先日台風4号が来て、和歌山の田が水浸しになっていたのがニュースになっていた。レポーターが百姓さんに大丈夫ですかと聞いていたが、百姓さんは「未だ植えたばかりなんで大丈夫です」と答えていた。これが高知だったらもう第一期分は刈り取りの時期なので大きな被害があったに違いと思いながらみていた。
苗という字の語源と由来
「苗」という字は会意文字である。金文と小篆の字形は、等しく小さな草が萌え出て来て、田と組み合わせになっている。草かんむりと田が合わさって、田の中から成長してくる幼い苗が正に生え始めていることを表している。植物の成長の過程で漸く成長する時を「苗」という。開花時は「秀」といい、結果の時は「実」という。
論語で曰く「苗而不秀者,有矣夫!秀而不实者,有矣夫! (苗而して花付けないものもおり、花咲いて実をつけないものもいる。)」これは孔子が彼の弟子顔回英が年若くして逝ったことを惜しんでいったことである。後に「苗而不秀」は成語になって、才能のある人が早く死ぬことを言う時に専ら用いられるようになった。
苗のいろいろな使い方
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