幹」は木の幹である。小篆の幹の字は会意文字である。樹木に力を与え、上に伸ばすことも含め、太陽の光を争う意味である。
又古代古墳の時代、板を両辺から支え手立てておき固定するのに用いた杭からとったものだという人もいる。節や傷がなくまっすぐで、樹木の幹の部分からとる。後々まで長く使え、後来幹を木の根幹の部分を言うようになった。
「幹」は木の幹の主要部分で木の先を支える役割も持つ。拡張されて事物の主体、重要部分を表わす。体の幹、幹線など。
現代漢語中で「材干、骨干」の字句はここから来る。「幹」は木の幹である。小篆の幹の字は会意文字である。樹木に力を与え、上に伸ばすことも含め、太陽の光を争う意味である。
又古代古墳の時代、板を両辺から支え手立てておき固定するのに用いた杭からとったものだという人もいる。節や傷がなくまっすぐで、樹木の幹の部分からとる。後々まで長く使え、後来幹を木の根幹の部分を言うようになった。
漢字「幹」の字統の解釈
形声文字である。「幹」の初文は「「倝」」で、旗竿に吹き流しを付けた形で、発声は「かん」。さらに木を加えて根「榦」の字となった。
形声文字である。「幹」の初文は「「倝」」で、旗竿に吹き流しを付けた形で、発声は「かん」。さらに木を加えて根「榦」の字となった。
まとめ
「幹」:古代の人々は樹木の生長から、根や幹の役割を認識し、自分たちの集団行動の規範を作っていったのだろう。よく言われる「十干」という概念が、この「幹」という漢字との関係にはまだしっくり行かないものがある。
「幹」:古代の人々は樹木の生長から、根や幹の役割を認識し、自分たちの集団行動の規範を作っていったのだろう。よく言われる「十干」という概念が、この「幹」という漢字との関係にはまだしっくり行かないものがある。
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