2024年5月31日金曜日

漢字 「集」の成立ち:「隹」(鳥)+「木」からなり、鳥が木に集まることを意味します!!


漢字『集』の成立ち:「隹」(鳥)+「木」からなり、鳥が木に集まることを意味します!!

漢字「集」の古代文字を見ると、古代人も私たちと全く同じように考えていたことが分かります

導入

このページから分かること:
「漢字『集』の意味、使い方、語源、関連熟語について詳しい解説。」
  漢字の意味と成り立ち: 「集」という漢字の基本的な意味、
  象形文字としての成り立ち、古代中国での使用例など。
  使い方と例文: 現代日本語での使用例、典型的な文脈での使い方、例文。
  関連熟語: 「集合」「集積」「参集」など、関連する熟語とその意味を解説。
  文化的・歴史的背景: 漢字の歴史的な背景や文化的な意味について

前書き

目次




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漢字「集」の今

象形文字としての成り立ち、古代中国での使用例など

漢字「集」の楷書で、常用漢字
 左に集の楷書を示す。そして右に「集」の古代文字を掲げる。これは古代人の見たそのままを字にしたものだ。
 これは今、夕暮れ時にスズメや椋鳥がねぐらを求め、街路樹などに多く集まり、時にはやかましい程さえずっているのを我々が見るのとまったく同じではないか。

 3500年前の古代人が見たと全く同じ光景を見ていることをに、感慨を覚えるのは私だけだろうか?
集・楷書 集・小篆


  
集・甲骨文字

集・金文

集・小篆



 

使い方と例文: 現代日本語での使用例、典型的な文脈での使い方、例文。

漢字の読み
  • 音読み  シュウ
  • 訓読み  つど(う)

意味
  • 一か所にあつまる、あつめる、つどう、群がる。
  •  
  • あつまり。つどい。
  • 写真・作品などをあつめた出版物。
  •  
  • なる。なす。成し遂げる。

同じ部首を持つ漢字     集、焦、樵
漢字「集」を持つ熟語    集
 集合:一か所に集まること、統計上のデータの集まり
 集積:ICチップや回路などを一まとめにしたもの
 参集:ある目的のために各地から集まる
 集落:一定の家屋の集まり、部落、村
  集中:注意などを一点に集めること


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漢字「集」の漢字の由来

象形文字としての成り立ち、古代中国での使用例など。

引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)
漢字「集」古文
甲骨にしろ金文にしろいくつかの款が存在

漢字「集」の中に埋められていた「漢字の暗号」は何?

古代文字では、「集」と「焦」は、物体に止まっている 1 羽または 3 羽の鳥の形を表す。ただし、「焦」は火で鳥を焼く様子を表し、「集」は鳥が群れで木に止まる様子を表し、集まることを意味する。図のように「集合」の形と意味がつながっており、実際には「鳥が枝に集まる」という意味になる。 「詩・周南・格草」:「黄色い鳥が飛んで藪に集まっている。」 「集」という言葉は本来の意味を使用している。 現代中国語には「収集、集合、集合、集中」などの言葉がある。

漢字「集」の字統の解釈

 会意 正字は、群鳥が木に集まって、その枝に止まる形。〔説文〕「群鳥木上に在るなり」とあり、集の字を用いる。ト文・金文もみなその形である。


漢字「集」の漢字源の解釈

 三つの「隹」+木の会意文字でたくさんの鳥が木の上に集まることを表す。



漢字「集」の歴史的変遷

「集」の変遷

文字学上の解釈

集の原字である「隹」。字の変遷を見る限り、隹がべースになっているようだ。右の漢字「隹」はフルトリと読むが、「隹」は短尾系のものを表すといわれる。  尚漢字源によると「隹」はずんぐりとした鳥のことをいうとしている。  


「鳥」の変遷

右の漢字「鳥」は長尾系の鳥を表すといわれる。

鳥に関する詳しい記述は『漢字・鳥の由来と成立ち:文字に見る鳥と人類の濃密な関係』を参照ください。


こちらは鷹や鷲などの猛禽類

同じ鳥でも猛禽類を表す「禽」とは成立ちも由来も全く異なるのが面白い。「禽」は網でとらえて飼う鳥のことをいうとのこと







まとめ

我々は、「集」という漢字の古代文字を通して、3500年前の光景を目の当たりにすることができた。いわば、3500年前の写真を見ることができた感激はひとしおである。

 逆に、これから3500年後、我々は後世の人々に何を残すことができるのか。鳥は3億年前の恐竜が変化して、現在にある。そして数万年前に現れた「人」は数千年かけて地球を征服?した。それも産業革命以降わずか200年ほどで、地球を破壊しつくすところにまで至っている。これから先、人類が地球を道連れに滅びるとすれば、残された時間はあまりない。何光年あるいは遠く離れた地球外生物は今の我々をどう見るのだろう・・?

  

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2024年5月29日水曜日

漢字『饗』の成立ち、由来、饗と宴の違いと使い分けは?

漢字『饗』の成立ち、由来、意味、使い方、饗と宴と卿、関連熟語について


人々が集まって話をするときに、そこに食べることや飲んだりすることが介在する。これは極めて人間的な行為ではないだろうか。サルやオラウータンですらも宴会を楽しんだということを聞いたことがない。どうしてこの違いが生まれたのだろう?

導入

このページから分かること:
「漢字『饗』の意味、使い方、語源、饗と宴はどう違うの?」
  漢字の意味と成り立ち: 「饗」という漢字の基本的な意味、
  象形文字としての成り立ち、古代中国での使用例など。
  使い方と例文: 現代日本語での使用例、典型的な文脈での使い方、例文。
  関連熟語: 「饗応」、「饗宴」、「饗賜」、「饗報」、「饗礼」など、関連する熟語とその意味を解説。
  文化的・歴史的背景: 漢字の歴史的な背景や文化的な意味について

前書き

目次




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漢字「饗」の今

「饗」は、食べ物に関する部分である「食」と、「郷」(さと、村)という部分から成り立っている。両者の組み合わせで、村や郷里で食事を提供する、もてなすという意味が浮かび上がる。

 一方「宴」は、宀(ベン・屋根や家)と宵(よい、夜の意)と女(女性)の組み合わせから成り立っており、夜に家で女性とともにくつろぐ様子を表現しており、後に「宴会」や「パーティー」の意味として発展した。
饗・楷書 宴・楷書


甲骨文字から古代文字へ

  
饗・甲骨文字
饗・金文2款
饗・小篆


 

漢字「饗」の読みと意味そして熟語

漢字の読み
  • 音読み  キョウ
  • 訓読み  あえ、う(ける)、もてな(す) 

意味
  • もてなす
     豪華な料理(必要な程度を超えたお金や食材を使った料理)
  • 勧(すす)める。供える。また、供え物。
  • もてなしを受けいれる。もてなしに応じる
  • 祭る、祀る、神を祭る

同じ部首を持つ漢字     饗、郷、響
漢字「饗」を持つ熟語    饗
 饗応:もてなし
 饗宴:もてなしの宴会
 饗賜:もてなしを戴く事
 饗報:もてなしをして恩顧に報いること
 饗礼:御馳走をして賓客をもてなすこと


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漢字「饗」の漢字の由来

象形文字としての成り立ち、古代中国での使用例など。

引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)
饗の古代文字
金文にはいくつかの款が存在

漢字の暗号の解釈

「饗」、会意文字。 「飨」は会意文字。甲骨文の「飨」の字には、中央に食器(すなわち高足皿)おいしい食べ物を盛り付けた容器があり、左右に二人の男が向かい合って膝をついて座って食べていることを示す。
 金文と甲骨文の形は似ているが、金文は人の形が立っているようだ。小篆の「人」の形が比較的大きく変化し、人の形を表す形が「邑」の2文字に変わっている。全体の下部に「食」という表意文字が加わり、上声(绑)、下の形(食べ物)の形声文字となった。

 楷書の繁体字は基本的に「饗」と書くが、字画が複雑すぎたため、後に「飨」という字に簡体化された。 「飨」という言葉の本来の意味は「ちょっとしたおやつ」で、午後4時か5時に男たちがが仕事から帰って集団で食べる食事のことをさしていた。
 その後、料理とワインで客人をもてなすことを意味するように拡張された。

漢字「饗」の字統の解釈

 形声 声符は郷(郷)。鄕は豆(毀、食器)の前 に、左右相対して人の坐する形で、饗宴のさまをあらわし、饗の初文。饗はさらに食を加えたもので、 郷の繁文である。郷は郷人の意ではなく、郷飲酒の礼も金文にはみえず、古儀とはしがたい。

 郷が郷党の意となるのは、血縁的な秩序が失われて、地縁的秩序が成立したのちであるから、かなり後のことである。

 祭祀饗宴を神が享けることを饗といい、また神意によって人に佑助が与えられることを饗という。




漢字「饗」の漢字源の解釈

 「卿」はごちそうの両側に人が膝まづいて向かい合った様を示す会意文字で、饗の原字。



「饗」の成立ち


  郷が郷党の意となるのは、血縁的な秩序が失われて、地縁的秩序が成立したのちであるから、かなり後のことである。

成立ち:

