来年の干支は「子」
年賀状に子年の漢字「子」の甲骨文字を使って見よう
来年の干支は、ネズミですが、漢字では「子」と書きます。このネズミと「子」は何の関係もないのですが、何故ネズミが割り当てられたのでしょうか。
昔から中国では年月や方角を表すのに、十二支を使っていましたが、一番身近な人間のライフサイクルを用いたものだと主張する人がいます。そして人間が母親の子宮から出てくる時を「子(ね)」で表したものでネズミとは関係がないのですが、一般庶民に理解させるの動物をもってきたのではといいます。
来年の干支は「子」
甲骨、金文(青銅器・鋳物に彫り込められた文字)、小篆(秦時代に作られた字体)の「子」を提示しています。
左のヒエログラフの中の左の3つが甲骨文字で、中4つは金文、その右2つは小篆です。
漢字はほぼ完成した状態で、この世に現れますが、文字学からいって考えられないことで、完成までの間には必ずその前身となるべきものが存在しているはずですが、未だなぞに包まれています。これをひも解くのも、興味が尽きません。
参考文献:「漢字の社会史 東洋文明を支えた文字の三千年」(阿辻哲次著、2013年、吉川弘文館)
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令和2年の賀状
年賀状を甲骨文字で考える
令和の年賀状を古代文字で飾ってみたら
右の3つのロゴはいずれも、年賀状の挨拶文字「賀正」を古代文字で表したものです。「賀」は下位であらわした財宝を手でつかんでサイという入れ物に入れることを顕しています。
賀正の「正」という字は、四角と「止」で構成され、四角は都市や邑を表し、「止」は市を踏み入れるという意味で、両方をあわせて、征服するという意味を持ちます。
征服して税や賦課を管理することを「正当」化することを正という意味が出てきたといわれています。
難しいことはさておき、漢字には歴史を母斑として持っているといえそうです。正月には少しそのような歴史の重みを感じながら年賀状を作られることもいいと思います。
令和二年も甲骨文字で見てみましょう
一番上の文字は令和の令という字で、アルファベットのAの下に人が跪いていているように見えますが、これはアルファベットではなく、男子が佇立している姿とも言われています。つまりこれで権力者を示し、この下に人が跪いている模様を示し、命令を受けているさまを示しています。
上から二つ目の字は、「和」のもともとの字ということです。少し難しいのですが、「和」の甲骨文字は楽器を表していたといわれています。それが後代になって、口偏+禾隣、やがて禾と口が左右入れ替わったということです。
上から4つ目の字は、「年」ですが、稲の穂が垂れ下がることで、1年のサイクルを示しているということです。
総合すると「令和二年」と書かれています。