2022年1月29日土曜日

漢字 哲の成り立ちと由来は「神梯+斧+心」からなり、神から授かった斧で明快に分解し明確にする意を持つ


漢字 哲の成り立ちと由来
 古代は、「斤」の字で斧の象形文字です。下部は元々は心の象形文字です。つまり宗教的にあ意味合いが濃く、神梯遠野で、混乱した状況を明快に切り離し、人々に告げるということを表現しました。

 哲は「口+音符・折」で、言動が明快に立ち切れることをいう。ここで、折はずばり断ち切ることをいう。


漢字「哲」の楷書で、形声文字です。
 声符は折。上部の初形は、神梯の形と斤に従っている。
 説文では「智なり」としています
即・楷書


  
哲・甲骨文字
右の上部は「斤」の字で斧の象形文字です。下部は心の象形文字です。
哲・金文
甲骨文字をそのまま踏襲している
哲・小篆
下部の心が「口」に変化し、字形全体は記号化され、シンプルになっている。


    


「哲」の漢字データ
 

漢字の読み
  • 音読み   テツ

意味
     
  • さとい(理解・判断が的確で早い、鋭い、深い・・決断が速い
  •  
  • 並外れた知恵を持った人や深く洞察できる人を表現しています。
  •  
  • 知恵のある人を表示する。 

漢字「哲」を持つ熟語    哲学、哲理、明哲




引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)
唐漢氏の解釈
 哲の字は会意兼形声文字です。金文の哲の字の左上は梯子の象形のデッサンです。右の上部は「斤」の字で斧の象形文字です。下部は心の象形文字です。三形の会意で、斧で梯子を作り、困難な環境から逃れ出ようとする心を持つ人を表示しています。並外れた知恵を持った人や陰謀を企てる人を表現しています。
小篆には2款ありそのうち1款は金文を受け継ぎ、梯子と斧を合併し、折と改め、それは決定を下すことを意味します。  別の一款は下部は心の形は改めて口となり、口と折るの発声とから形声文字になっている。

「哲」は説文では「知なり」と解釈している。現代では、段玉裁は哲を解釈して「哲、智なりとする。方言曰く哲なり。一般知識。  



漢字「哲」の漢字源の解釈
 会意兼形声:折はずばり断ち切ること。哲は「口+音符・折」で、言動が明快に立ち切れること


まとめ
 古代人も物事を考えることが、、口ではなく、心で考えるものだと認識していたことが、この字から明白である。




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