2020年11月4日水曜日

漢字「竈」の由来と成り立ち:中国語では簡略化され「灶」と書く



 鬼滅の刃の竈門兄弟はえらく難しい名前である。漢字「竈」成り立ちは?最近こんな難しい字が書ける人はそうおるまい。中国語では簡略化され「灶」と書くが、「竈」というもの見ることがほとんどできなくなって、今や死語のようになってしまっている。少し前、それでも50年程前には少し田舎に行けば、よく見ることができた。

 通常は土でできた調理装置である。最近見たのは、高野山の宿坊で見ることができた。







引用:「汉字密码」(P765、唐汉著,学林出版社)
唐漢氏の解釈

 金文の「竈」という言葉は会意文字です。上部は「穴」です。ここでは動物の巣穴を意味します。下部は古代の火灶の象形図であり、カニの爪の形すなわち芝草で周囲を囲まれ中央に掘られた火の道です。

 小篆の「灶」という文字は、複雑なものから単純なものにされ、楷書は小篆を継承し、「竃」と書きます。簡略化の過程で中国語の文字は、「土かと火と」の「灶」という文字に変更されました。「灶」(説文)は、「灶、調理用灶」、つまりレンガなどで作られた調理器具と解釈されます。





「漢字の起源と成り立ち 『甲骨文字の秘密』」のホームページに戻ります。

0 件のコメント: