2024年5月18日土曜日

漢字『逆』の成立ち、意味、使い方、語源、漢字の生れから成長が分かる、そして今の漢字の姿に納得がいく


漢字『逆』の成立ち、意味、使い方、語源、関連熟語のページ


いまわれわれ人間が宇宙暦のどの地点に立っているのだろうか。立ち止まるべきなのか、はてまた進むべきか?

導入

このページから分かること:
「漢字『逆』の意味、使い方、語源、関連熟語について詳しい解説。」
  漢字の意味と成り立ち: 「逆」という漢字の基本的な意味、
  象形文字としての成り立ち、古代中国での使用例など。
  使い方と例文: 現代日本語での使用例、典型的な文脈での使い方、例文。
  関連熟語: 「逆転」「逆境」「逆効果」など、関連する熟語とその意味を解説。
  文化的・歴史的背景: 漢字の歴史的な背景や文化的な意味について

前書き

目次




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漢字「逆」の今

「逆」という漢字の基本的な意味

漢字「逆」の楷書で、常用漢字
 逆は向うより人の来るのを逆える(さからえるではなく、むかえる)意である。現代では、時代劇の影響もあるのか、逆には否定的にニュアンスが伴うように感じられるが、もともとそのような意味は持っていない。
 同じように用いられるのが、倒置などに見られる「倒」で、「倒」は矢の至るところに至り達する原義で、向うより人の至る意である。
逆・楷書 逆の原字・「屰」


  
逆・甲骨文字
逆・金文
逆・小篆


 

使い方と例文: 現代日本語での使用例、典型的な文脈での使い方、例文。

漢字の読み
  • 音読み  ギャク、ゲキ 
  • 訓読み  さか、さか(らう)

意味
  • さからう:反逆する
  •  
  • むかえる
  • 順の反意語:逆順、流れや基準とは反対の向を示す、逆進する
  •  
  • のぼせる、逆上する

同じ部首を持つ漢字     逆、屰、遡
漢字「逆」を持つ熟語    逆
 逆流:本来の流れの方向とは逆に流れること
 反逆:命令に反抗し、逆襲をする、日本の歴史上でも数多くの「〇〇の乱」と呼ばれる反逆が起こっている。
 逆進
 逆接:前部と後部の意味、内容に矛盾のある接続
 逆転:いままでとは逆の方向に回転する、事態が進むこと
 逆境:何事も思うにままならない、不幸な境遇
 逆効果:期待した効果が得られないこと


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漢字「逆」の漢字の由来

象形文字としての成り立ち、古代中国での使用例など。

引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)
甲骨にしろ金文にしろいくつかの款が存在

漢字の暗号の解釈

「逆」、会意文字。 甲骨の甲骨文字の上部は、倒置した大の字で、頭を下に向け足を上に向けた人の形をしている。 倒置した人型の下にある「止」という字は、正面を向いた行動を意味しますしている。 別の款「逆」は、「才」という単語が追加され、歩く道を示す。 小篆文字の形は基本的に甲骨、金文文字と同じですが、倒れた人の腰に横線が入っており、楷書から隷書になってからは「逆」と書かれるようになった。 「逆」は両足で逆行する、つまり後ろ向きに後退することで、本来の意味は逆行することで、このために物事が反対向けに向かうことに拡張され、常規に従わないことの逆方向に拡張される、「逆向、逆 序、逆风、逆耳」など。

漢字「逆」の字統の解釈

 声符は屰。屰は向うより人の来る形で、人の正面形である大の倒形。「逆」は逆は向うより人の来るのを逆える意である。
 それで逆の意と逆える意とが生まれる。〔説文]に「迎ふるなり」 とあり、迎にもまた逆ぎゃくの意がある。 道の順逆の意に用いるのは転義。正邪でいえばよこしま、時間の関係でいえばあらかじめ、また不遇を 逆境という。




漢字「逆」の漢字源の解釈

 「辵(シンニョウ)+屰」さかさまに進むこと。逆労:迎えねぎらうこと



漢字「逆」の歴史的変遷

「屰」の変遷

文字学上の解釈

逆の原字である「屰」。字の持つ意味も変化はないようだ。
 人が倒置された様を示している


逆の原字である「屰」に進という意味を明確にし「逆」という字が生まれた。


逆と同じような意味を持つ「倒」は「人偏+至(矢が着地した地点を示す)+立刀」より成り立つ







まとめ

漢字の発展を「屰」から、「逆」そして「倒」に至るまで見てきた。この間約1000年の年月が経過している。直近の1千年と古代の1千年の年月の経過を振り返るとその流れがいかに早くなっていることに驚かされる。これからさらに1千年の未来を考えると人類は一体どうなっているのだろうか。その頃は人類は存在しているのだろうか。我々が現在宇宙人と称しているような人(?)となって、宇宙空間をさまよい続けているのかもしれない。あるいは完全に死滅しているのか、あるいは猿の惑星で標本となっているのかも知れない。あなたならどれを選ぶ?

  

「漢字考古学の道」のホームページに戻ります。   

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