漢字「即」の成り立ちと由来:食事を山盛りにした食器の前に坐ること、節分の「節」を構成する要素になっている(修正版)
漢字「即」の楷書で、常用漢字です。左側は、飯を山盛りにした食器を表す記号で、単独の漢字はありません。ここで分かりやすく説明するだけのものです。 右側は「卩」で語義は、跪くひとを表すということです。 | |
即・楷書 |
甲骨文字でご飯を山盛りにした状態を表す文字。現在これに相当する漢字はない | 「卩」・甲骨文字 跪いた状態を表している漢字 | 即・甲骨文字 以上2文字の会意で、即ちとか直ちにを意味する |
「学」の漢字データ
漢字の読み
意味
使い方
熟語 即位、即席、即座、即答
- 音読み ソク
- 訓読み すなわ(ち)
意味
- すなわち、ただちに
- つく 位につく。地位に就く。(例)即位
使い方
- 「すなわち」 つまり、ただちに
- 「つく」・・位につく
熟語 即位、即席、即座、即答
引用:「汉字密码」(P661、唐汉著,学林出版社)
唐漢氏の解釈
「即」は会意文字である。
甲骨文字の「即」の左辺は食器で、右辺は一人の人が跪いている。まるでまさに頭を低くしてご馳走になろうとしているようである。金文の左辺は簡単化しているが、未だ食器を見出すことができていない様子だ。右辺の人は半腰で立っているようだ。小篆の「即」の字は、発生した変化を説明すると線状は滑らかになり、形は美しくなり、但し却って食事に入っていないように見える。楷書は小篆を継承し、身を乗り出して食べるというイメージはありません。
「即」の本義は身をかがめて食事することである。食べたいのなら、食べ物の近くにいる必要があるので、「近づく」という意味に拡張されます。
「即」は会意文字である。
甲骨文字の「即」の左辺は食器で、右辺は一人の人が跪いている。まるでまさに頭を低くしてご馳走になろうとしているようである。金文の左辺は簡単化しているが、未だ食器を見出すことができていない様子だ。右辺の人は半腰で立っているようだ。小篆の「即」の字は、発生した変化を説明すると線状は滑らかになり、形は美しくなり、但し却って食事に入っていないように見える。楷書は小篆を継承し、身を乗り出して食べるというイメージはありません。
「即」の本義は身をかがめて食事することである。食べたいのなら、食べ物の近くにいる必要があるので、「近づく」という意味に拡張されます。
漢字「即」の字統の解釈
食事を山盛りにした器の前に坐ること。席に着くことをいう。
食事を山盛りにした器の前に坐ること。席に着くことをいう。
まとめ
会意文字であるようだが、甲骨文字にせよ、金文にせよ、まるで象形文字であるかのように生き生きとした人々の姿が描写されている。文字の形に簡略化し、無駄を省いたデッサンとなっており、実に素晴らしい記号化、抽象化がなされていると思う。
会意文字であるようだが、甲骨文字にせよ、金文にせよ、まるで象形文字であるかのように生き生きとした人々の姿が描写されている。文字の形に簡略化し、無駄を省いたデッサンとなっており、実に素晴らしい記号化、抽象化がなされていると思う。
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