  • 「饗」は、食べ物に関する部分である「食」と、「郷」(さと、村)という部分から成り立っています。 
  • 「食」はそのまま食べ物を示し、「郷」は郷里や地元を示すことができます。
  • 組み合わせると、村や郷里で食事を提供する、もてなすという意味が浮かび上がります。
意味:
  • 「饗」は、食事を提供してもてなすことを特に指します。 
  • 「饗応」(きょうおう)や「饗宴」(きょうえん)のように、特に食事でもてなす場合に使われることが多いです。




成立ち

漢字「宴」について詳しくは、本ブログの 「漢字『宴』の起源と由来」で説明しているので、できればご参照願いたい。

成立ち:

  • 「宴」は、宀(屋根や家)と宵(よい、夜の意)と女(女性)の組み合わせから成り立っています。
  •  宀(ベン)は家や建物を示し、宵は夕方や夜を示しています。
  • 女はそのまま女性を指しています。
  • つまり、夜に家で女性とともにくつろぐ様子を表現しており、後に「宴会」や「パーティー」の意味として発展しました。
意味:
  • 「宴」は、家や特定の場所で行われる宴会やパーティー、集まりを指します。
  • 広く人が集まって楽しむ場の意味で使われます。



漢字「卿」の成立ち


郷と卿とは同形同字で、その饗宴に与る(あずかる)身分のものを卿という。





まとめ

 漢字 饗と宴は同じような意味を持っている。そして饗には甲骨文字が存在し、片や宴には甲骨文字 は存在せず、金文の後から発展してきたようである。

 そして饗は自然発生的な過程で文字の生成されたように見受けられ、仕事終わった後や村々の寄り合いの時に食事を共にすることが生き生きと表現されているようだ。

 そして饗が接待の意味合いを持つようになるのは、少し遅れてからのようであり、初期には純粋に食事を楽しむことを表現する文字であったようだ。

 一方宴の方は 女性とともに くつろぎながら食事をする形式を表現しているようで 文字の中にも「女」という字が使われている。形式的にも屋内でいわゆる今日も通用する 宴会そのままの形であったようだ。言葉を変えていえば、この時代には男性中心の社会に移行した後の言葉であることは動かせない事実のようだ。

 このように文字の発展が社会の発展をそのまま 反映しているようで 極めて興味深い。

常々主張しているように 漢字は世界のあり方や生産方式などを映し出している鏡とでも言えるのではないだろうか。 漢字の世界は実によく深く興味がつきないものである。

  

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2024年5月27日月曜日

漢字『蛾』の成立ち、由来、意味、使い方、チャドク蛾の駆除


漢字『蛾』の成立ち、由来、意味、使い方、チャドク蛾の駆除

 蛾は、およそ16万種以上が知られており、その種類は非常に多様だ。ここでは、漢字「蛾」の由来と成立ちから説き起こすが、生活に現実に厄介な存在となった「チゃドク蛾」に触れ、少しでも生活に役立てようと思う。

 蛾は、夜空を彩る美しい虫たちの代表格的な存在だ。その独特な形や模様は、その美しさゆえに人々を悩ませてきた。 
 特に夜、暗闇に浮かび上がるそのあでやかな姿は、夜の蝶ならぬ「夜の蛾」として世の男たちを悩ませ、時には奈落の底にまで突き落としてしまう。

導入

このページから分かること:
「漢字『蛾』の意味、使い方、語源、関連熟語について詳しい解説。」
  漢字の意味と成り立ち: 「蛾」という漢字の基本的な意味、
  象形文字としての成り立ち、古代中国での使用例など。
  使い方と例文: 現代日本語での使用例、典型的な文脈での使い方、例文。
  関連熟語: 関連する熟語とその意味を解説。
  日常生活で、比較的よく聞く蛾にまつわる問題

しかし、「蛾」は日常生活ではそれ補語なじみのある生き物ではないので、漢字もそれほど豊富な知見があるわけではない。

前書き

目次




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漢字「蛾」の今


「蛾」の意味と蝶との区別


蛾・楷書
蛾・楷書 
漢字「蛾」の楷書で、常用漢字
 蛾は「虫」と「我」からなる字で、会意形声文字。ここでの「我」は一人称の自分という意味ではなく、儀式用の武器で表現された象形で、「大きい」「美しい」という意味がある。
  すべて蛹より化して飛ぶものをみな蛾という。
 



