漢字「狼」の成り立ちと起源:「犬+良」から成ることは間違いない。
しかし、荒々しい獣の代表のような狼がなぜ良という字を持つのか>その不思議に迫れるか・・。
「狼」の漢字データ
引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)
しかし、荒々しい獣の代表のような狼がなぜ良という字を持つのか>その不思議に迫れるか・・。
漢字「狼」の楷書で、常用漢字です。 | |
狼・楷書 |
狼・甲骨文字 |
狼・小篆 構成の左は犬から取ってきています。右は「良」で、冷酷を意味するといいますが、後付けのように思います。 |
狗・甲骨 偏が犬偏ではないことに注意。現代では獣偏で統一されています |
「狼」の漢字データ
漢字の読み
意味
同じ部首を持つ漢字 狼、浪、痕
漢字「良」を持つ熟語 狼藉、一匹狼、狼煙、狼狽
- 音読み ロウ
- 訓読み おおかみ
意味
- 狼・・・おおかみ(イヌ科。家族単位で暮らし、冬には群れをつくって共同で狩りをし、大形の動物なども襲う) (例:)
- ひどい残虐なやり方をいう・・・豺狼
- 酷い行いをする人をたとえ
同じ部首を持つ漢字 狼、浪、痕
漢字「良」を持つ熟語 狼藉、一匹狼、狼煙、狼狽
引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)
唐漢氏の解釈
字形から構造分析をすると、狼は犬に似てそのために字形の右側が「犬」のような形をしており、字形の左側は甲骨文「良」です。
良とは元々、光線が穴から差し込んでくることを意味し、オオカミの目は2つのターコイズブルーのライトのようなものということから、「狼」という言葉は「良」を構成要素として使用しました。オオカミの眼の光は青緑色のライトのようで、ことのほか目を奪うものです。
古代の先祖は「良、犬」の会意で以て狼の字を作り出し、観察は精密で考えの組み立ては巧妙です。
字形から構造分析をすると、狼は犬に似てそのために字形の右側が「犬」のような形をしており、字形の左側は甲骨文「良」です。
良とは元々、光線が穴から差し込んでくることを意味し、オオカミの目は2つのターコイズブルーのライトのようなものということから、「狼」という言葉は「良」を構成要素として使用しました。オオカミの眼の光は青緑色のライトのようで、ことのほか目を奪うものです。
古代の先祖は「良、犬」の会意で以て狼の字を作り出し、観察は精密で考えの組み立ては巧妙です。
漢字「狼」の漢字源の解釈
「犬+音符 良(冷たく澄み切った)」 冷酷な性質の動物の意
「犬+音符 良(冷たく澄み切った)」 冷酷な性質の動物の意
漢字「狼」の字統の解釈
狼:形声文字。声 符号は良。説文に「犬に似て鋭頭白頬、高前廣後」と言う。その鳴く声は小児の声に似ている。暴虐の甚だしいものを虎狼といい、その代表とされる。飼うことのできない獣とされる
狼:形声文字。声 符号は良。説文に「犬に似て鋭頭白頬、高前廣後」と言う。その鳴く声は小児の声に似ている。暴虐の甚だしいものを虎狼といい、その代表とされる。飼うことのできない獣とされる
まとめ
オオカミは人間との交流の歴史が長く、一部の農耕社会や狩猟採集社会では、鹿やイノシシなど農作物を捕食する動物として尊敬されてきた。漢字の生まれた中国の中原では農耕が発達し、基本的に農耕社会であった。このような意味から漢字「狼」には、「良」という文字がついているのかも知れない。またオオカミは、家畜やペットである犬の祖先とも言われている。
オオカミは人間との交流の歴史が長く、一部の農耕社会や狩猟採集社会では、鹿やイノシシなど農作物を捕食する動物として尊敬されてきた。漢字の生まれた中国の中原では農耕が発達し、基本的に農耕社会であった。このような意味から漢字「狼」には、「良」という文字がついているのかも知れない。またオオカミは、家畜やペットである犬の祖先とも言われている。
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