2016年11月28日月曜日

漢字「旧」の成立ちを「甲骨文字」に探る:ある種の大型の鳥が他の鳥の巣に侵入し荒らされ打ち捨てられた巣のこと


漢字「旧」の起源と由来

引用:「汉字密码」(P72、唐汉著,学林出版社)

 旧は繁体字の舊の簡体字である。舊は原本は一種の鳥の名称である。即ち、鶴鷹またカモメカラスともいう。
 古代の先民たちはこの種の鳥を残忍で殺戮を好みいつもほかの鳥の巣に入り込み占領し、彼らの雛を食べると思っていた。
 甲骨、金文、篆書の中の舊の字はまさに一匹の毛と角の鳥が爪を伸ばし鳥の巣に侵入する形をしている。これは正に一匹の鳶(ミミズク)が漢字占領して、他の鳥の巣を壊している形状だ。旧の本義は鳶が鳥の巣に侵入し占領している様である。
これと同じ様な習性が在るのは、郭公などが知られている。
 以降多く陳旧(すでに壊され無用になった巣の意味)を表示するのに用いられ、新と相対し、基本義は次第に消失した。
「詩・大雅・文王」のごとく、「周旧邦といえ、その命新しさを繋ぐ」この中の旧は即ち過去を表している。
現代漢語の中の故旧(旧友)、旧書(古本)、懐旧(昔をしのぶ)など、その中の旧は、みな過去を表し、長い時間以前の意味である。

「漢字の起源と成り立ち 『甲骨文字の秘密』」のホームページに戻ります。

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