漢字「初」の起源と由来
「初」の漢字で紛らわしいのは、コロモ偏かシメス偏かであるでしょう。しっかりと記憶しておくようにしましょう。
さて、その前に一つ質問。このデザインは何を表しているでしょう。想像力を働かせて、当ててください。想像力を働かせるまでもないですね。見たまんまです。
これは今から約3500年前の甲骨文字と呼ばれる文字です。実にすばらしい観察眼と思いませんか。衣文掛けまで架かったものは、さすがの林先生も兜を脱ぐこと間違いがないと思います。しかしこれは初耳ではなく「初目」というのかもしれませんね。
引用:「汉字密码」(P708、唐汉著,学林出版社)
「初」の字の成り立ち」
「初(chii)」は「衣服」の傍に一振りのナイフを付け加えたものです。 2つの形は服が完成したばかりの衣服で、裁ったナイフが未だ収納されていないことを意味します。 したがって、「初」の本来の意味は「新しい服」がはじめて出来たことを意味する。
「始」の字の成り立ち」
「漢字源」によると、「女」+鋤を表す「ム」と「口」で人間が鋤を手に持ち、口でものを言い、行為を起こす意味即ち女性としての行為の起こり、つまり始めて胎児を孕むことを表すとしている。「胎」と最も近い。
いろいろの「初め」
拡張され、"初恋、初心者、早く、初出茅庐(初めて世間に顔を出すこと)"など一般的に事物の初めのことを言います。《易•既济卦》 "最初の栄光の始まり。"ここでの "初"もまた始まりです。
結び
説明はいろいろ難しくて理解し難いのかもしれませんが、、私が小学校のころ教わったことは、衣を作るのに、最初に布(昔は衣<キヌ>といった)に刀を入れて切らなければならないことから、コロモ偏に刀と書くのだということでした。この説明が一番わかり易くて、覚えやすかったように思います。
長さの単位としての「歩」
今では「一歩」というと、純粋に歩幅を表現しているようだが、日本でも中国でも「一歩」というのは、「左右の歩を進めた長さ」のことをいう。
昔から歌や格言に使われてきた「歩」が具体的に、何センチのことを言うのか、考えたことがおありだろうか?
日本と中国では少し定義が異なり、約 1.818m(日本)、 約 1.667 m(中国)であったということだそうだ。
365歩とは具体的にはどのくらいの長さ?
 |
| 甲骨文字「歩」 |
今から50年前水前寺清子さんの「365歩のマーチ」という歌がヒットした。あれから50年も経つのかと思うと年月の流れるのは早いものだと思う。しかし、50年も経った割には世の中は365歩どころか、一歩も進んでいないように見える。最近では、戦前に帰れだとか、100年前に引き戻そうという動きさえ見える。
私たち日本人は、この辛い戦争を経験し、一体何を学んだのだろう。
逆にロシアの革命家のレーニンの著書に「一歩前進二歩後退」というのがある。この本の通り言えば、大正デモクラシーから、100年。この100年の間に100歩も後退したことになる。
この「「歩」というのは、概念的な歩みのことで、現実の物理的な「歩」を指すわけではないが、「千里の道も一歩から」という言葉もあるので、少し歌でいけばどのくらい進んでいなければならないのか、少し考えてみよう。
塵も積もれば
歌詞に拠れば365歩は1年で歩くことになるので、365歩 X 50年 = 18250歩 進んでいなければならない計算だ。
さて、この一歩は、日本では長さの単位としては、1.818mで、中国の清の時代まで使われた尺貫法で言う1.667mとは少し異なるが、ともかく365 X 1.818 X 50 = 33,178.5m という勘定になる。即ち、33Kmも進んでいるはずということになる。
これを多いと見るか少ないと見るか、いろいろあろうが、日本の全ての国民がこれだけ進むということは、やはり凄い数字である。
あくまで比喩の話ではあるが、ちりも積もれば山となる、千歩の道も一歩からを具体的に見れば、大変な数字である。
因みに、ヴィキペディアによると、この長さの単位としての「歩」は以下の通り。
歩(ぶ)
系 尺貫法
量 長さ
SI 約 1.818 m(日本)、 約 1.667 m(中国)
定義 6尺(日本) 、 5尺(中国)
由来 左右の歩を進めた長さ