ここで、「蛾」と「蝶」の違いについて少し言及する。
蛾と蝶は、どちらも鱗翅目という同じ目(分類階級)に属する昆虫であるが、いくつかの点で区別することができる。


形態
  • 触角: 蝶の触角は先端が球状に膨らんでいるのが特徴だ。一方、蛾の触角は糸状のものや櫛状のものなど、様々な形をしている。
  • 翅: 蝶の翅は一般的に鮮やかな色をしていますが、蛾の翅は地味な色のものが多い。また、蛾の前翅には後翅を引っ掛けるための「翅棘」という突起があることが多く、蝶にはない。
  • 体: 蝶の体は細長いのが一般だが、蛾の体は太いものが多い。

生態
  • 活動時間: 蝶は昼行性で、蛾は夜行性であることが多い。ただし、中には例外もあるので注意。
  • 止まり 幼虫: 蝶の幼虫はアオムシと呼ばれ、植物の葉を食べて育つ。一方、蛾の幼虫は毛虫と呼ばれ、様々なものを食べて育つ。

注意点
上記のように、蛾と蝶にはいくつかの違いがあるが、必ずしもすべての点で当てはまるわけではない。中には、蛾なのに鮮やかな色の翅を持つものや、蝶なのに夜に活動するものもいる。そのため、形態や生態だけでなく、全体的な雰囲気なども参考にしながら判断することが大切になる。




 甲骨、金文は見つからなかった。古代の人々が認識するには至らなかったことなのだろうか。 只の「虫けら」として、認知するほどでもなかったのか。文字があったらあったで気になるが、なかったらなかったで、「なんでなかったの」とこれまた気になる。蛾は虫偏+我からなる形声文字である。

 「我」はここでは自分という意味ではないが、「(かどめがつく。くっきりと目立つ)」という意味ががあるという説がある。
 何が正しいか検証のしようがないので、さらなる究明が必要なようだ。 

 
蛾・小篆
蝶・小篆

 甲骨、金文は見つからなかった。古代の人々が認識するには至らなかったことなのだろうか。






   

使い方と例文: 現代日本語での使用例、典型的な文脈での使い方、例文。

漢字の読み
  • 音読み  ガ
  • 訓読み  が

意味
  • さからう:反蛾する
  •  
  • むかえる
  • 順の反意語:蛾順、流れや基準とは反対の向を示す、蛾進する
  •  
  • のぼせる、蛾上する

同じ部首を持つ漢字     蛾、峨、我、餓、鵞
漢字「蛾」を持つ熟語    蛾
 蛾眉 (がび):美人を指す表現。「蛾の眉」のように美しいことから。
 蛾焚 (がふん) :灯火に集まって焼け死ぬ蛾のこと。欲望におぼれて身を滅ぼすことの例え。
 飛蛾 (ひが):夜に灯火に集まる蛾のこと。
 


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漢字「蛾」の漢字の由来

象形文字としての成り立ち、古代中国での使用例など。

引用:「汉字密码」(P105、唐汉著,学林出版社)
「蛾」小篆・楷書

漢字の暗号の解釈

「蛾」、会意・形声文字。 「蛾」はカイコ(鱗翅目昆虫)の成虫です。蛾は虫と我からなる字で、会意形声文字です。ここでの「私」は一人称の自分という意味ではなく、儀式用の武器で表現された象形で、「大きい」「美しい」という意味があり、蛹は羽が生え変身すると美しい大きな虫になる。古典の典籍では 「蚕はお糸を吐いてさなぎになり、のなかで蛹は孵化して蛾になる」といわれています。 」 美しい女性の曲線的な眉毛を形容する「峨眉」という言葉は、峨眉の弧状に曲がった触手を元にしています。 飛蛾の触角は長く、明確なジグザグの形をしています。この形の眉毛が好まれるのは、古代人の美学です。

漢字「蛾」の字統の解釈

 形声 声符は我。〔説文〕 に「蛹の化して飛ぶ蟲なり」とあり、蚕蛾をいう。すべて蛹より化して飛 ぶものをみな蛾といい、かげろうの類をも含めていう字である。字はまた蟻に作り、はねありをいう。 蟻が小を積んで大きな巣を作ることを蛾術といい、清の王鳴盛に〔蛾術編]がある。



