2025年10月21日火曜日

漢字「禍」は、人為災害であるのに対し、「災」は、自然災害のこと。



漢字「禍」は、人為災害であるのに対し、「災」は、自然災害のこと。


「禍」と「災」を古代人はどう捉えていた? 

 「禍」は神の意志に違反することによる人為的なものによって引き起こされ、祖先の神の保護の失敗の結果だと看ていたようです。「災」は、水、火、風などによる自然災害のことで、洪水・飢饉の自然災害を「災」と表します。
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導入

このページから分かること
ブログページ「漢字「禍」は、人為災害であるのに対し、「災」は、自然災害のこと。」で漢字「禍」の原字は「残骨」であることがわかった。
 このページは2021年にアップしたものを全面的にアップグレードしたものです。漢字「骨」の成り立ちと漢字がどのように形作られてきたかを徹底的に明らかにしました。
 これぞまさに「漢字『骨』の解体新書」である。



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 漢字「禍」の由来と成り立ち:今年の漢字の第2位は禍でした。コロナ禍が反映された結果でしょう
 今年一年はコロナ禍で明け、コロナ禍で終わろうとしています。コロナはたかが風邪だと思われたものが、結果的には世界中にパンデミックを引き起こしつつ、単なる疫病に終わらず、経済にも大きな傷跡を残し、人々の価値観さえも変えてしまったといわれています。

 漢字「禍」は今年の漢字の第2位となりました。これも、コロナ禍が反映された結果でしょう
 今年の漢字の第1位は「密」で、これもやはりコロナ禍に関連した漢字で、コロナに対する戒めとして、「3密」などの言葉が世の中を駆け巡りました。

 そこでここではコロナ禍の「禍」という漢字の由来と成り立ちに付いて一緒に考えて見ましょう。「禍」という漢字は、わざわいを読み・意味しますが、わざわいという漢字には「災」があり、この両者の違いについても調べてみることにします。



漢字「禍」の漢字の由来

引用:「汉字密码」(P825、唐汉著,学林出版社)
漢字「禍」の4款:甲骨・金文・小篆・楷書

唐漢氏の解釈



 「禍」はもともと象形文字でした。甲骨文の「禍」という言葉は、「凶兆」の卜骨を表示しており、祖先が古代には、助けることなく神々が災害をもたらすことを示しています。「禍」という言葉の第2款は、明示的に犬を使用して卜辞の骨を咥え去ることを示し、災害と患の到来を合わせて表現しています。

 金文の「禍」という言葉は、第1款の左側の横に「示」が追加されています。これは、禍を追い払い、禍を回避する祭祀を意味します。卜骨の下に、加えられた口は禍が神の口から来ることを強調されます。

  小篆の「禍」という言葉は金文を継承しており、楷書はそれに沿っており、「禍」と書かれています。

 古代人の目には、自然災害と人為的災害が区別されます。「禍」は、神の意志に違反することによる人為的なものによって引き起こされ、祖先の神の保護の失敗の結果だと看ていたようです。「災」は、水、火、風などによる自然災害のことです。洪水・飢饉の自然災害を災と表します。



字統の解釈


形声:声符は咼。咼は残骨に対して呪詛して祈る形の字で、「禍」はその声義を承ける字である。

 難しい言い回しだが、要は残された骨を呪い祈る意味だというのである。のろいにより引き起こされた禍とでも解釈するべきなのかもしれない。





漢字「禍」の漢字源の解釈


会意兼形声。「示」(祭壇)+音符咼(意味は穴を示す)で神のたたりを受けて思いがけない穴(落とし穴)に嵌ること


 

漢字「禍」の変遷の歴史

「咼」の甲骨文字、骨の初文
冎の甲骨文字
漢字「禍」の成立ちの主たる説明
漢字「骨」の初文の甲骨文字「冎」を以下に示す。ここでは2款示すが、骨がばらばらの状態のものと頭蓋骨と体が繋がった両形があるようだ。古代人が人が死んで暫く放置した後、その場所に行ってみたときの見た儘を表したものであろう。骨はバラバラで散らばっており、繋ぎ合わせないと、元の形は頭に浮かび上がってこなかったのではなかろうか。

