2019年1月28日月曜日

「編隊少女」は「変態」少女ではない! 漢字「編」を考え直そう!


漢字「編」の起源と由来
 ウエブで「編隊」というキーワードで検索してみたら、「編隊少女」というサイトにぶっつかった。「基本的に無料」という甘言につられて、ついログインしてしまった。世の中こんな世界もあるのかとある意味衝撃。こんなサイトに入った自分が「変態」ではないかと思われるくらい全く異なる世界である。
 はっきり言って、使われている言葉も全く理解できない。「4コマ」漫画も全然面白くない。なんでこんなのが漫画になるのか不思議でしょうがない。
 こうして毒づいても、「嫌なら見るな」「早く出て行け」と言われそうそうなので、早々に退散した。
 このサイトの収穫としては、自分に全くの異次元の世界が広がっているということを自覚させてくれたことだ。これからも、偶には異次元の世界を訪れるのもいいのかも知れない。自分の孫が成長するときには、こんな世界になっているのかも知れない。

   ***********************************************************
 ところで、ドローンによる編隊飛行の実験が、中国で行われたと報道されていました。その実際の映像を見ましたが、すごい迫力のあるものでした。ドローン自体は小さなものでしたが、おびただしい数の飛行体の編隊が、飛び回る光景は、以前にアメリカ映画にあった、「インデペンスデイ」(記憶がはっきりしていないが、無数の小型飛行編隊が母船から襲来してくるものだったように思う)そのものでした。
 今どの国でも、このドローンやアンドロイドによる代理戦争が研究されていると聞きます。

 以前映画を見たときには、映画の中だけのこととして感じていましたが、この紙飛行機のようなドローンの映像を見た時、これが現実の戦争だったら、どんなに恐ろしいか恐怖さえ感じました。数体ならばどうって言うことないのかも知れないが、何百という編隊だったらどうでしょう。

 ここで漢字「編」の持つ意味の恐ろしさを一度考えてみましょう。 


引用:「汉字密码」(P184、唐汉著,学林出版社)
「編」の字の成り立ち」
 「編bian」、これは語彙の一種です。甲骨文の「編」という言葉は左側は「」という字乃至編み物や柵の象形である。右側は編むためのロープを表す「糸(mi)」です。したがって、「編」の本来の意味は配列状のフェンスです。これは編みを編んだりネットの縁取りすることも指します。小篆の「編」という言葉は、「家」を追加している。これは、一枚扉の象形です。そのため、阻止する、隔てるの意味にも使用されます。したがって、「編」の本来の意味は交錯して作ることです。


「編」を使った成語・言葉
 蔡倫が漢の時代に紙の発明する以前は、古代中国では筆記用具として竹簡が使用されていました。竹簡を一条一条革の紐で編んで連ねていくと、それは巻の本になります。

「編」を使った成語
"史記"によると、孔子は彼の晩年に本 《易经》を研究し、何度も何度も読み返し竹簡の皮が擦り切れて切れてしまったといいます。 「韦编三绝」のイディオムの起源となり、後世の一般的な本を編で表すように成りました。

「編」がどのように使われているか
 「長編」、「上編」などに表現されます。歴史的な本では、歴史的文書は年代順に書かれた文献を、「編年体」と呼ばれます。軍隊では、「編隊」、出版上では、「編纂」演劇の制作では「編導」など、皆一定の順序・格式を持って制作する意味を持っています。古代の編織は縦織と横織の2種に別れており、経糸または緯糸の空間往復構造を使用して、メッシュまたは縞模様の布地をパターンで織リ物でした。「编钟」は古代中国のユニークな楽器(打楽器)であり、この楽器の特徴は、鐘がサイズ順に連続して長方形の木枠の中に吊り下げられていますす。それは鐘の音の高さ順に音が放出されるので「编钟」と呼ばれます。
 

「漢字の起源と成り立ち 『甲骨文字の秘密』」のホームページに戻ります。

2019年1月26日土曜日

大阪は元々「大坂」だった。では大阪という漢字はいつから?


漢字「坂・阪」の起源と由来
 大阪は江戸時代以前には、「大坂」と書いていた。大坂の「坂」の字を分解すると「土に反る」と読めてしまい縁起が悪いということから、江戸時代のころから「大阪」とも書くようになったということです。

 ところで、大坂選手は全くすごい人です。まだ若いにも係わらず、テニスの世界のトップに上り詰めました。心から祝福したいと思います。彼女の試合を見ていると、あまり「やったる」という気負いが見出されません。実際はものすごいプレッシャーと戦っているのでしょうが、それをあまり感じさせないというのは、大きく成長した結果でしょう。 
 彼女の姓の中の「坂」という字には、這い上がるとか、手で反らせるという意味があります。どんな状況でも、条件をはねのけ、這い上がるという今の彼女がまさに名前の中にDNAのように刷り込まれているのかも知れません。


テニス界の快挙、大坂選手、全豪オープン優勝。錦織も奮闘!!
 甲骨文字の時代は、「阪・坂」という文字はなかったのかも知れない。
 大阪は江戸時代以前は、テニスの大坂選手の「坂」という字を使っていた。
 今日の毎日新聞の「余録」の記事だ。それによると、昔は大阪と言わず大坂が一般的だったという。小堀遠州も、「大坂時代」するよう、進言をしていたという話。

「思いつき雑記帳」というブログによると、

漢字の表記は当初「大坂」が一般的でしたが、大坂の「坂」の字を分解すると「土に反る」と読めてしまい縁起が悪いということから、江戸時代のころから「大阪」とも書くようになり、明治時代には大阪の字が定着しました。
とのことです。これで納得です。

引用:「汉字密码」(P315、唐漢著,学林出版社)
「坂・阪」の字の成り立ち」
 「坂・阪」という字は、昔は「坡」と書いていたのかも知れない。説文の時代になって、以降「坂」と書くようになったのだろうか。  坡は一般に地勢が傾いた場所を指す。明代の詩人施武《相见坡》で「上坡面在山 , 下坡山在面, 相见令人愁, 何如不相见。」その中の坡は山の傾斜するところを指している。「山坡、坡道、一面坡」の言葉もある。
 《说文》では解釈して、「坡乃ち阪なり」としている。土と「皮」の発声からなる。
このような文字を分解して解釈する手法は難しい部分がある。宋の時代の中国の有名な二人の問答が面白い。
 王安石の《字説》の中で、波は水の皮と解釈している。たまたま訪れた蘇東坡が冷やかして曰く。もしそうなら、「坡」は土の皮かと。



引用:「字統」(P698、白川 静著,平凡社)
「坂・阪」の字の成り立ち」
 「坂」:声符は「反」。「反」には、攀援、よじ登るの意がある。「説文」では、「坡なるものを、阪といふ。」と説明しています。因みに、この阜偏は「阜」と書き、階段を意味するものでした。







漢字源の解釈
 漢字源では:阪という漢字は「会意文字兼形声文字」であるとしています。「反は反り返って弓形に傾斜する意味を含むとしています。「坂」は「土+音符反(そりかえる、傾斜する)」
 また「反」の項目では、会意。「厂+又(て)」で、「布または薄い板を、手で押して反らせた姿。」と解説しています。

 

「漢字の起源と成り立ち 『甲骨文字の秘密』」のホームページに戻ります。