漢字の成り立ちと由来から何が分かる
漢字「廣」の成り立ちと由来が意味するもの:「広」は昔、「廣」と書いた。「広」の成長を跡付ける。古代の建築技術の発展が読み込まれている?
・・・漢字「廣」は甲骨文字から金文への過程で、大屋の壁がないものに表現されている。つまり、壁がなくても柱だけで大きな屋根を支える事が出来るようになったと考えられる。それは、長屋のような建物の中にオリンピック・スタジアムを作るような驚愕の出来事ではなかったろうか。
もちろん文字の変化だけで結論付けるにことはできないが、将来遺跡の発掘などでこの裏付けが為されるのでは、期待している。
漢字「広」の楷書で、常用漢字です。第2款は「広」の旧字体です。 新字体になってからは、漢字が生まれてからずっと継承されてきた漢字「廣」の持つ意味合いが薄まれてしまってはいますが、時代の流れであり仕方がないことです。広く漢字が使われていくためには、喜ばしいことかもしれません。 同じような意味を持つ漢字に「弘」があります。弓を引くときに両手を大きく広げることから、「広い」という意味を持つようになったのかも知れません。 |
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広・楷書、簡体字 | 廣・楷書、繁体字 |
「廣」甲骨文字 殿の大屋の中で火矢の形が表示されている。 | 「廣」・金文 殿の大屋が广(まだれ)に変って、大きく解放された様子に変化している 建築の技術が発展し、壁のない大屋が出現し、文字でも大きさ・広さを強調しようとしたのだろうか | 「廣」・小篆 文字としての体裁を整え、且つ概念も抽象化により明確にしようとしたのだろうか |
「広」の漢字データ
漢字の読み
意味
使い方 黃、磺、橫、廣
熟語 広域、広義、、広告、広範、広報、広場、、末広 、幅広
- 音読み コウ
- 訓読み ひろ、ひろ(い)、ひろ(まる)、ひろ(がる)
意味
- 「ひろい」 形容詞的用法
大きい空間、場所 例:広大な平原
間隔に余裕がある、 例:広い道路
大きい範囲に行き渡っている 例:広い知識
他人の意見をよく取り入れ、思いやりがある 例:度量が広い
- ひろげる 動詞的用法
空間・幅・範囲を大きくする。ひろめる。ひろくする。 (例:道を広げる)
範囲を大きくする。ひろめる。ひろくする。
例:商売を広げる、広告
包んだり畳んだりしてある物や閉じてある物などを開く。 (例:荷物を広げる)
たくさんのものを辺りいっぱいに並べ置く (例:店を広げる‥比喩)
- 大きな屋根があり、四方の壁のない建物
- 直径・さしわたし 円または球面上の端から端までの距離」
- 中国の広東省の略称(ナンバープレートに表示されている)
使い方 黃、磺、橫、廣
熟語 広域、広義、、広告、広範、広報、広場、、末広 、幅広
引用:「汉字密码」(P741、唐汉著,学林出版社)
「黄」・甲骨文字 |
广(まだれ):広、府、庁など。建物に関する漢字に使われる
漢字「黄」の字統の解釈
因みに字統では「黄」について、下記の説明をしている。
「甲骨の形は火矢の形に見え、金文の字形は佩玉の衡のようである。甲骨文の字は矢の鏃の部分が大きく描かれ、易書に言う黄矢の徴で、黄とはその火光をいう字であるとある。
唐漢氏の解釈
「広」は「廣」の簡体字です。甲骨文の「廣」の字は会意文字です。上部は屋室の形であり、下の「黄」は母親が産み落とした皮膚の黄色の多くの子供を指している。したがって、「多い」という意味を持っている。
私はこの解釈に全く同意できない。交通の発達した現代ならいざ知らず、太古の昔に自分たちが、「黄色人種」と認識できたであろうか。黒人や白人など色々まじりあって初めて、自分の肌は黒いの白いの黄色いのと自覚できるのであって、人種もまじりあっていたようには思えない時代に、人は肌の色が黄色なんてことは認識できていなかったはずだ。つまり、人間の認識が客観的になるには、もう少し時間が必要だったように思うのだが・・。
「広」は「廣」の簡体字です。甲骨文の「廣」の字は会意文字です。上部は屋室の形であり、下の「黄」は母親が産み落とした皮膚の黄色の多くの子供を指している。したがって、「多い」という意味を持っている。
私はこの解釈に全く同意できない。交通の発達した現代ならいざ知らず、太古の昔に自分たちが、「黄色人種」と認識できたであろうか。黒人や白人など色々まじりあって初めて、自分の肌は黒いの白いの黄色いのと自覚できるのであって、人種もまじりあっていたようには思えない時代に、人は肌の色が黄色なんてことは認識できていなかったはずだ。つまり、人間の認識が客観的になるには、もう少し時間が必要だったように思うのだが・・。
まとめ
漢字「広」は旧字は「廣」といった。「廣」が古代の社会で自らの姿を変えた背景には、その時代の建設技術の発展があったのではないか?
漢字「広」は旧字は「廣」といった。「廣」が古代の社会で自らの姿を変えた背景には、その時代の建設技術の発展があったのではないか?
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