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2026年2月2日月曜日

災の被害を実践的に捉え直す。命を守る回避策!


『災』の被害を実践的に捉え直す。命を守る回避策!


                                                                                              

『災』の被害を実践的に捉え直してみた

災害のリスクを回避し、軽減するために何をすべきかを明かにすること。まずは身辺のチェックをして、危ないと感じるときはその場で方策をとる。あと回しにしない。準備が必要な時は必ずチェックリストに書き出しておく。  災害から生み出される被害には、実際の身体的傷害の他に下記に掲げるような様々な「桎梏(しっこく:自由な行動を制限する、逃れられない苦しい拘束や障害)」には、物理的な破壊、生活インフラの停止、心理的・経済的な負担、そして社会構造の歪みなど、多岐にわたるものが存在します。

災害から生み出される『桎梏』
  主なものとして、以下のような側面が挙げられます:

  1.物理的・機能的な桎梏
  • 移動の制限と孤立:道路の崩落や浸水、土砂崩れにより、物理的に避難や移動が困難な状況に追い込まれます。
  • 生活インフラの喪失: 停電、断水、下水道の停止、通信途絶などにより、健康で文化的な最低限の生活が強制的に制限されます。

  2.経済的・社会的な桎梏
  • 生活再建の壁: 住居の喪失に加え、修繕や再建に伴う膨大な費用、職を失うことによる収入源の絶たれ、二重ローンの問題などが、将来の選択肢を奪う足かせとなります。
  • 供給網の断絶: 地震や洪水によるサプライチェーンの混乱は、地域社会の経済活動を長期にわたって停滞させます。

  3.精神的・心理的な桎梏
  • トラウマと喪失感: 大切な人や家、慣れ親しんだ環境を失ったことによる強い悲嘆(グリーフ)や、心的外傷後ストレス障害(PTSD)が、その後の前向きな行動を妨げる精神的な枷となります。
  • サバイバーズギルト: 「自分だけが助かった」という罪悪感が、被災者の心を長期間にわたり縛り続けることがあります。 環境変化によるストレス: 避難所生活や仮設住宅、見知らぬ土地への転居といった生活環境の激変は、日常的な不安や孤立感を生み出し、社会的なつながりから個人を切り離す制約となります。



災害がもたらすこうした「目に見えない鎖」を解くためには、物質的な支援だけでなく、災害ケースマネジメントを通じた個別の生活再建支援や、DPAT(災害派遣精神医療チーム)などによる継続的な心のケアが不可欠です。

導入

このページから分かること

現代社会で、人間に降りかかる災害を細かく分析した
「特設サイト公開のお知らせ」
「漢字ブログの番外編」として、本気で防災を考え直すページ「『災』の実践的再定義」を作りました。



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まえがき

地震のニュースが続くと、どうしても不安が胸に残るものです。日本に住んでいる以上、**「備え」と「心構え」**は自分を守るための大事な武器になります。 まずは“これだけ押さえておけば大きく違う”というポイントをまとめてみます。


1. 将来、自分はどのように生を全うするかの覚悟

「日本沈没」の紹介とレビュー

ここでは、各論に入る前に、これから出くわすであろう様々な災害や、変動全体を俯瞰するという観点で、小松左京の「日本沈没」をざーと見直したいと思います。
この作品は2005年に初版が出されたということです。私は第1部、第2部の上下共に読み感動したのを覚えています。

この第2部では、日本列島沈没を逃れて、海外で、亡命(?)生活を送る人々のことが書かれています。いま日本に多くの外国人が移り住んでいますが、今思い返してみると、これらの人々は立場を変えてみると、日本沈没に描かれた日本人の姿がダブって見えます。明日のわが身とも考えられないことと思い返しています。昔の小説のことでもあり、このようなラジカルなことが現実に起こるとは考えにくいですが、昨今の地震の情報や、日本の経済状況、世界各地の紛争などを見れば日本人の身の上にも起こりうることと考えざるを得ないと思います。
 私はいたずらに人々の不安を煽り、施錠不安に導こうなどとは決して考えていません。むしろ日々平和であって欲しいと願っていますが、人々が心の底で、しっかりした覚悟を以て、ことに臨めば、逆に徒に風評やデマに流されないのではないかと考え、敢えて、厳しいことを提示しているわけです。

「日本沈没」の紹介とレビュー


第1部(上) ― 日本列島異変の兆候と発見
  • 深海潜水艇「わだつみ6500」のパイロット・小野寺俊夫と地質学者・田所雄介が伊豆・小笠原海溝付近を調査し、海底地殻の異常を発見する。
  • 田所は、日本列島の下にあるプレートが不安定化しており、列島そのものが沈降する可能性を直感する。しかし政府や学界は田所の説を相手にせず、彼は孤立する。
  • 一方で、全国で地震・噴火・地殻変動が頻発し、異常が徐々に表面化していく。
  • 小野寺と田所は、より確実な証拠を得るため再調査に向かう。
  • → 第1部上巻は「異変の発見」と「警告の始まり」が中心。

