2019年11月7日木曜日

年賀状に子年の漢字「子」の甲骨文字を使って見よう


来年の干支は「子」
年賀状に子年の漢字「子」の甲骨文字を使って見よう
 来年の干支は、ネズミですが、漢字では「子」と書きます。このネズミと「子」は何の関係もないのですが、何故ネズミが割り当てられたのでしょうか。

 昔から中国では年月や方角を表すのに、十二支を使っていましたが、一番身近な人間のライフサイクルを用いたものだと主張する人がいます。そして人間が母親の子宮から出てくる時を「子(ね)」で表したものでネズミとは関係がないのですが、一般庶民に理解させるの動物をもってきたのではといいます。


来年の干支は「子」

 甲骨、金文(青銅器・鋳物に彫り込められた文字)、小篆(秦時代に作られた字体)の「子」を提示しています。

 左のヒエログラフの中の左の3つが甲骨文字で、中4つは金文、その右2つは小篆です。

 漢字はほぼ完成した状態で、この世に現れますが、文字学からいって考えられないことで、完成までの間には必ずその前身となるべきものが存在しているはずですが、未だなぞに包まれています。これをひも解くのも、興味が尽きません。



参考文献:「漢字の社会史 東洋文明を支えた文字の三千年」(阿辻哲次著、2013年、吉川弘文館)




「漢字の起源と成り立ち 『甲骨文字の秘密』」のホームページに戻ります。


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