 右の字形は字統の中で提示されている漢字「冎」の甲骨文字である。 

 
「禍」の甲骨形
「冎」の甲骨形
「禍」の甲骨文字、
「禍」の甲骨形




禍の甲骨文字

漢字「禍」の甲骨文字である。これまで冎と咼の成り立ちについて調べてきた。
 字統では「冎」は上体の残骨、口は祝禱の器の口と説明している。しかし、どうみても甲骨文と「咼」が結びつかない。骨ツボに入った骨片にしか見えない。この違和感をどう説明できるのか。「冎」は骨から肉を取り去った形である。
れから月を取り去ったから残るは残骨というには合点がいかない。

そこで「冎」が付く文字を調べてみた。
大雑把に言って以下の15種類の漢字をリストアップすることが出来た。
冎:
咼: 呙(咼の簡体系部件)
禍 :残骨を使って呪いをかけるために祈ることを言う
過 :特定の場所を通過するときの呪儀をいう
渦 :くぼんだもの、めぐるもの
鍋 :調理に使う容器
窩 :眼球の収まる頭蓋骨のくぼみを指す。
蝸(例:蝸牛):カタツムリ
媧 :   例 女媧 中国伝説の女神
堝 :   例 坩堝(るつぼ) 耐熱性の容耐熱性の容器
緺 :   読み方: カイ、カ、ラ、ケ。
      意味: 紫(むらさき)や青色の組紐(くみひも)のこと。
猧(ちん) 読み方: ちん、ワ。
      意味: 中国産の小型の犬の一種。
撾     読み方: 音読みはタ、訓読みはうつ。
       意味: 鼓(つづみ)などを打つ、たたくこと。
剮     読み  音読み:カ、ケ  訓読み:さ(く)、わ(ける)
      意味: 肉をそぎ取る:骨から肉を切り取る、そぎ取る、という意味があります。
騧      読み: カ、ケイ
      意味:  鹿の子模様の馬
鹿の子模様


           鹿の子(かのこ)模様の馬のこと。栗毛のまだらな毛並みを指す。
           駿馬(しゅんめ)を意味する場合もある。


以上の漢字のほとんどは現在は死語に近く、日常生活に使われることはなくなっている。そしてこれらの漢字を細かく見ると、多くは鍋などのくぼみにあてがわれたものか、細い線上のものを表現するのに用いられており、残骨にかかわるような使い方のものは、どちらかというと少数派に近い。

まとめ

 唐漢氏も字統も漢字源も少しずつニュアンスが異なりますが、いずれも「禍」というのは「災」と異なり、人間が引き起こしたことにより、自然のバランスを崩したことにより引き起こされた災害と解釈され、古代人はそれを、神の呪いや神の怒りという表現で考えたようです。

 古代人の解釈が現代にそのまま通用するものではないのですが、コロナ禍とはまさにこの古代の言葉の定義にぴったりとはまるといえましょう。留まるところの知らない人々の交流、環境の破壊、森林破壊、温室化による温暖化現象これらの複合によりコロナ禍は引き起こされたものであるというえるでしょう。有吉佐和子の「複合汚染」をさらに大きな規模で考える必要がありそうです。



「漢字の起源と成り立ち 『甲骨文字の秘密』」のホームページに戻ります。

2025年10月8日水曜日

【漢字考古学】人間の「業(ゴウ)」を優しく手なずける3つの処方箋

【漢字考古学】人間の「業(ゴウ)」を優しく手なずける3つの処方箋


人間の業(ごう)って何だ?