第1部(下) ― 科学的確証と国家レベルの危機認識
  • 田所の理論が次第に裏付けられ、政府は事態の重大さを認めざるを得なくなる。
  • 内閣は極秘裏に「D-1計画」を発動し、日本沈没の可能性を前提にした国家存亡レベルの対策を検討し始める。
  • しかし、国民には真実が伏せられたまま、災害は加速度的に拡大。
  • 小野寺は、災害の中で出会った女性・阿部玲子との関係を深めつつ、国家的危機の渦中に巻き込まれてく。
  • 田所は沈没のタイムラインを算出しようと奔走するが、事態は予測を上回る速度で進行する。
  • → 第1部下巻は「国家が危機を認識し、沈没が現実味を帯びる段階」。

第2部(上) ― 日本沈没の確定と国家崩壊の始まり
  • ついに政府は「日本列島の沈没が不可避」であると確定し、国民への公表を決断する。
  • 公表後、日本中でパニック・暴動・経済崩壊が連鎖し、社会秩序は急速に崩れていく。
  • 各国との移民交渉は難航し、日本人の受け入れ枠は限られ、国際政治の冷徹さが露わになる。
  • 小野寺は玲子と共に混乱の中を生き抜こうとするが、国家の崩壊は止められない。
  • 田所は沈没の最終的な進行速度を割り出すため、命を削るように研究を続ける。
  • → 第2部上巻は「国家崩壊の現実」と「日本人の行き場のなさ」が中心。

第2部(下) ― 日本の最期と日本人の未来
  • 日本列島は東から順に崩壊し、都市が次々と海に沈んでいく。
  • 国民は世界各地へ散り、国家としての日本は消滅する。
  • 小野寺と玲子、田所ら主要人物は、それぞれの立場で「沈みゆく祖国」と向き合う。
  • 国外に脱出した日本人たちは、新天地での生活に適応しようとするが、アイデンティティの喪失や差別など新たな問題に直面する。
  • 物語は、国家を失った後の「日本人とは何か」というテーマへと収束していく。
  • 終盤では、沈没の最終局面と、日本人の未来への希望が対照的に描かれ、壮大な幕を閉じる
→ 第2部下巻は「日本の最期」と「日本人の再生」がテーマ。

「日本沈没」に照らして自らの覚悟を決めておこう


2. 災害に直面して 日常から意識しておく「心構え」

1. “自分の身は自分で守る”という気持ちを固める

 阪神淡路大震災の時神戸の自宅で、経験したことを踏まえて以下のことを提案します。
 防災というと、すぐにヘルメットだの、防災リュックだのに頭がいきますが、何よりもまず、今この瞬間に何か起きたらどうすべきかを絶えず頭に置いて行動するべきだと思う。
  • 最初の直撃は何としても回避せよ
      ここで意味することは、災害は突如としてやってくる。
     就寝中でも、容赦はしない。どんな時にも最初の直撃だけは避けるよう頭に置いて行動すべしということである。就寝中にものが落下してきて、下敷きになるとか、歩行中に大きな揺れに襲われることでも、ありうべきこととして心構えをしておくべきである。武士でもあるまいしと思われる方があるかもしれないが、ほんのちょっとした気配りで障害を避けることが出来る。
     例えば寝るときでも、窓から離れて寝るとか、厚手のカーテンを閉めるとか、心配りが出来ることはあるはずだ。
  • 自分の置かれた状況を冷静に判断せよ
  • 自分と身内の身の安全が確保されたら、近所、知り合いの援助に手を出すべし
  • 誰の助けもなくとも、1週間は生活できる備えをすべし

2. 家の中の危険を減らす
  • 家具の固定(特にタンス・本棚・冷蔵庫)
  • 寝室には倒れやすいものを置かない
  • ガラス飛散防止フィルムを貼る こうした“事前のひと手間”が、実際には命を守ることにつながります。 

3. 避難の判断を迷わない

 「大丈夫だろう」は危険。 津波警報・避難指示が出たら、迷わず高い場所へ移動する姿勢を持っておくことが重要です。



3. いざという時の「行動の基本」

揺れている最中
  • まずは頭を守る(机の下・クッション・バッグなど)
  • 無理に移動しない
  • 火を使っていても、揺れが収まるまでは消火に向かわない
揺れが収まったら
  • 出口を確保(ドアを開ける)
  • ガスの元栓を閉める
  • 家族の安否確認
  • ラジオやスマホで正しい情報を得る

4. 備蓄は「完璧じゃなくていい」


備蓄は「完璧じゃなくていい」 よく「3日分」と言われますが、最初から完璧を目指すと疲れます。 まずは次の3つだけでも十分スタートになります。
  • 水(1人1日3Lを目安に、まずは1日分から)
  • カップ麺やレトルトなど“普段食べるもの”
  • モバイルバッテリー 
できるところから少しずつ”が長続きします。

