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2019年1月11日金曜日

漢字「寒」の成り立ちと由来:古人の寒い時の過ごし方は漢字に書いてあった。漢字そのものが寒そう!


漢字「寒」の起源と由来:古人の寒い時の生活ぶりが分かる。漢字そのものが寒そう!
 大昔、人々は寒い冬をどう過ごしていたか?
 家の中で、乾草に包まって寝る。電気も、ガスもない中では、確かにこれしかないであろう。賢いと言うか、そのヒントは漢字に隠されていた!!漢字の中に書いてあった。今解き明かす。


引用:「汉字密码」(P275、唐汉著,学林出版社)
「寒」の字の成り立ち」
 「寒」これは非常に絵画効果のある会意字である。金文の寒はウ冠と乾草を表す記号と冷気を示す記号など4つの記号が合わさってできている。その中のウ冠は家屋をさす。

記号「」は暖を取るため寝るための乾し草をさす。
記号 「」は古文中の氷の字で、人は草の中に寝る意味である。全体の字形は外は氷と雪で、人は屋内にあって暖を取り、寒冷であることを示している。

 小篆の字形は毛筆で形を整えた特徴を持っている。 造字の構成要件は一つも欠けていない。


「寒」はどのように使われてきたか
 寒の本義は寒冷を指す。寒風、寒流、天寒地凍(天は寒く、地は凍る)などのようにここでの寒はすべて本義に基づくものだ。冷たいと人は震える。これにより戦慄は恐れる意味で、肝を冷やすなどがある。このほか寒は貧困の意味もある。贫寒、寒酸、寒门等。寒喧(寒いと暖かい)は元々冬季と夏季を指していたが、「一寒一暄」(寒い時と暖かいとき)は一年を指す代わりに用いる。以来拡張されて、天気や寒暖が入れ替わるようなことに用いるようになった。

「漢字源」の解釈
 会意文字:
 「塞ぐの字の上部+「冫」(氷)で屋根(「宀」)の下にレンガや石を積み、手で穴をふさいで氷の冷たさを防ぐさまを示す。」としている。これだから漢字学は楽しい。いろいろの解釈が、ある意味自由にできる。


類語の比較
「冷」:澄み切ってつめたい。「涼」:すがすがしくすずしい。 「凍」:こおるようにつめたい。



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