漢字「蛾」の漢字源の解釈

 会意兼形声 「虫+音符我(かどめがつく。くっきりと目立つ)」くっきりと目立った形や色をした虫のこと



ちょっと困った「蛾」の問題

チャドク蛾の被害

チャドク蛾の駆除

 いきなり汚らしい写真をお見せして申し訳ない。日本では今頃から秋にかけて、庭のツバキや山茶花などのツバキ科の植え込みや生垣に「チャドク蛾」が卵をうみつける季節になった。
 このチャドク蛾は実に厄介で、成虫では鱗粉、毛虫ではその毛、卵にさえ触ったりすると猛烈なかゆみと湿疹が出て、悶絶することになる。直接触らないまでも、卵や幼虫の周りに近づいただけでも、そのあたりに漂う鱗粉や毛が皮膚に入り込み、写真のような被害に遭遇することになる。
   私も何回か強烈な被害にあってきた。殺虫剤もよく効くが、幼虫の駆除に有効な方法を見つけたので、良ければお試しあれ。ただしあくまでも自己責任で、お願いします。

  • それは非常に簡単で、噴霧器に洗剤を薄めて入れ、幼虫に吹きかけるだけのことです。
  • 幼虫は洗剤を吹きかけられると気門が塞がれて死に、葉っぱから垂れて落ちたりします。
  • それを枝ごと切り落としてゴミ袋に入れて処分するだけ。
 この方法は、非常に安価だし、簡便でかつ安全です。そして、何よりも毛虫の毛が洗剤で捕捉されて飛散しないのも利点。






まとめ

今回はそれほど人々に愛されない日陰者の「蛾」に焦点を当てた。「一寸の虫にも五分の魂」という言葉もあり、あらゆる生物には存在する理由があるということなので、毛嫌いはだめだと思い取り上げたが、少しは見直して好きになって戴けたであろうか?
 最近では物事を感覚的にみる風潮が多いようで、ネットなどでもなぜそこまで嫌うのだろうと首をかしげたくなる場面によく遭遇する。
 物事には二面性があり、尚且つ方丈記ではないが「よどみに浮かぶ泡沫は・・」にある通り定まりしものはない。また「この世界は万物の諸過程の総合であって、運動する過程が一時的に定めっているように見えるだけである。
 これから自然であろうと人間社会であろうと、世界はどう動くかわからない。どうか広い心で自然に生きていただきたい。

  

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2024年5月20日月曜日

漢字 経の成立ちと由来:東経135°の「経」はどこから来たの? それは古代の織機に使われたたて糸のこと


漢字『経』の由来と育ち:中国の夏の時代にすでに使われていた織機。

日本の基準の子午線は東経135°と定められている。この「経」はどこから来たのか?それは実に今から3500年前に中国で使われた織機の縦糸に由来する。
 小学校で習うことだがとっくに忘れている。改めて思い出してほしい。

導入

このページから分かること:
「漢字『経』の意味、使い方、語源、関連熟語について詳しい解説。」
  漢字の意味と成り立ち: 「経」という漢字の基本的な意味、
  象形文字としての成り立ち、古代中国での使用例など。
  使い方と例文: 現代日本語での使用例、典型的な文脈での使い方、例文。
  関連熟語: 「経済」「経緯」「経験」「経度」など、関連する熟語とその意味を解説。
  文化的・歴史的背景: 漢字の歴史的な背景や文化的な意味について

前書き

目次




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漢字「経」の今昔

「経」という漢字の基本的な意味

漢字「経」の楷書で、常用漢字
 右に「経」の原字を示した。金文ではあるが、ある意味原始的な文字であるといえるだろう。これは象形文字であり、最も原始的な織機を表している。下部の横棒を足で突っ張り持ち、上部にたて糸をつけ、そのたていとを縫うようにして横糸で編み上げていく。

経・楷書


  
経・金文
経・小篆






 

使い方と例文: 現代日本語での使用例、典型的な文脈での使い方、例文。

漢字の読み
  • 音読み  ケイ、キョウ
  • 訓読み  へ(る)

意味
  • たて糸
  • 南北の方向
    日本は東経135度にあると言われる。これは地球一周は360°であり、24時間で一回転するから、1時間当たり15°回転することになる。イギリスのグリニッチを基準とすると日本は135°線上に明石が位置する。
  • 筋道(物事がそうなった理由)、または道路
  • 法律、規範、おきて
  • 時間の流れ:〇〇時間を経て・・のように使われる。
  • 境界(さかい)、境を定める
  • 治める、統治する:経世済民の精神で政治を行う、経理
  • かかる、ぶら下がる、かける
  • めぐり(周期)(例:月経)
  • 文書、特に儒教や仏教の教えを記したもの(例:経書、経文)仏教の経典を学び、悟りを目指す