  

5. 家族や身近な人と話しておくこと

家族や身近な人と話しておくこと
  •  集合場所
  •  連絡手段(災害用伝言ダイヤルなど)
  •  ペットの避難方法 
こうした話し合いは、実際の混乱を大きく減らします。

まとめ

   防災は「恐怖」のためではなく、一日でも長く、大切な人と笑って過ごすための「愛情」です。 できるところから少しずつ、今日から始めてみてください。ただ焦るのではなく、人間一人一人が自分の頭で考え、行動を起こすことが求められている。

 

  


「漢字考古学の道」のホームページに戻ります。

2025年10月29日水曜日

災が示す現代の桎梏:自ら掘った「人類の墓穴」からの脱出の道筋

『災』が示す現代の桎梏:自ら掘った「人類の墓穴」からの脱出の道筋


なぜ現代人は苦しむのか?

 なぜ現代人は苦しむのか? 環境破壊、社会問題がもたらす「大災」からの解放論。ヤフー・LINEを活用した具体的な社会参加の方法も紹介

 
AI による概要
   近年、地球規模で災害は増加傾向にあり、特に気候変動が主な原因の一つと考えられている。増加している災害としては、集中豪雨、巨大な台風、干ばつなどの異常気象が多く、これらは地球温暖化の影響を受けていると指摘されている。これらの災害は、甚大な経済的・人的被害を引き起こしており、持続可能な開発への大きな課題となっている。



音声解説をお楽しみください

導入

このページから分かること
過去の災害と現代社会の災害はどのように変化しているかを究明した
現代社会で、人間に降りかかる災害を細かく分析した
本稿は25.10.26の「『災』が示す現代社会の病巣:自ら作った鎖からの解放論」を全面的に書き直したものである 



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まえがき

本ブログの中で「漢字「災」に見る自然災害と壮絶な闘い! 今始めよう自然を破壊する手を止めて、自然修復のために個人でもできることから始めよう」と「漢字「禍」は、人為災害であるのに対し、「災」は、自然災害のこと。」の2回にわたって、「禍」、「災」について、それぞれの問題につき論究してきた。しかしその結果を鑑みるに特に近代においては、その両者の境界が曖昧になっているように思える。その理由は、人間の活動が大きくなりすぎ、自然界の領域まで影響を及ぼす事態になっていることに尽きる気がしている。したがってここでは、あえて両者を分けることなく現在人間が直面している問題を取り上げ一括して論じることとした。


1. 漢字「災」の考古学:古代の教訓と自然への畏敬

1-1 甲骨文・金文に見る「火と水」が示す災害の原形

漢字「災」の4款
古代社会の中の洪水の災難を連想してみれば、この字の形はのこぎりの歯の形のような上下に奔騰する形だ。疑いもなく水害を指している。古代の人々は,水を最も恐れたのであろうか。少なくとも、地震を指し示している字は見当たらない。水害によって何もかも押し流されるのと比べると、地震の方が、後に何か残る可能性がある点で、凌ぎやすかったのかもしれない。




各種「災害」の漢字
漢字 各種の「災」
漢字「災」にもいろいろある。左のヒエログリフにも見る通り、その災害の原因により字も分けられているようだ。



  • まず流れがせき止められたことによる水害
  • 自然災害よりも戦争、暴動による災害「烖」
  • 大火による災害「災」
  • 神の廟が消失する「灾」



1-2 中国古代の3大土木事業

  • 万里の長城
  • 南北大運河
  • 都江堰 (とこうえん)

  • 万里の長城大運河の流れる揚州の風景
    中国3大土木事業「都江堰」」
    万里の長城

    大運河の揚州の風景秦の時代の大灌漑事業




    2. 人間が創りだした「禍」の構造解析:「桎梏」の正体の実相がいまここで明らかになる

    地球上の「災」は産業革命の100年を境として大きく変貌し、質的変化を遂げた

     イギリスで産業革命が起こり、エネルギーの大量消費時代がはじまる。この時点まEpochMakeでは、人間の自然に対する影響力はあまりにも小さく、人間がどのように行動しようが大自然に影響を及ぼすことはほとんどなかった。
     中国の古代の3大工事といわれる下記の大工事にしても、当時としては革命的な大工事であったが、それでもこの工事でもって、地殻変動が起こるとか、気象条件に変化が起こるというものでは決してなかった。

     ところが産業革命以降、それも特に20世紀に入って以降、工場の排気ガス、排水、自動車の排気ガスなどは炭酸額を大量にまき散らし、地球温暖化を招くなど今までは考えもしなかった様々な変動を地球環境にもたらしている。そして今や「禍」と「災」の境界は消滅してしまったのではないかという錯覚さえ覚える。

