2020年9月14日月曜日

漢字「石」の起源と名前

漢字「石」の起源と名前
 今日、自民党の総裁選が行われた。そこでこのページでも取り上げた石破茂氏も立候補したが、ある意味戦わずしてヤブレタ感じであった。私は今回の選挙を見て、自民党というのは「民主」という名前を持っているが、およそ民主的な党ではないなと感じた。密室でサッサと自分たち(党三役)だけで都合のいい候補者を選び、その候補者が選ばれるように選挙方法を決め、投票する権利のある党員にも平等な権利を与えず選挙をしてしまった。

これは単なる一政党の問題だから、とやかく言う問題ではないという人もいるだろうが、選挙の結果として、国民の生死にかかわる総理大臣を選ぶのだから、水に流してしまうわけには行かない。

 こんな党が日本を牛耳っている限り、国民の声を聞くような民主的な手続きが為されるはずがないと思えてくる。


「石破茂」という名前を勝手に鑑定した
 Web上の無料の姓名判断で、勝手に占ってみました。あたるも八卦、あたらないのも八卦。皆さんはこれをどう判断するでしょうか。
 探求心や知的好奇心が旺盛で、色々突っ込んで調べたりして、周りから相談を受けたり、統率力も持っている。そして自分の能力を高めることに熱心で、さまざまな知識や技術を身につけようとするでしょう。ある意味でオタク。そうした傾向が、高い評価や人気につながっています。


石破という苗字の由来
 鳥取県が発祥。発生は奈良時代に遡るという。そして、石破という苗字を名乗る人は全国で400人ぐらいというからかなり珍しい方に入るのかもしれない。苗字全体では30万種ほどあるらしいが、「石破」という苗字はかなり珍しいことになる。
 石という漢字は、甲骨文字は、岩盤から外れた?塊を表しているらしいが、このことから、硬い石の塊とか、硬い材質とか、硬い状態などに関係することを表すときは「石」が付く文字になっているようだ。

引用:「汉字密码」(P307、唐汉著,学林出版社)
唐漢氏の解釈
 「石」これは会意文字である。甲骨文字の「石」の字は、左上隅は石の岩盤のデッサンとなっている。右下隅の「口」は石盤の上から下に吊り下げた塊を示している。古人はこのように巧妙な思考を持ち、石盤の材質を表している。即ち石の塊である。

 金文と小篆はこの岩盤の形が省略され「厂ガンダレ」になっている。ガンダレのひっくり返した記号は、その意は転がして動かせる石の塊という意味である。



面白漢字
「磊」という漢字がある。この漢字から思い出す熟語は、「磊落」という単語である。この意味は、あけすけで小さなことに拘らないさま(漢字源より)

 因みに「磊」という漢字そのものの意味は、石がゴロゴロしているさま。発想としては、「森、姦、晶」と同じである。






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結び
 漢字の意味などを真剣に考えるときは、子供に名前をつける時だ。
 自分も若いときにずいぶん色々悩んだものだ。
 後で知った話だが、子供が生まれて、所定の期間内に届けを出さなかったら、ペナルティーの対象となる。色々悩んだが、これまた後で読んだ本では、画数が子供に影響を及ぼすことはないとのこと。それよりも、漢字の成り立ちや由来から漢字がどのように使われ、発展してきたかを学ぶほうがずっと子供のためになる。後悔先に立たずとはこのことだ。しかし一番悪いのは、自分のうだつが上がらないのを名前のせいにして、恨まれることだ。やっぱり子供の名前には悩んでしまうのが、親というものだ。




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2020年9月8日火曜日

雷に打たれることから身を防ぐ


雷に打たれることから身を守る
近年雷の発生が盛んになっているといわれている。これは地球温暖化の結果として、海水温が上昇して、端的に言えば積乱雲の発達につながり、結果として雷がより多く発生しているというのが定説のようだ。たまたま、今年20年9月の始め、神戸市から淡路島付近で発生したの分布は下図のようなものであった。


左の図の黄色のドットが示しているように、かなりの密度で雷の発生が見られる。

雷とは? (気象庁のホームページによる)
雷は、大気中で大量の正負の電荷分離が起こり、放電する現象です。
放電する際に発生する音が雷鳴で、光が電光です。雲と地上の間で発生する放電を対地放電(落雷)といい、雲の中や雲と雲の間などで発生する放電を雲放電といいます。

雷を発生させる電荷の分離は、雲の中で「あられ」と氷晶(小さい氷のつぶ)の衝突により起こると考えられています。
湿った空気が激しく上昇して上空の低い温度の層に達すると「あられ」や氷晶が多量に発生し、雷雲となります。

このため、雷は上空高くまで発達した積乱雲で発生し、雷雲の背丈は夏は7km以上、冬は4km以上となります。






雷に遭遇した場合は安全な空間へ避難(気象庁のホームページの抜粋)
1) 雷は、雷雲の位置次第で、海面、平野、山岳などところを選ばずに落ちます。近くに高いものがあると、これを通って落ちる傾向があります。グランドやゴルフ場、屋外プール、堤防や砂浜、海上などの開けた場所や、山頂や尾根などの高いところなどでは、人に落雷しやすくなるので、できるだけ早く安全な空間に避難して下さい。
2) 鉄筋コンクリート建築、自動車(オープンカーは不可)、バス、列車の内部は比較的安全な空間です。



雷サージからあなたのパソコンを守ろう・・ちょっとした気遣いを

それでも、雷の危険に遭遇したときは、「雷ぶらり」というサイトでは、雷しゃがみのポーズをとって、とにかくその場をしのぐこと推奨しています。


雷しゃがみのポーズの仕方は以下の通りです。
1. ひざを折ってしゃがみ、上半身をできるだけ前かがみにします。
2. 両足のかかと同士をつけます。
3. そのまま爪先立ちします。
4. 両手で耳を塞ぎます。
特に重要なのは、2と3です。



漢字「申、神、雷」の古文

電光の走る形に象り、神の初文 声符は申。申は電光が斜めに屈折して走る形で、神威のあらわれるところ 甲骨文字の雷は光が走る。甲骨にしろ、金文にしろ古文にしろ共通しているのは、電光が走ることであり、それらはすべて神に関係していることである。




結び
 太古の昔から、雷は神のなす仕業として、畏れ、敬い、アンタッチャブルの領域として、人間は入り込むことをしなかった。フランクリンが、雷の実態を暴いた後は、人間は神の領域をものともしなくなった。しかし、コロナウイルスにしても宇宙の果てにしても人間に分かった部分はほんのわずかな一部に過ぎない。あくなき探求心であらゆる法則を手に入れようとするのは人間の性かもしれない。しかし、人間が手を加えて、自然が自らをコントロールできないようになるまで迫るのは少し控えるべきではないかと思うようになってきた。



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