漢字「業」の意味は、仏教伝来を境として、大きく変換した。甲骨文字には作業としての「業」の字は現れておらず、柄の長い器という意味をしているようであった。この字にいわゆる仕事としての意味付けがなされたのは、少し時代が下ってのことのようであり、『詩経・周頌・有瞽』の句「設業設虡」が最初であろうといわれている。詩経の「周頌」は西周初期(概ね前11〜10世紀ごろ)の作品群とされている。      

導入

このページから分かること
  • 太古の昔、中国が春秋戦国時代を乗り越え、新しい価値観を探し求めていた時代、人間をもう一度邂逅する流れが生じたのではないだろうか。その時に仏教がかの地に流れ込んだのは、歴史的必然か?はてまた偶然なのか? 
  • 粗ぶる人間の「業(ゴウ)」を優しく手なずける方法がわかる
わかる


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漢字「業」の今

漢字「業」の成立ちの解明


漢字「業」金文
漢字「業」の楷書で、常用漢字です。
 字の成り立ちには諸説あり、上部に鑿歯、下部に長い柄のある器の形。 〔説文〕三上に「大版なり。鐘鼓を飾縣する所以なり。捷業は鋸齒の如し。白を以てこれを書く。その鉏語相承くるに象るなり」とあって、楽器をならべて懸ける梅虜のことであるとする」との説もあるようだが、字統では、「業とはその撲つ器。その柄のあるものを業といい、版築によって城壁を作る土木工事を業といった。」と結論づけている。ここでもその説を受けとめる事とした。 
業・楷書


漢字「業」_金文-字統
漢字「業」_小篆字統
漢字「業」_上部に鋸の形。株に長い柄を持つ器の形
 ここで金文、小篆の例として採用したものは、字統にある「仕事」を表現する漢字としての「業」である。考古文字として掲げたものは、漢字源から器を表現している字形を採用している。  
業・金文
業・小篆
業・甲骨文字





 

 

「業」の漢字データ

漢字の読み
  • 音読み  :ギョウ ゴウ 
  • 訓読み :わざ  

意味
  • 仕事
  •  
  • 行ない
  •  
  • 功績

  •  
  • ゴウ:自分では制御出来ない行い

同じ部首を持つ漢字     僕、撲、業
漢字「業」を持つ熟語    業、業績、稼業、罷業、


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漢字「業」成立ちと由来

漢字「業」は何を意味する

漢字・業の3款
 業とは版という木の枠に土を加え、これを固めることを言い、「業」とはその撲つ器。その柄のあるものを業といい、版築によって城壁を作る土木工事を業といった。

 業の用義からみても、その字は作業的な意味をもつものと思われるが、〔爾雅、釈器〕に「大版これを業と謂ふ」とは枸虞のことではなく、版築をいう。
 版築は両版の間に土を加え、これを撲ち固めるもので、業とはその撲つ道具。その柄のあるものを業といい、版築によって城壁を作る土木工事を業といった。それは大規模に行なわれるもので、〔詩、大雅、常武〕 「赫々業々たる天子あり」、〔小雅、采薇」「戎車既に駕し 四牡業々たり」とは、いずれもその盛大なるさまを形容する語である。

 のちすべて事業のことをいい、〔爾雅、釈詁〕に「業は事なり」、「易、 乾卦、文言伝」に「君子、徳を進め業を修む」、「孟子、梁惠王、下〕「君子、業を創め統を垂る」のように用いる。宿業・業苦の業は仏教語の Karman の訳語である。