    2-1 環境破壊、社会システム、情報過多—連鎖する人為的な災い

    産業革命以降に発生した地球規模の災害
    産業革命以降に発生した地球規模の災害には、人類の活動が原因で発生した災害と、自然現象による甚大な災害がある。特に人為的災害は、産業活動の発展とともに規模が拡大する傾向にある。

     以下に、主な地球規模の災害をいくつか挙げます。

    2-2 気候変動とそれに伴う災害

    • 産業革命以降、化石燃料の大量消費によって、二酸化炭素(CO₂)などの温室効果ガスが大気中に大量に放出され、地球温暖化が進行した。これにより、異常気象や自然災害が激化している。
    • 熱波: 2023年のヨーロッパの熱波など、多くの場所で異常な高温が観測されており、多数の死者を出している。
    • 干ばつと洪水: 気温上昇は干ばつや水不足を招く一方、豪雨や洪水の頻度と強度も増加させている。洪水は1990年以降最も頻繁に発生している災害である。
    • サイクロン(ハリケーン、台風): 海面温度の上昇により、サイクロンの勢力が増し、より大きな被害をもたらすようになっている。
    • ボーラ・サイクロン(1970年): 死者数50万人に達したとされる、史上最悪のサイクロンの一つである。


    2-3 人為的要因による産業・環境災害

     人類の技術開発や産業活動の過程で、大規模な環境破壊や技術的事故が発生している。
    • タンカーの重油流出事故は、タンカーの座礁や船体破断が原因で発生します。
       代表的な事故として、1997年に日本海で起きた**「ナホトカ号」の重油流出事故
       2025年1月に北海道で起きた「さんわ丸」の座礁事故**などがあります。
       これらの事故では、重油が広範囲に流出し、沿岸地域の漁業や生態系に大きな被害を及ぼすことがあります。
    • ボパール化学工場事故(1984年): インドの農薬工場で有毒ガスが漏洩し、50万人以上が被災した世界最悪の産業災害である。
    • ディープウォーター・ホライズン原油流出事故(2010年): メキシコ湾で起きた原油流出事故で、広範な海洋汚染を引き起こした。


    2-4 原子力発電所事故による災害

     大規模な原子力発電所事故の主な事例として、1986年のチェルノブイリ事故と2011年の福島第一原発事故が知られている。これらの事故は、国際原子力事象評価尺度(INES)で最も深刻な「レベル7」と評価されている。
     これ以外に「レベル5」と評価されている1979年3月28日、アメリカ合衆国東北部ペンシルベニア州のスリーマイル島原子力発電所で発生した重大な原子力事故がある。
    主な大規模事故
      チェルノブイリ
      チェルノブイリ原発
      チェルノブイリ原子力発電所事故(1986年、旧ソ連)
      概要: 運転員が原子炉の安全システムを停止した状態で実験を行った結果、核暴走が発生。爆発により建屋が破壊され、大量の放射性物質が広範囲に飛散した。
      影響: 東ヨーロッパや北欧まで放射能汚染が広がり、事故処理にあたった作業員や周辺住民が被ばくした。






      福島第一原子力発電所事故(2011年、日本)

      爆発した福島原発3号機
      概要: 東日本大震災の巨大地震と津波により、全電源を喪失。原子炉の冷却機能が失われたことで、1~3号機で炉心溶融(メルトダウン)が発生し、水素爆発も起きた。
      影響: 大量の放射性物質が放出され、環境中への拡散や長期的な汚染をもたらした。周辺住民は避難を余儀なくされた。








       スリーマイル島原子力発電所事故(1979年、アメリカ)

      アメリカ・スリーマイル島
      アメリカスリーマイル島原発
      概要: ポンプの故障や、弁が開いたままになっているという運転員の誤認が重なり、炉心上部が露出し、炉心溶融が発生した。
      影響: 放射性希ガスや少量の放射性ヨウ素が環境中に放出されたが、チェルノブイリや福島第一原発の事故と比べて放出量は少なく、健康被害は確認されなかった。



      事故の影響と対策

      大規模な原子力事故は、以下のような深刻な影響をもたらしす。
      放射能汚染: 大量の放射性物質が放出され、大気、土壌、水系、生態系を汚染する。
      人体への影響: 放射線被ばくは、がんや白血病といった健康被害を引き起こすリスクを高めます。特に子どもは影響を受けやすいとされている。
      社会的な影響; 避難指示による生活環境の変化、風評被害、長期にわたる廃炉作業など、地域社会に大きな負担をかける。

      事故の教訓を受けて、原子力発電所の安全性向上のため、以下のような対策が進められている。
      • 多重防護: 事故が起こりにくいよう設計段階から安全性を高めるとともに、万一の事故時にも放射性物質の漏洩を防ぐ複数の設備を設ける。
      • 耐震・津波対策: 地震や津波に備えて、防潮堤の設置や電源設備の浸水防止策を強化。
      • テロ対策: 航空機衝突のようなテロリズムに備え、遠隔で原子炉を制御する「特定重大事故等対処施設」を整備。
      • 緊急時対応: 事故時の備えとして、安定ヨウ素剤の配布や避難計画の策定が行われる。