同じ部首を持つ漢字     経、径、軽、茎
漢字「経」を持つ熟語    
  • 経: 経典のこと、宗教の教えを収めた書物
  • 経緯:たて糸と横糸、いきさつ、天下・国家をおさめととのえる
  • 経過:通り過ぎること、物事のなりゆき、これまで経てきた途中の状態
  • 経験:実際に自分でやってみる、実際にしたり見たりして得た知識や技術
  • 経営:事業をはかり営むこと、土地を測って、たて線と外枠の線とを引く。土台を据えて建設すること



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漢字「経」の漢字の由来

象形文字としての成り立ち、古代中国での使用例など。

引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)
漢字「経」の金文・小篆・楷書
漢字「経」の甲骨文字は存在しない
 しかしこの時代には高度な織物技術が開発されていただろう

漢字の暗号の解釈

「経」は「經」の簡体字。 甲骨の "経"は象形文字。これは古代のベルト織機の絵文字である。 このタイプの織機は通常、二つの平行なロッドによって縦糸を支持し、一方は織機のベルトに固定され、もう一方は縦糸を締め付けるために織機の足によって支持され、中央は縦糸と横糸を分離する。


古代織機
引用:「漢字の暗号」唐漢著
  「圣」という単語が一般的に使用されるグループ構成要素になったので、人々は「糸」偏を追加し、小篆、金文の第2款を引き継ぎ楷書では「経」と書いた。
 「経」の本来の意味は古代の単純な織機であり、「説文では「経、織り方」と解釈される。

漢字「経」の字統の解釈

形声 旧字は経にに作り、巠声。巠は織機にたて糸を張り、その一端を工形の横木に巻きつけた形で、經の初文。
 先王の典籍を経とし、これを補翼するものとして作られた漢代の識(予言)を主とする書を、緯書という。建物の造営に、まず測量して南北を正すことを経という。



漢字「経」の漢字源の解釈

 会意兼形声。「巠」は上の枠から下ノ台へたて糸をまっすぐに張り通した様を描いた象形文字。
 経は「糸+音符・巠」で糸へんを添えて、たて糸を明示した字。



漢字「経」の歴史的変遷

漢字「経」の原字
漢字「巠」・経の原字

文字学上の解釈

「巠」の由来と意味
「巠」は「巠」の原字である。 「圣」という単語が一般的に使用されるグループ構成要素になったので、人々は「糸」偏を追加し、小篆、金文の第2款を引き継ぎ楷書では「経」と書いた。






漢字「緯」 小篆

「緯」の由来と意味
 緯は経の対句の様に用いられるので、補強する意味でここに説明を加える。
 形声文字 声符は韋。韋は城邑の上下を左右に巡ることで、その左行右行を織物に移して、横糸を緯という。たて糸は経(經)。 経をたどって緯を加えるので、ことの過程・経過を 経緯という。儒家の経典とするものは経、これに附託して行なわれた漢代の予言や占トの書を緯書とい う。予言を識というので、その学を讖緯という。



まとめ

 漢字「巠」は太古の昔、使われていた織機の象形文字であり、「経」の原字である。そしてそのたて糸を明示する為に糸へんを付加され。「経」は織機から切り離され、もっぱらたて糸そのものを表すようになった。
 このたて糸が「経」の基本的な意味であり、現在では色々の使い方をされるが、すべて、この「たて糸」から派生、拡張されたものである。
 またたて糸と対句的に表現される横糸を「緯」という。
 今我々が北緯、東経などで使っている「経」と「緯」は案指しくここから出たものである。

  

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2024年5月18日土曜日

漢字『逆』の成立ち、意味、使い方、語源、漢字の生れから成長が分かる、そして今の漢字の姿に納得がいく


漢字『逆』の成立ち、意味、使い方、語源、関連熟語のページ


いまわれわれ人間が宇宙暦のどの地点に立っているのだろうか。立ち止まるべきなのか、はてまた進むべきか?

導入

このページから分かること:
「漢字『逆』の意味、使い方、語源、関連熟語について詳しい解説。」
  漢字の意味と成り立ち: 「逆」という漢字の基本的な意味、
  象形文字としての成り立ち、古代中国での使用例など。
  使い方と例文: 現代日本語での使用例、典型的な文脈での使い方、例文。
  関連熟語: 「逆転」「逆境」「逆効果」など、関連する熟語とその意味を解説。
  文化的・歴史的背景: 漢字の歴史的な背景や文化的な意味について

前書き

目次




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漢字「逆」の今

「逆」という漢字の基本的な意味

漢字「逆」の楷書で、常用漢字
 逆は向うより人の来るのを逆える(さからえるではなく、むかえる)意である。現代では、時代劇の影響もあるのか、逆には否定的にニュアンスが伴うように感じられるが、もともとそのような意味は持っていない。
 同じように用いられるのが、倒置などに見られる「倒」で、「倒」は矢の至るところに至り達する原義で、向うより人の至る意である。
逆・楷書 逆の原字・「屰」


