漢字・報の成り立ちは「幸と𠬝」とからなり、手枷で拘束し、頭から抑えつけるの意である
「報」の漢字データ
引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)
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漢字「報」の楷書で、常用漢字です。 左側は「幸」で、手かせを表している。右側は「𠬝」で語義は、人を上から押さえて服従させるの意。 | |
報・楷書 |
報・甲骨文字 左側には手枷をかけられた跪いた罪人 、右側に人の頭に手があって、あたかも罪に服させるかの様子を示している。 |
報・金文 手の形は尸の下に動き「尸」と一体となっています。小篆はこの点からは「+𠬝」という意味に進化してきた。 |
報・小篆 金文を引き継ぎ、より文字化・単純化が進んでいます。 |
「報」の漢字データ
漢字の読み
意味
同じ部首を持つ漢字 服、幸、𠬝、菔、
漢字「報」を持つ熟語 報告、報道、報恩、報復、諜報
- 音読み ホウ
- 訓読み むく(いる)ぐ
意味
- むくいる・・受けた行為と同等の行為を与える 例) 恩に報いる(恩に答える)、一矢報いる(復讐)
- 知らせる、知らせ
- 合わせる、重ねる
同じ部首を持つ漢字 服、幸、𠬝、菔、
漢字「報」を持つ熟語 報告、報道、報恩、報復、諜報
引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)
唐漢氏の解釈
甲骨文字の「報」という言葉は会意文字です。左側には手枷をかけられた跪いた罪人、右側に人の頭に手があって、あたかも罪に服させるかの様子を示している。「説文」は「報」を罪人であると解釈している。「当」は判決であるとしてます。 金文中の報の字は甲骨文を引き継いで、左右の構造に進化し、左辺は「幸」に変化しています。右側はひざを曲げて跪いた人の形を現しています。人間の形は「尸」という言葉に変換され、手の形は尸の下に動き「尸」と一体となっています。小篆はこの点からは「+𠬝」という意味に進化してきた。
甲骨文字の「報」という言葉は会意文字です。左側には手枷をかけられた跪いた罪人、右側に人の頭に手があって、あたかも罪に服させるかの様子を示している。「説文」は「報」を罪人であると解釈している。「当」は判決であるとしてます。 金文中の報の字は甲骨文を引き継いで、左右の構造に進化し、左辺は「幸」に変化しています。右側はひざを曲げて跪いた人の形を現しています。人間の形は「尸」という言葉に変換され、手の形は尸の下に動き「尸」と一体となっています。小篆はこの点からは「+𠬝」という意味に進化してきた。
漢字「報」の漢字源の解釈
会意文字で「手枷の形+跪いた人+手」で罪人を手で捕まえて、座らせ手枷をはめて、罪に相当する仕返しを与える意を表わす+
会意文字で「手枷の形+跪いた人+手」で罪人を手で捕まえて、座らせ手枷をはめて、罪に相当する仕返しを与える意を表わす+
漢字「報」の字統の解釈
幸と𠬝とに従う。幸は手の枷、𠬝は人を上から押さえて服従させるの意。手枷を加えて圧服するのは、刑罰に服させることであり、報復的な処罰であるから「報いる」意となる。説文に「罪に当たる人なり。 𠬝に従う。 服は罪に服するなり」という。報とは報復刑的にその当を加えることであるが、金文には字を応報、報賞の意に用いる。
幸と𠬝とに従う。幸は手の枷、𠬝は人を上から押さえて服従させるの意。手枷を加えて圧服するのは、刑罰に服させることであり、報復的な処罰であるから「報いる」意となる。説文に「罪に当たる人なり。 𠬝に従う。 服は罪に服するなり」という。報とは報復刑的にその当を加えることであるが、金文には字を応報、報賞の意に用いる。
まとめ
幸と𠬝の会意文字であるようだが、幸は手枷を表し、𠬝は人を上から押さえて服従させるの意。いずれも、人を拘束し刑罰に服させる意となり、あいまいさをなくした極めて厳密な意味を持っている。刑罰に服させるという概念は比較的古くからあったようである。
幸と𠬝の会意文字であるようだが、幸は手枷を表し、𠬝は人を上から押さえて服従させるの意。いずれも、人を拘束し刑罰に服させる意となり、あいまいさをなくした極めて厳密な意味を持っている。刑罰に服させるという概念は比較的古くからあったようである。
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