漢字「兵」
「兵」は甲骨文字の時から、すでに集団で武力行使を行うことを文字で表現している。
いまロシアがウクライナに武力侵攻をかけ、戦争を仕掛けている。その根拠は、今まで言い尽くされてきたことであり、戦争を仕掛けた彼ら自身が、もはや自らを律することができない状態にあるように思える。ロシアは自らの国民に最終的に犠牲を強いながら、破滅への道を突き進むのか。それとも何らかの勝算があるというのだろうか。
人類は長い歴史の中で戦争を繰り返してきた。それがいかに愚かなことであることも十分に悟ってきたはず。しかし、まだ戦争が起こるのは、自らの「生」の前には他人をも殺してでも勝ち取ろうとする、人間の業なのか。
ここでも言及したように、ナチの元帥ゲーリングの言葉は、今の日本ばかりではなく、ロシア、北朝鮮、韓国 そして中国にもそのまま当て嵌まって居ないだろうか、冷静に見直すべきと考える。
もっと深く考えなければならないのは、更に以上ここに揚げた国々全てにかかわっている国、アメリカを見逃すわけにはいかない
「兵」の漢字データ
引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)
「兵」は甲骨文字の時から、すでに集団で武力行使を行うことを文字で表現している。
いまロシアがウクライナに武力侵攻をかけ、戦争を仕掛けている。その根拠は、今まで言い尽くされてきたことであり、戦争を仕掛けた彼ら自身が、もはや自らを律することができない状態にあるように思える。ロシアは自らの国民に最終的に犠牲を強いながら、破滅への道を突き進むのか。それとも何らかの勝算があるというのだろうか。
人類は長い歴史の中で戦争を繰り返してきた。それがいかに愚かなことであることも十分に悟ってきたはず。しかし、まだ戦争が起こるのは、自らの「生」の前には他人をも殺してでも勝ち取ろうとする、人間の業なのか。
ここでも言及したように、ナチの元帥ゲーリングの言葉は、今の日本ばかりではなく、ロシア、北朝鮮、韓国 そして中国にもそのまま当て嵌まって居ないだろうか、冷静に見直すべきと考える。
もっと深く考えなければならないのは、更に以上ここに揚げた国々全てにかかわっている国、アメリカを見逃すわけにはいかない
漢字「兵」の楷書で、常用漢字です。 | |
即・楷書 |
「兵」は会意文字。甲骨文の「兵」の字は上部は柄の曲がった大きな斧の頭(斤)で下部は斧の両側から斧を持つ手で、斧を持ち上げ、振り下ろして叩き切るのに用いる。金文の斧の頭は右向きに変わり、符号「「」が加わって斧で叩き切ることが強調されている。小篆では依然として二つの手、すでに斧の頭は反転符号を一体となっている。楷書の「兵」の中の斤の字は元通りで、二つの手は形はなくなっている。 | |||
兵・甲骨文字 |
兵・金文 |
兵・小篆 |
「兵」の漢字データ
漢字の読み
意味
同じ部首を持つ漢字 宾、鋲、 浜、娦 · 㙃 、
漢字「兵」を持つ熟語 兵隊、兵站、兵糧、兵役、
- 音読み ヘイ
- 訓読み 常用漢字内なし
意味
- 武器を持って戦うひと、軍人、
- いくさ
- 軍隊
- 武器
同じ部首を持つ漢字 宾、鋲、 浜、娦 · 㙃 、
漢字「兵」を持つ熟語 兵隊、兵站、兵糧、兵役、
引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)
唐漢氏の解釈
「兵」の本義は武装した人のことであり、それゆえ兵器と軍隊を表示するのに用いられるのである。曹操の《置屯田令》の「夫定国之术,在于强兵足食」(国を安定させる術は、十分な食糧で軍隊を強化することにあります)ここでの「強兵」は強大な軍隊を指す。汉代贾谊《过秦论》:『收天下之兵 , 聚之咸阳。』(天下をおさむるの兵士、聚を咸陽に集めること。)ここでの「兵」は兵器を指す
「兵」の本義は武装した人のことであり、それゆえ兵器と軍隊を表示するのに用いられるのである。曹操の《置屯田令》の「夫定国之术,在于强兵足食」(国を安定させる術は、十分な食糧で軍隊を強化することにあります)ここでの「強兵」は強大な軍隊を指す。汉代贾谊《过秦论》:『收天下之兵 , 聚之咸阳。』(天下をおさむるの兵士、聚を咸陽に集めること。)ここでの「兵」は兵器を指す
漢字「兵」の漢字源の解釈
会意文字。 上部は斧の形。その下部に両手を添えたもので、武器を手に持つ様を示す。 並べ合わせて敵に向かう兵隊の意。
会意文字。 上部は斧の形。その下部に両手を添えたもので、武器を手に持つ様を示す。 並べ合わせて敵に向かう兵隊の意。
漢字「兵」の字統の解釈
斧を両手で差し上げている形。 武器を取って戦うものの意。 説文に「械なり」とは、兵器の意であるが、のち戦う人をもいう。 老子31章にも「兵はなお火のごときなり。治めずんば、まさに自ら焼かんとす。」は古い言葉であるが、今の時代に最も切当な言葉である
斧を両手で差し上げている形。 武器を取って戦うものの意。 説文に「械なり」とは、兵器の意であるが、のち戦う人をもいう。 老子31章にも「兵はなお火のごときなり。治めずんば、まさに自ら焼かんとす。」は古い言葉であるが、今の時代に最も切当な言葉である
まとめ
老子の言葉「兵はなお火のごときなり。治めずんば、まさに自ら焼かんとす」は重い。
日露戦争から第二次世界大戦までの歴史を少し振り返ってみるだけでも、胸に突き刺さる。
そして、ナチスの将軍のゲーリングの言葉は、さらに追い打ちをかける。
老子の言葉「兵はなお火のごときなり。治めずんば、まさに自ら焼かんとす」は重い。
日露戦争から第二次世界大戦までの歴史を少し振り返ってみるだけでも、胸に突き刺さる。
そして、ナチスの将軍のゲーリングの言葉は、さらに追い打ちをかける。
国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。 とても単純だ。
(・・・)
国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ。
ここまであからさまに言われても、まだ我々は同じ道を歩もうとするのか!
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