漢字「朱」の成り立ちと由来:幹の真ん中に瘤のある木とあるが、「朱」の採取に何らかの関係のあることかもしれません
「青は藍より出でて藍より青し」ということわざがありますが、ここでは「赤は朱より出でて朱よりも赤し」ということができるかもしれません。赤い色を示す言葉には、「赤、紅、朱、緋、赫」という言葉があり、それぞれニュアンスが違います。この中で「赤」は赤い色の総称です。この5つの中で最も古い漢字は「朱」だと考えれらられます。漢字「朱」の成り立ちは木の真ん中に瘤のある木とありますが、この瘤が、当時すでに発見されていただろう朱砂から「朱」の燻蒸・採取に何らかの関係のあることかもしれません。また少なくとも朱砂の燻蒸を思い起こさせる言葉でもあり、朱という色そのものに直接迫るのではないかという点で、私は最も評価できる説でもあります。
引用:「汉字密码」(P149、唐汉著,学林出版社)
唐漢氏の解釈
「朱」これは指事字である。主体の形状は樹木を示している。中間の一点或いは短い横棒は指示符号であり、樹木の幹の中心の所在の位置を示している。またそこから幹を裁断したことを示している。
「朱」の本義は裁断後の木の杭である。《正字通·木部》は「朱」で以て幹を数える、他の株を作るとしている。これは朱の字に木偏を加えて株である。朱の本義は即ち木の杭である。この意味は専ら株が受け持つことになった。
「朱」これは指事字である。主体の形状は樹木を示している。中間の一点或いは短い横棒は指示符号であり、樹木の幹の中心の所在の位置を示している。またそこから幹を裁断したことを示している。
「朱」の本義は裁断後の木の杭である。《正字通·木部》は「朱」で以て幹を数える、他の株を作るとしている。これは朱の字に木偏を加えて株である。朱の本義は即ち木の杭である。この意味は専ら株が受け持つことになった。
漢字「朱」の漢字源の解釈
指事。「木+一」で、木の地の原形のの中央を一線で断ち切ることを示す。つまり切り株を示す。株の原字だが、切り株の木質部のあかい色というのに転用された。
指事。「木+一」で、木の地の原形のの中央を一線で断ち切ることを示す。つまり切り株を示す。株の原字だが、切り株の木質部のあかい色というのに転用された。
漢字「朱」の字統の解釈
漢字「朱」の成り立ちは木の真ん中に瘤のある木とあるが、この瘤が何を意味するかわ分からない。ただ「朱」の採取に何らかの関係のあることかもしれません。ただ遺跡から朱砂の燻蒸がなされていたのではないかといわれており、この瘤もそれに関係することかも知れません。
白川博士は金文の第3款に重きをおいて、朱砂からの朱色の抽出、燻蒸に用いられたのであろうと思いを走らせた。
「朱」とは濃いあか色。また、黄色がかったあか色だといわれています。
漢字「朱」の成り立ちは木の真ん中に瘤のある木とあるが、この瘤が何を意味するかわ分からない。ただ「朱」の採取に何らかの関係のあることかもしれません。ただ遺跡から朱砂の燻蒸がなされていたのではないかといわれており、この瘤もそれに関係することかも知れません。
白川博士は金文の第3款に重きをおいて、朱砂からの朱色の抽出、燻蒸に用いられたのであろうと思いを走らせた。
「朱」とは濃いあか色。また、黄色がかったあか色だといわれています。
まとめ
「朱」の原字である木の幹の部分にある瘤の解釈で判断が分かれた。当時発見されていた朱砂から如何に色を取り出していたか、又その時にいかなる装置が使われたかの解明にロマンがある。
「朱」の原字である木の幹の部分にある瘤の解釈で判断が分かれた。当時発見されていた朱砂から如何に色を取り出していたか、又その時にいかなる装置が使われたかの解明にロマンがある。
「漢字の起源と成り立ち 『甲骨文字の秘密』」のホームページに戻ります。 |