漢字「阜」の起源と由来
引用:「汉字密码」(P314、唐汉著,学林出版社)
金文と小篆は甲骨に似せて書き、楷書の字形はいわば変化をして梯子のようにも見えない、山のようにもみえない。
阜の本義は梯子である。従って「降」や「防」の字の構成要件にもなる。また拡張して、山の坂を登るための階段を指す。段玉裁は「説文解字注」で土山のように高く大きくしかも上が平らで、その上に層をなすことが可能な 主なイメージはその高さで、次のその他のイメージはその3割程度だという。
张衡的《西京赋》: "百谷殷阜。"ここでの「阜」は全て土山の意味である。一般的に土山大都は植物繁茂でおおわれているので、このために「阜」は又繁茂、盛んの意味にも使われる。『物阜民丰』の中の阜は繁茂の意味だ。
「阜」の字は部首にも使われる。阜が偏となる「コザトヘン」の時、階段の意味を含む。「リク、降、防、階」など。
引用:「字統」(P739、白川静編,平凡社)
象形文字で、神が天から降りてくる時に用いる梯であると断定している。
引用:「漢字源」(P1680、藤堂明保編,学研)
会意文字で、もともと、ずんぐり土を盛り重ねた様を描いた象形文字としている。
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