漢字「業」の漢字源(P813)の解釈

漢字・業の3款


 象形文字:ぎざぎざのとめ木の付いた台を描いたもの。

 凸凹があってつかえる意を含み、すらりとはいかない仕事の意となる。
厳(いかつい)・岩(ごつごつした岩)などは語尾が転じた言葉で、「業」と縁が近い。



漢字「業」の字統(P203)の解釈

 業の用義からみても、その字は作業的な意味をもつものと思われるが、〔爾雅、釈器〕に「大版これを業と謂ふ」とは枸虞のことではなく、版築をいう。
 版築は両版の間に土を加え、これを撲ち固めるもので、業とはその撲つ道具。その柄のあるものを業といい、版築によって城壁を作る土木工事を業といった。それは大規模に行なわれるもので、〔詩、大雅、常武〕 「赫々業々たる天子あり」、〔小雅、采薇」「戎車既に駕し 四牡業々たり」とは、いずれもその盛大なるさまを形容する語である。
 のちすべて事業のことをいい、〔爾雅、釈詁〕に「業は事なり」、「易、 乾卦、文言伝」に「君子、徳を進め業を修む」、「孟子、梁惠王、下〕「君子、業を創め統を垂る」のように用いる。宿業・業苦の業は仏教語の Karman の訳語である。


中国古代の3大土木事業

 中国の古代の3大土木工事といわれる土木事業をまとめました。これらの事業は非常に大規模で私はいずれも「業」という名にふさわしい一大事業だったと思います。これはあくまでも個人的観測にすぎませんが、、これらの事業に携わった人々は、ある種の宿命のようなものを感じたのではなかろうかと思います。
 これらの規模もさることながら工期は中には1000年以上も及ぶものもあり、日本人の感覚からすると及びもつかない壮大なものです。というわけでこれらは中国人にとってはやはりある種の「ごう」であったろうと感じてしまうのです。


土木事業名万里の長城大運河都江堰
主要建設時期秦の始皇帝(紀元前3世紀)による大規模接続・整備(起源は春秋戦国時代)隋の煬帝(7世紀)による大規模な連結・整備(起源は春秋戦国時代)秦の時代(紀元前3世紀)、李氷父子による建設
場所中国北部(東西にわたる山脈と草原地帯)中国の南北(黄河と長江流域を結ぶ)四川省の岷江流域
主な目的軍事防衛:北方遊牧民族(主に匈奴)の侵入を防ぐ。国境線の明示。物流・輸送:政治の中心地である北方へ、経済の中心地である南方の物資(米など)を輸送する。治水・灌漑:岷江の氾濫を防ぎ、水を安定的に農地に供給することで、農業生産力を向上させる。
歴史的影響漢民族の文明圏を守る防波堤となったが、建設時の国力・労働力負担は極めて大きかった。南北の経済・文化の統合を促し、後の王朝の繁栄を支えた大動脈となった。隋の滅亡の一因ともなった。2200年以上にわたり機能し続ける持続可能な治水技術の傑作。四川盆地を「天府の国」に変えた経済基盤。
象徴する課題国土の防衛と安全保障中央集権的な統治と経済統合自然との調和と民生の安定


参考

版築(はんちく)=「型枠(=版)」の間に湿らせた土(砂・粘土・礫、時に石灰や藁・籾殻を混ぜる)を薄く敷き、杵で突き固め(=築)て層を積み上げる土工法――いわゆる“rammed earth(たたき)”です。

手順
  1. 木の板で型枠を立てる
  2. 土を5–15mm…ではなく「5–15cm」ほど入れる 
  3. 夯(ハンマー)で徹底的に突き固める
  4. これを繰り返して所定の高さにし、型枠を外す

用途と特徴
  • 古代中国の城壁・長城、都市の基壇、日本の土塁・古墳基壇などで広く使用 
  • 現地材料で強固な壁・基礎を作れる(圧縮には強い)が、雨侵食に弱いため漆喰や石張りで表面保護するのが通例
関連語:夯土(突き固め土工)、三和土(たたき)、rammed earth。 


漢字「業」の変遷の歴史

文字学上の解釈

漢字「業」_金文3款「業」の字が歴史上記録に現れたのは前11世紀~10世紀にほぼ間違いないといわれている。
恐らく仏教が伝来する以前は、単に「事業・大事業」を表していたものが、仏教の伝来以降仏教用語の意味としても解釈されるようになったと考えるのは当然の成り行きである。
 そしてBC3世紀には秦の始皇帝による万里の長城の大工事がすでに始められ、隋の煬帝では大運河の掘削が行われ、さらに秦の時代(BC221~BC206)に「都江堰」の水利事業が完工されている。当時の蜀の郡守・李冰が創建者で、その後歴代の増修によって完全なものになったとされている。
 これだけとっても、当時の事業に駆り出された民衆はある種の「業」を感じるには十分であったろうと考える。