      2-5 自然災害

       人為的な影響だけでなく、産業革命以降も自然現象によって大規模な災害が発生している。
      • 東北地方太平洋沖地震と津波(2011年): 東日本を襲った地震と津波は、福島第一原発事故も引き起こし、甚大な被害をもたらした。
      • スマトラ島沖地震とインド洋津波(2004年): 広範囲の国々に壊滅的な被害を与え、20万人以上の犠牲者を出した。
      • 中国の長江洪水(1931年): 死者数400万人に上ると推定されており、史上最悪の自然災害の一つである。

      2-6 環境破壊の主な要因


      • 核実験による大気汚染
      •  
      • 化石燃料の大量消費:石炭、石油、天然ガスなどの化石燃料を産業活動のエネルギー源として大量に消費したことで、大気中に大量の二酸化炭素や大気汚染物質が排出された。
      • 工業化の進展:工場からの排気ガスや廃水に含まれる重金属・有害化学物質が、水質汚濁や大気汚染を引き起こした。日本では、水俣病や四日市ぜんそくといった公害病が発生した。
      • 大量生産・大量消費社会:経済成長に伴い、大量生産・大量消費のライフスタイルが定着し、ごみの増大や資源の枯渇といった問題も引き起こされた。
      • 森林破壊:資源の採掘や、都市開発、農業の拡大のために、森林が大規模に伐採され、生物多様性の喪失や土地劣化を招いた。
          シベリアのツンドラ地域の開発により、大量のメタンガスの放出
          アマゾンの密林の開発、地下資源の乱開発
          インドネシアの熱帯雨林の開発と木材の乱開発
          中国・モンゴール草原の耕作化による砂漠化の進行
          アフリカの密林の開発による生態系の破壊
      • 地球規模の環境問題:上記のような要因が複合的に作用し、地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨など、国境を越えた地球規模の環境問題に繋がった。


      2-7 農業・漁業・林業における環境破壊

       
      • 農業災害:農業災害とは、台風や豪雨、冷害などの自然災害、病害虫、鳥獣害、土壌汚染など、さまざまな要因によって農業生産に被害がもたらされることをいう。日本では、近年、地球温暖化の影響もあり、大規模な自然災害が頻発しており、農業分野でも被害が拡大する傾向にある。人為的なものとして、以下のようなものが考えられる。
         農用地の土壌汚染や農業用用排水の水質汚濁などがある。
         農業人口の減少など様々な要因により、農地が放置され、農作物の減少に歯止めがかからない
         肥料の過剰投与などで土地が疲弊している。
         農薬の散布などで、残留の王役が問題となっており、国民の健康被害が大きな問題となっている。
         
      • 漁業・海洋問題:漁業・海洋災害は、自然災害(津波、台風、地震など)と労働災害(漁船事故、海中転落、作業中の事故など)に大きく分けられる。これらは漁業の存続を脅かし、漁業従事者の生命・身体に危険を及ぼし、漁業資源や施設にも大きな被害をもたらす。ここでは主に人為的な災害に重点を置いて取り上げる
         漁業資源の乱獲により、生態系が大きく乱れる
         重油、タンカーからのオイル流出により、海洋汚染が甚だしくなり。海洋資源の一層の枯渇を招いている。
         地上の廃棄物や、ファインセラミックスが海洋に流出し、海洋汚染が著しい。
         地球温暖化などの影響により、海洋温度の上昇を招いて、海流に変化が生じ、生態系に乱れが生じている。

      • 林業:山林問題:世界各地で森林開発の名のもとに森林が大規模に伐採され、環境に大きな変化をもたらしている
          日本では、山林労働者の減少が続き、山林の維持が難しくなっている。
          ラワンなどの外国産の木材が流入して日本の森林資源を圧迫している
          台風・山崩れなど森林の維持管理が難しくなっている。
          樵などハンターが減少し、クマ、猪、鹿などが増え過ぎ、生態系のバランスが崩れ、山野の境界地などでの獣害が増えている。
          山林の後退などで、炭酸ガスの吸収能力が減少を招いている。


      2-8 災害が引き起こす健康破壊

        現代の災害は、複合的な要因によって人々の健康を深刻に破壊します。直接的な負傷だけでなく、避難生活による衛生環境の悪化や持病の悪化、長期にわたる精神的ストレス、そして気候変動による新たなリスクなどが顕在化している。
        身体的健康の破壊
      • 避難生活による健康問題
      • 感染症の蔓延: 避難所での集団生活は、インフルエンザや感染性胃腸炎といった感染症が広がりやすい環境です。衛生環境の悪化に加え、水不足による手洗いの不徹底などが原因となる。

