2018年10月4日木曜日

漢字「芽」の起源と成り立ち:芽は牙のようであることから来ているのか


漢字「芽」の起源と由来

引用:「汉字密码」(P134、唐汉著,学林出版社)

「芽」の字の成り立ち」
 芽は植物の種子の新芽を指す。または植物の葉や花が蕾を含みほころびを待つ最初の状態を指している。小篆の芽の字は草冠の字の頭と牙が組み合わさった字で明らかに形声字である。
 芽の字にどうして「牙」が用いて、その声符となしたのだろう。小篆、楷書の「芽」の字は構造は「互」によく似ているしLと¬が交錯した構造になっている。
 双葉がかみ合っていることから、草かんむりに音符の「牙」をとったという。因みのこの説明は「漢字源」、「字統」でも同じで、会意+形声文字という。


古人は「芽」と「牙」に何を見たか
 「芽」の字の声符は動物の牙をとっており、双葉の柔らかい新芽を表している。花の蕾もいわゆる固い形状も一緒に芽という。人々は常に芽胞というがこれは最初に出てくる葉や花の芽が牙のような形状をしていることからそういう。芽は通常植物の種子、葉、花の蕾の最初の状態を言う。また拡張して、事物のはじめの状態を「萌芽」という。

「漢字の起源と成り立ち 『甲骨文字の秘密』」のホームページに戻ります。

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