 業(カルマ)はサンスクリット語で、過去の行為は、良い行為であっても悪い行為であっても、いずれ必ず自分に返ってくるという意味がある。




漢字「業」_小篆2款 「業(ごう)」は、主に仏教において使われる言葉で、サンスクリット語の「カルマン(karman)」を漢訳したもの。元来は「行為」や「行動」を意味し、その行為が未来に引き起こす結果までを含んでいる。





仏教における「業(ごう)」の主な意味


  • 行為そのもの: 身体的な動きだけでなく、言葉や心の中で考えることも「業」に含まれる。
  • 行為がもたらす結果: 行いはすべて、その後の運命に影響を与える原因となると考えられている。良い行いは良い結果(楽果)を、悪い行いは悪い結果(苦果)をもたらすとされる(因果応報)。
  • 宿命や報い: この考えが転じて、「業が深い」「自業自得」といった言葉で、避けられない宿命や過去の行いによる報いを指すようになった。

日常的な使い方
現代では、必ずしも仏教的な意味合いだけでなく、以下のようなニュアンスで使われることがある。
  • 業が深い: 「悪縁が深い」など、なかなか断ち切れない因縁や悪い癖があることを指す。
  • 業を煮やす: 腹を立てる、怒るという意味で使われる「業腹(ごうはら)」の略。
  • 自業自得: 自分のした悪い行いの報いを自分で受けることを意味する。


「業(ゴウ)」を優しく手なずける3つの行動原則

 ここでは、業に対する心構えとして、「業(ゴウ)」を優しく手なずける3つの行動原則をここにカミングアウトする。

  1. 「業」の習性をよく知り、慣性力を「受け留める」
    原則: 「業」は人類の進化の産物即ち歴史的産物であり、消去できるものではない慣性力であることをまず受け入れる(否定しない)。
    行動: AIや市場の暴走を「悪」と断じるのではなく、「人間が生み出した最大の力」として冷静に観察する視点を持つ。この距離感が、短期的な感情的な反応から脱却し、長期的な戦略を可能にする。

  2. 「感情」をシステムから切り離す
    原則: システムを突き放し、入れ込まない。これこそが、システムが奪えない人間の領域を護り、客観視できる。
    行動: 計量できない主観的な価値(例:無駄に見える創造的な時間、利益に直結しない他者との共感、アート、純粋な好奇心としての探求)に意識的に時間とエネルギーを投資する。これこそが、システムが奪えない人間の領域を再主張する戦略となる。

  3. 「協働」の対象を「再定義」する
    原則: 原則を保ちながら、細かいことに囚われず、大きく構える。太古の昔に感情が生まれた「初期の協働の形」を現代に蘇らせ、暴走するシステムに対し、人間的な感性のブレーキをかける。
    行動: **「目の前の他者」との、利益計算に基づかない「言葉」による真の対話を重視する。これは、太古の昔に感情が生まれた「初期の協働の形」**を現代に蘇らせ、暴走するシステムの「慣性力」に対し、人間的なブレーキをかける役割を果たす。


まとめ

   私たちは、時に人間が自らの意志で行動するのではなく、何かに突き動かされているのではないかと感じることがあり、これが「人間の業」だと表現されることも見ている。

 特に最近、世の中が非常に猛々しくなり、世界中で紛争が尽きない状況を見ると「人間てどうなっているんだろう。愚かだな!」と嘆きたくなってしまう。ここで、「業」を東洋哲学の観点で、一度立ち止まって見直してみることも必要かもしれない。
  


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