今では日本でも中国でも「豆」と言えば、食べる豆のことを指す。しかし古代ではこれは、食べる豆ではなく、豆などを盛り付けた脚の高い食器を指していた。
「豆」元々は食べる豆ではなく 豆を入れる食器を現わしていた |
「陶豆」は最初は新石器時代にみられた。商周の時代にはこの種は主食の盛り付けに用いられ、既に日常で常に見られる陶器になっている。1987年安陽の殷墓から出土した銅豆の中にも鳥の骨が発見されていることから、豆も肉を盛り付ける器であったとみられる。「豆」が日常食器となったことから黍の主食の盛り付けに用いられている。また「器皿」などの容量単位として用いられている。単位としては四升は一豆に等しい。
豆類の植物の総称を豆とするようになったのは、一種の仮借の問題である。上古の豆類はと「菽」と書いた。豆は常々豆類が豆の上に盛り付けられた為に、人々は豆類を豆と称するようになった。
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