        持病の悪化: 災害によるストレスや混乱で、慢性疾患(高血圧、糖尿病など)の管理ができなくなり、病状が悪化するリスクが高まる。
        生活不活発病: 避難所での運動不足は、高齢者を中心に生活機能の低下を引き起こす。
        災害関連死: 避難生活でのストレスや劣悪な環境が原因となり、心筋梗塞や脳卒中、エコノミークラス症候群などを発症して亡くなるケースが増加している。

         
      • 災害後の長期的健康被害
      • アスベスト被害: 阪神・淡路大震災や東日本大震災では、家屋の倒壊で飛散したアスベストが原因で、災害から数十年後に中皮腫や肺がんを発症する被害が起きている。
        環境汚染: 災害によって化学物質や放射性物質が放出される可能性があり、広範な健康リスクをもたらすことがある。

        精神的健康の破壊
      • 災害による心的外傷
      • 心的外傷後ストレス障害(PTSD): 災害のトラウマ体験は、不眠、不安、恐怖感、無気力感などの長期的な精神的苦痛を引き起こす。
        うつ病・不安障害: 災害による生活の激変や身近な人を亡くした悲しみから、うつ状態や不安障害に陥る人が多くなる。
        認知症の悪化: 環境の変化は、認知症のある高齢者にせん妄状態を引き起こすことがある。

      • 長期的な精神的ストレス
      • 喪失と悲嘆: 家族や友人を亡くした悲しみだけでなく、家や仕事を失ったことによる絶望感や喪失感が続くことがある。<うl>

        アルコール・薬物依存: 長期的なストレスに対処するため、アルコールや薬物に依存するケースが増加する傾向が見られる。



      2-9 現代特有のリスク

        • 気候変動による複合的リスク
          新たな感染症: 気候変動に伴う気温上昇で、蚊やダニが媒介するデング熱やマラリアといった感染症の分布が拡大している。
          熱中症の増加: 猛暑日が増えることで、災害時の復旧作業や避難生活における熱中症のリスクが高まります。


        • 医療提供体制の脆弱化
          医療崩壊: 大規模災害時には、医療機関の被災や交通途絶により医療サービスが停止し、多くの患者が医療を受けられなくなる危険があります。
          被災者と支援者のケア: 被災者だけでなく、不眠不休で働く支援者もメンタルヘルス不調に陥る可能性があり、ケア体制の確保が課題となっている。


        2-10 戦後冷戦下に行われた核実験

         第二次世界大戦後、核実験はアメリカ合衆国、ソビエト連邦(現ロシア)、イギリス、フランス、中国などの核保有国によって、冷戦期の核軍拡競争の一環として集中的に行われた。これらの実験は、大気中、水中、地下などさまざまな場所で行われ、放射能による健康被害や環境汚染などの深刻な影響をもたらした。
        Americaビキニ環礁核実験
        アメリカビキニ環礁核実験

          主要な核実験
        • アメリカ
          クロスロード作戦(1946年):ビキニ環礁で実施された、戦後初の核実験シリーズです。海軍の艦艇に対する核兵器の効果を検証する目的で行われた。
          キャッスル作戦(1954年):ビキニ環礁で実施された、水爆実験シリーズです。特に「ブラボー」実験では、想定をはるかに超える威力の爆発が起こり、第五福竜丸が被ばくした。
          ネバダ核実験場:1951年に開設され、核兵器開発が本格化した。
        • ソビエト連邦
          1949年8月29日:カザフスタンのセミパラチンスク核実験場で初の核実験に成功し、アメリカに次ぐ2番目の核保有国となった。
          水爆開発:アメリカの核開発に対抗し、水爆開発を加速させた。
        • イギリス、フランス、中国
          イギリス:1952年以降に核実験を開始し、オーストラリアなどを利用して実施した。
          フランス:1960年に核実験を開始し、アルジェリアなどで実施した。
          中国:1964年に新疆ウイグル自治区のロプノールで初の核実験に成功し、アジア初の核保有国となった。

        • 核実験の影響と規制の動き
           
        • 放射能汚染と健康被害:大気圏核実験によって大量の放射性降下物(死の灰)が世界中に拡散し、被ばくした人々(ダウンウィンダー)にがんなどの健康被害を引き起こした。
        • 部分的核実験禁止条約(1963年):キューバ危機後、アメリカ、ソ連、イギリスの間で締結された。大気圏内、宇宙空間、水中での核実験が禁止されたが、地下核実験は引き続き行われた。
        •  
        • 包括的核実験禁止条約(CTBT)(1996年):あらゆる場所での核爆発を伴う核実験を禁止する条約である。多くの国が署名したが、発効には至っていない。