  
逆・甲骨文字
逆・金文
逆・小篆


 

使い方と例文: 現代日本語での使用例、典型的な文脈での使い方、例文。

漢字の読み
  • 音読み  ギャク、ゲキ 
  • 訓読み  さか、さか(らう)

意味
  • さからう:反逆する
  •  
  • むかえる
  • 順の反意語:逆順、流れや基準とは反対の向を示す、逆進する
  •  
  • のぼせる、逆上する

同じ部首を持つ漢字     逆、屰、遡
漢字「逆」を持つ熟語    逆
 逆流:本来の流れの方向とは逆に流れること
 反逆:命令に反抗し、逆襲をする、日本の歴史上でも数多くの「〇〇の乱」と呼ばれる反逆が起こっている。
 逆進
 逆接:前部と後部の意味、内容に矛盾のある接続
 逆転:いままでとは逆の方向に回転する、事態が進むこと
 逆境:何事も思うにままならない、不幸な境遇
 逆効果:期待した効果が得られないこと


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漢字「逆」の漢字の由来

象形文字としての成り立ち、古代中国での使用例など。

引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)
甲骨にしろ金文にしろいくつかの款が存在

漢字の暗号の解釈

「逆」、会意文字。 甲骨の甲骨文字の上部は、倒置した大の字で、頭を下に向け足を上に向けた人の形をしている。 倒置した人型の下にある「止」という字は、正面を向いた行動を意味しますしている。 別の款「逆」は、「才」という単語が追加され、歩く道を示す。 小篆文字の形は基本的に甲骨、金文文字と同じですが、倒れた人の腰に横線が入っており、楷書から隷書になってからは「逆」と書かれるようになった。 「逆」は両足で逆行する、つまり後ろ向きに後退することで、本来の意味は逆行することで、このために物事が反対向けに向かうことに拡張され、常規に従わないことの逆方向に拡張される、「逆向、逆 序、逆风、逆耳」など。

漢字「逆」の字統の解釈

 声符は屰。屰は向うより人の来る形で、人の正面形である大の倒形。「逆」は逆は向うより人の来るのを逆える意である。
 それで逆の意と逆える意とが生まれる。〔説文]に「迎ふるなり」 とあり、迎にもまた逆ぎゃくの意がある。 道の順逆の意に用いるのは転義。正邪でいえばよこしま、時間の関係でいえばあらかじめ、また不遇を 逆境という。




漢字「逆」の漢字源の解釈

 「辵(シンニョウ)+屰」さかさまに進むこと。逆労:迎えねぎらうこと



漢字「逆」の歴史的変遷

「屰」の変遷

文字学上の解釈

逆の原字である「屰」。字の持つ意味も変化はないようだ。
 人が倒置された様を示している


逆の原字である「屰」に進という意味を明確にし「逆」という字が生まれた。


逆と同じような意味を持つ「倒」は「人偏+至(矢が着地した地点を示す)+立刀」より成り立つ







まとめ

漢字の発展を「屰」から、「逆」そして「倒」に至るまで見てきた。この間約1000年の年月が経過している。直近の1千年と古代の1千年の年月の経過を振り返るとその流れがいかに早くなっていることに驚かされる。これからさらに1千年の未来を考えると人類は一体どうなっているのだろうか。その頃は人類は存在しているのだろうか。我々が現在宇宙人と称しているような人(?)となって、宇宙空間をさまよい続けているのかもしれない。あるいは完全に死滅しているのか、あるいは猿の惑星で標本となっているのかも知れない。あなたならどれを選ぶ?

  

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2024年5月1日水曜日

漢字 進にちなんで 進学おめでとう!進学・進級は人間の本源的な喜びからくるもの!

漢字 進の成立ちから人間の本質が見えてくる・・進め!進め!前進は人間の性(本質)

 漢字 進の成立ちは「隹+辵」だ。古代人は、客観的に周りを観察して、「隹」(とり)の行動に「進む」という行為を見出したように思う。

 人間には、そもそも目は前だけにしかついていない。二足歩行のため、四足動物のように後ずさりすることができない。また逆に四つ足動物と違って体を回転させて後ろ向きに進むことが容易である。などの理由により、漢字「進」という字には、本源的なものを感じてしまう。
 人間も基本的に前にしか進まない点は鳥と同じである。しかし古代人には、自らの行動は把握しにくかっただろうから、進の行為を「隹」の専属的なものと見たのではないだろう。

