引用 「汉字密码」(P680,唐汉,学林出版社)
象形文字である。甲骨文の壺は上古時代の酒壺の形取ったものである。上部の大という字は壺のふたである。
中ほどのひょうたん型のものは、壺の腹を指している。下部は壺の輪底である。 小篆もまた大体酒壺のもようで、楷書の壺の字は簡体字では象形の味を失って、完全に線状化、符号化してしまっているように見えるが、繁体字では、未だ壺のふくらみが残されているようで面白い。
壺は古代にあっては主要な酒盛りの器であった。 古代からの文献を見るに、壺は当時また水器に用いられた。《周礼·夏官·挈壶氏》「掌掌壶以令军井」とある。ここで言っているのは、挈壶氏は水つぼを提げる職掌だということだ。軍隊の為に井戸水のある処を指示したのだろう。
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