        • 現代の核実験
        • インドとパキスタン: 1998年に核実験を実施した。

        • 北朝鮮: 2006年以降、核実験を繰り返し実施しており、直近では2017年に行っている。


        • 地下核実験:現在は地下核実験が主流であり、国際的な監視体制が敷かれている。

           核実験は冷戦の象徴的な出来事であり、その遺産は今日まで、健康や環境への影響、そして核兵器廃絶に向けた国際的な課題として残り続けている。
          これらの災害の多くは複合的な要因で発生しており、人類の活動が引き起こす気候変動が、自然災害のリスクと規模をさらに増大させている。


3. 桎梏からの解放を闘い取るための戦略I:記憶の継承と「応援」という精神的な闘い

3-1 記憶の継承と社会的責任:被災地への「応援」を可視化する

なぜ記憶の継承が必要か

 人間だれしも非常に辛い目にあった時、二度とあんな目に会いたくないと思うものだ。感情的には良く分かる。しかし現代人が苦しむ「桎梏」には、過去の教訓を忘れる**『風化』**も含まれるというということを忘れてはならない。
 直接的にそういった災害に関わらなくても、「なぜ災害は発生したのか」という疑問と解明を繰り返す姿勢が必要となる。昔からの諺に「災害は忘れたころにやってくる」というのがあるが、実に当を得た諺である。  記憶の継承は、過ちを繰り返す鎖を断ち切る行為であると定義する。そのために教訓を風化させてはならない。

社会的責任として応援の可視化が要求されるか

 なぜ応援の応援の可視化が要求されるのか? 東日本大震災の時に「絆」という言葉が流行語となった。この言葉は国内の多数の人々が東北の方々と連帯をし意識するという意味で大きな役割を果たしたと思う。
 同時にこの言葉は、人々に「この災害は自分たちの問題でもある」と意識させるにも大きな役割を果たしたと思う。
   このように人びとに直接訴えかけて見える化するのは非常に大事なことである。それと同時に、このような言葉への共感だけではなく、実際にあった表には出なかった様々な支援を見えるかすることもまた大事なことである。
 そして、今SNSが発達した今日それが、可能となった時代ともいえる。その意味で「ヤフー/LINEの「3.11」の果たす役割は大きいといえる。
 これは単なる寄付ではなく、「検索数を可視化することで、被災地への応援メッセージとなるという意義を持っている。

行動の提案

 最近ではとりわけ世の中の流れが早く、慌ただしい。世界中で何かに取りつかれたように動きまわっている姿が垣間見える。この一番の原因は、
  • 交易が爆発的に盛んになって、国境のバリアが低くなったことである。
  • さらにインターネットの発展により、実際の物流を介することなく交流や交易が可能となるインフラが整備されたことである。
  • 人間が動くことなく瞬時にどこでも会話ができるようになったことである。但し金さえあればの話であるが。つまりカネのある人間は実に自由に、金のない人間は実に不自由に生きることが許される。最近では金のない人間には生きる事すら許されないこともある。
HamsterWheel
Hamsterの回し車
 ハツカネズミの回し車(最近では「ハリネズミの回し車」と言うそうであるが‥)いつから人間は自分で自分の行動をコントロールできなくなったのだろう。これも業の行き着いた先の話である。

 そこで行動の提案であるが「年に一度、立ち止まって検索する」という意識を更新する行動を促し、これを「鎖を断ち切るための儀式」として位置づけてみようではないか。
 甲骨文字の時代から今日の間の生産性の比較は驚くべき差になっていると思う。これは非常に乱暴な比較ではあるが、それでも人間はこれほどいろんなものを創り出しておきながら、何で人間そのものを幸せにできないのだろうかと思う。
 一人ぐらい考えても仕方がないという向きもあろうが、ハリネズミの回し車から解放されるためにはれるためには、「年に一度、立ち止まって検索する」という意識を更新する行動をしても罰は当たらいと思うが・・。

   

4 桎梏からの解放を闘い取るための戦略II:

今日からできる具体的な行動リスト・・・未来を切り拓くためのマニフェスト (解放戦略の実践面)
 さてこのテーマも最終章となった。最後にマルクスの名言「「哲学者たちは世界を様々に解釈してきただけだが、大切なのはそれを変えることである」(フォイエルバッハ・テーゼ)を深めて終わりとしたい。
 この言葉は、理論だけでなく、現実社会を変えていく実践的な行動を重視するマルクスの姿勢を端的に示しています。昨今テレビで、垂れ流される評論家やコメンテーターの多くはこの部類の人々であることを頭において、我々が何をなすべきか少し実践的に検討してみたい。

4-1 環境とエネルギー

 私たちの電気や熱の多くが、二酸化炭素を排出する化石燃料を基にしているという事実を提示 。具体的な行動として「家庭での節電」を最優先事項としてリストアップ 。

4-2 消費と移動

     なんだ、大言壮語の割には・・と思われる方も多いと思われるが、いかなる理想論も結局は地味な小さな行動を如何に実践するかに懸かってくるものだ。逆にぐらいてきぐらい適菜行動を訴えるところで、抽象的な大言には十分注意されたい。これも哲学用語で「倫理は具体的である」

