漢字「固」:成り立ちと由来、元々二つとないものを指していた?
漢字「固」から派生した言葉に『個』ある。この元々の使い方は、「偏なり」と解釈され、片方だけのものを指していたようだ。それにしても、「個性」とはなんと素晴らしい翻訳語ではないか。
「固」の漢字データ
引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)
漢字「固」から派生した言葉に『個』ある。この元々の使い方は、「偏なり」と解釈され、片方だけのものを指していたようだ。それにしても、「個性」とはなんと素晴らしい翻訳語ではないか。
漢字「固」の楷書で、常用漢字です。 「古+口」で語義は、干(盾)を口で囲って保護する意味。 柵を用いて囲ったりする堅固な地のことである。拡張して、牢固な事物を指す。 個性などの「個」のように用いられるのは、比較的新しい使い方だそうだが、個の元々の使い方は「偏なり」と解釈され、片方だけのものを指していたようだ。それにしても、「個性」とはなんと素晴らしい翻訳語ではないか。 | |
固・楷書 |
固・甲骨文字 盾の象形文字で象形であって中と或いは申すと書く。下部は落とし穴の関係の口を示す。両者は両者は防衛防護物を意味する |
固・金文 城の入り口と疎外物に当たる |
固・小篆 以上2文字の会意で、即ちとか直ちにを意味する |
個・楷書 「固」の派生語 |
漢字の読み
意味
同じ部首を持つ漢字 固、個、箇
漢字「固」を持つ熟語 固辞、堅固、固執
- 音読み コ
- 訓読み かた(い)
意味
- かたい、固くする、固める
しっかりしている、丈夫、頑丈な - かため(守備、守り)、警固、備え
- かためる、固定する、固くする、凝固させる
しっかりと安定させる
同じ部首を持つ漢字 固、個、箇
漢字「固」を持つ熟語 固辞、堅固、固執
引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)
唐漢氏の解釈
「固」説文では「固」は四塞なりという。いわゆる城郭の周囲を堀で囲ったり、柵を用いて囲ったりする堅固な地のことである。拡張して、牢固な事物を指す。《苟子•议兵》:『高城深池不足以为固。』(高い城と深いプールはしっかりするだけでは十分ではありません。)
「固」説文では「固」は四塞なりという。いわゆる城郭の周囲を堀で囲ったり、柵を用いて囲ったりする堅固な地のことである。拡張して、牢固な事物を指す。《苟子•议兵》:『高城深池不足以为固。』(高い城と深いプールはしっかりするだけでは十分ではありません。)
漢字「固」の漢字源の解釈
会意兼形声文字。 古は固く、干からびた頭蓋骨を描いた象形文字。 固は「口+音符古」で周囲からカッチリ囲まれて動きの取れないこと
会意兼形声文字。 古は固く、干からびた頭蓋骨を描いた象形文字。 固は「口+音符古」で周囲からカッチリ囲まれて動きの取れないこと
漢字「固」の字統の解釈
会意文字。古と口とに従う。古は祝禱の器の上に聖器としての干を置き、その祝禱の呪能を護るの意であり、固はそれに外囲を加えて、一層厳重にこれを固守する意を示す。ゆえに固閉・堅固の意となる。箇のは説文によると竹べらを指し、ものを数えるのに用いたとある
会意文字。古と口とに従う。古は祝禱の器の上に聖器としての干を置き、その祝禱の呪能を護るの意であり、固はそれに外囲を加えて、一層厳重にこれを固守する意を示す。ゆえに固閉・堅固の意となる。箇のは説文によると竹べらを指し、ものを数えるのに用いたとある
まとめ
祝禱の器の上に聖器としての干を置き、その祝禱の呪能を護るという意にせよ、周囲をがっちり固めるにせよ、固くなったものを指すことには間違いがない。又個人、個性などという語はいずれも新しい翻訳語である。
祝禱の器の上に聖器としての干を置き、その祝禱の呪能を護るという意にせよ、周囲をがっちり固めるにせよ、固くなったものを指すことには間違いがない。又個人、個性などという語はいずれも新しい翻訳語である。
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