漢字「衛」の起源と由来:城や村を取り囲んでいる様を表す。城邑に対して、村と街の護衛という意味だ
『衛』という言葉は、中国では「卫」と書く。繁体字のあるいは我々の馴染んだ「衛」とい意味も何もかも失われてしまっている。
言葉が実態を忠実に反映したというべきか。
ベトナムが最近言論統制を強めているといわれる。かつて民族の闘いの先頭に立っていた前衛党の姿はもうそこにはない。前衛党という看板は、彼らの言う民族の敵を倒した後は、「前衛」という言葉は押入れの奥にしまい込んでしまっているのではないか。
ここで前衛の「衛」という漢字の起源と成り立ちについて、振り返って見る。
言葉が実態を忠実に反映したというべきか。
ベトナムが最近言論統制を強めているといわれる。かつて民族の闘いの先頭に立っていた前衛党の姿はもうそこにはない。前衛党という看板は、彼らの言う民族の敵を倒した後は、「前衛」という言葉は押入れの奥にしまい込んでしまっているのではないか。
ここで前衛の「衛」という漢字の起源と成り立ちについて、振り返って見る。
引用:「汉字密码」(P571、唐汉著,学林出版社)
唐漢氏の解釈
卫の繁体字は『衛』と書く。も原本は会意文字である。甲骨文字の衛の字は上部は足が左向いた形で、下部は足が右を向いた形である。中間の□は邑、集落を示している。全てで人の足で城邑を取り囲んでいる意味だ。城邑に対して、村と街の護衛という意味だ。金文の衛の字は甲骨文から分化して、且つ両側に行の形が加えられ、道路が四方八方に通じていることを示している。明らかにこの衛の字は城邑の護衛だけではなく交通の要衝の護衛の意味も加えられている。また交通要衝の軍営的護衛も見えてくる。造字法則の上から述べると後一つの衛の字は外形内声的形成字である。
卫の繁体字は『衛』と書く。も原本は会意文字である。甲骨文字の衛の字は上部は足が左向いた形で、下部は足が右を向いた形である。中間の□は邑、集落を示している。全てで人の足で城邑を取り囲んでいる意味だ。城邑に対して、村と街の護衛という意味だ。金文の衛の字は甲骨文から分化して、且つ両側に行の形が加えられ、道路が四方八方に通じていることを示している。明らかにこの衛の字は城邑の護衛だけではなく交通の要衝の護衛の意味も加えられている。また交通要衝の軍営的護衛も見えてくる。造字法則の上から述べると後一つの衛の字は外形内声的形成字である。
漢字「衛」の漢字源の解釈
会意兼形声。□の場所を足が左、右の方向に巡っている姿をします会意文字で、外側をぐるぐる回ること。後にギョウニンベンがついて、外側をめぐって中を守ることの意味になった。
会意兼形声。□の場所を足が左、右の方向に巡っている姿をします会意文字で、外側をぐるぐる回ること。後にギョウニンベンがついて、外側をめぐって中を守ることの意味になった。
漢字「衛」の字統の解釈
声符は韋。韋は城邑の形であるの上下を巡回する形で、それを行の間に置いた形声文字が「衛」である。衛とは城邑を護ること。
声符は韋。韋は城邑の形であるの上下を巡回する形で、それを行の間に置いた形声文字が「衛」である。衛とは城邑を護ること。
まとめ
簡体文字は漢字の複雑な構成を簡単にして、覚えやすくしたといわれるが、そのことによって漢字が3500年間伝えてきた文化を失ってしまっている。
簡体文字は漢字の複雑な構成を簡単にして、覚えやすくしたといわれるが、そのことによって漢字が3500年間伝えてきた文化を失ってしまっている。
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