導入

ここで言いたいこと

  漢字「進」の成立ちから人間はどのように進んできたかに迫りたい。
 漢字の世界で、進という字は「「辵(しんにょう)」+隹という部首から構成されている。「隹」はしっぽの短い鳥を表示している。なぜ隹(鳥)でなければならなかったのか。
 進という行為を鳥の象徴的なものととらえたのではないだろうか。

 鳥を筆頭としてあらゆる生物は基本的に前にしか進めない生き物である。そしてその字の通り地球上の生物はひたすら前に進んできた。
 その進歩はあまり大きく、今や生物、特に人間はその進歩ばかりか、存在さえも否定しかねない存在になっている。
では、退くのか? それはあり得ない。やはり前進だ。後ろ向きに前進するしかない。それが人間の『性』なのだ。

前書き

目次




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漢字「進」の今

漢字「進」の解体新書

ProgressChar.Panel
漢字「進」の楷書で、常用漢字。
 この世に生きる動物はほとんど全て前に進むようにできているが、後ろに退くようにできていない。少し視点を変えてみると植物でも光のあるほうに”前進”するようになっている。但し根だけは光から遠ざかるようになっている。
 漢字の世界で、進という字は「「辵(しんにょう)」+隹という部首から構成されいる。「辵」は、歩くことや進むことを表している。そして「隹」はしっぽの短い鳥を表示している。なぜ進に隹が使われたのか。それは鳥は前にしか進まないからである。鳥が後ろに進むのを見た人はコメントに残していただきたい。鳥が後ろに進むことは日常では見ることはまずない。古代人も周りの観察から鳥は前に進むものだということからこの字を創作したのではないだろうか。 
進・楷書退・楷書


  
進・甲骨文字
進・金文
進・小篆


 

「進」の漢字データ

漢字の読み
  • 音読み   シン
  • 訓読み   すす(む・める)

意味
  • 進む
  • 前へ出る
  • 出世する
  •  
  • 贈り物

同じ部首を持つ漢字     唯、観、勧、
漢字「進」を持つ熟語    進、前進、後進、進行、邁進


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漢字「進」成立ちと由来

引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)

唐漢氏の解釈

 「进( 進 ) 」、これは会意文字。
甲骨文の「進」という字は、上に「隹」、下に足跡を意味する「止」がある。 両形の会意は二つの形は、スズメなどの小鳥が地上を進むことを表している。 鳥について少し知識がある人なら誰でも、スズメのような小さな鳥は前進することはできず、ましてや後退することもできないことを知っている。 この文字の形と意味から、古代人が地上の鳥の動きをどれほど注意深く観察していたかを知るのは難しくはない。

漢字「進」の字統の解釈

 声符は隹、隹に隼の音がある。隹を声符とするが、隹を声符としてえらぶ背景に、出行の際に おける鳥占いの俗がはたらいていると思われる。


漢字「進」の漢字源の解釈

 「辵(しんにょう)」+隹で鳥が飛ぶように前に進むことを表している。


漢字「進」の変遷の史観

文字学上の解釈

 

今まで見てきたように、漢字「進」は甲骨文字から存在し、「辵」+隹から構成されていた。つまり古代人は鳥の動きを見て前に進むことを理解した。

進と真逆の行動である「退」という漢字には甲骨文字や金文は存在していない。これは何を意味してるのだろうか。古代人(現代人でもそうだが)は後ろに退くという行動はめったに目にかからなかったからではないだろうか。人でも動物でも敵に出くわしたとき最初にとる行動は後ずさりすることであり、ある程度見極めてから体を翻して逃げ出すことが次に出る行動である。

 このような理由から、後ろに退くことを表現するという概念もしばらく生まれなかったのではないだろうか。
 そして随分後になって初めて人間が軍隊や他と一緒に行動するようになって初めて、「退却」、「退く」という概念が生まれたと考える。この「退く」という行動にしろ、決して後ずさりすることではなく、後ろ向けに前進するという行動である。
 字統では神にささげた祭器を下げる意味・成立ちという。

 尚、漢字「退」のページを参照いただきたい。


まとめ

 「進」は成立ちから考えても、日常生活に密着した出来事から出てきたものであろうのに対し、「退」は後世になって、抽象的であまり生活に密着したものではない事柄から生れている。

 しかし、人間はそもそも進むしかできない動物ではないのかとも感じる。なぜなら、目は前だけにしかついていない。二足歩行のため、四足動物のように後ずさりすることができない。また逆に四つ足動物と違って体を回転させて後ろ向きに進むことが容易である。漢字「進」という字には、本源的なものを感じてしまう。

  


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