  • 再生可能エネルギーを選ぶ: 電力会社を意識的に選ぶ 。
  • 持続可能な移動: 徒歩、自転車、公共交通機関を利用する 。
  • ゴミの削減: リデュース、リユース、リサイクルを徹底する 。 
  • 環境に配慮した製品: 倫理的に生産された商品を選ぶ 。
これらの行動が、すべて「人間が作りだした経済の鎖」を少しずつ緩めることにつながり、大きな結果を得ることが出来る。

まとめ

   地球上の生態系の頂点に立った人類の活動はますます暴走を重ね、地球資源を欲しい儘にし、人類のよって立つべき基盤である生態系そのものにまで手を付けつつある。そして、今や地球そのものまで破壊するかもしれない状況まで自らを追い込んでいる。
 まさに「業」の暴走であるが、この暴走に歯止めをかけ、業の桎梏から自らを開放する手立てはどこにあるのか。もはやそれほどの猶予は残されていない。しかし、人間一人一人が自分の頭で考え、行動を起こすことしかない。

 人間は今まで数万年に亘って、人間とは何か、人減を拘束するものからの解放を訴えて闘ってきた。そして人間はAIをいうものまで生み出した。今残されるのは。人間は「自らの存亡をかけて。このAIを味方につけ、桎梏から自らを解き放つ」ことである。自己矛盾に思える呼びかけかも知れないが、人間を真の人間するためにはこの方法しかないと考える。

ヤフー・LINEを活用した具体的な社会参加の方法も紹介


  


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2022年4月3日日曜日

漢字・戒の由来と成立ち:「戒」は主に「いましめ」の義に使う。本義は武器をとることであった。警戒の意味に使うようになったのは後のことであろう

漢字・戒の由来と成り立ち:戈(ほこ)+ 廾(両手)から、成る
  今では「戒」は警戒するの意味に主として用いる。原義は武器を持った集団即ち兵・軍隊のことであった。
 戦うことと警戒することとは同義的と考えられていたことから、後に警戒するという意味に用いられるようになったのだろう。漢字の生まれから考えて、最初から警戒という概念があって、後に兵・軍隊が生まれることはないのではないだろうか。


漢字「戒」の楷書で、常用漢字です。
 戈と廾とに従う。廾は両手。戈を高く両手であげている形で、警戒の意
戒・楷書
説文に桎梏なり。桎梏とはかせ。 また一に曰く。「器の総称なり。 持するなり。一に曰く盛あるを械となし、盛なきを器となす。」
 盛とは攻撃性の武器のことで、甲冑兜は内成の器、戈弓戟は外成の器である。孫子に「この両者を併せて器械を具す」という。また、

 説文の別の説明には、桎は足枷なり。梏は手枷なりとあり、桎梏は外から制約を加えるの意を持つ。
械・楷書


 甲骨文字は、両手で飾りのついたシンボルとなる戈と支えているように見える。それは戦いに備えるというより、戦いの最中に、自分たちの旗幟を懸命に打ち立てて味方全体を鼓舞しているように見えないだろうか 
戒・甲骨文字
戒・金文
た状態を表している漢字
戒・小篆
以上2文字の会意で、即ちとか直ちにを意味する


         


「戒」の漢字データ
 

漢字の読み
  • 音読み   カイ
  • 訓読み   いまし(め)

意味
     
  • いましめる 用心する・・警戒、厳戒
          控え目にする
          してはいけないと禁止する
  •  
  • いましめ・・戒律

同じ部首を持つ漢字     械、成、戦、賊、我
漢字「戒」を持つ熟語    十戒、警戒、戒告、訓戒``




引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)
唐漢氏の解釈
 「戒」は会意文字です。甲骨文字の形の中間は下部の左右両側は長戈を固く握った両手です。全体の字形は、迫ってくる敵の犯行に対する備えを表しています。金文の構造は甲骨文の相似ですが、ただ左右にあった手が、戈の左下に移っています小篆の形体は金文から直接変化し、二つの手は戈の下になっています。楷書の形体は変化し、戈の形体はまるで似ている。しかし、手の組み合わせが「艸」になり、手の形がまったく見えなくなりました。

漢字「戒」の漢字源の解釈
 会意文字:「戈+両手」で武器を手に持ち用心して備えることを示す。 張り詰めて用心するを含む


漢字「戒」の字統の解釈
 戈と廾とに従う。廾は両手。戈を高く両手であげている形で、警戒の意。戉を挙げる形は兵で字の作り方が同じである。警戒の意より戒告の義となる


まとめ
 「戒」の字は、闘うことは備えることだと教えてくれる。特に昨今の情勢では、意味深い字である。




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