漢字「初」の起源と由来
「初」の漢字で紛らわしいのは、コロモ偏かシメス偏かであるでしょう。しっかりと記憶しておくようにしましょう。
さて、その前に一つ質問。このデザインは何を表しているでしょう。想像力を働かせて、当ててください。想像力を働かせるまでもないですね。見たまんまです。
これは今から約3500年前の甲骨文字と呼ばれる文字です。実にすばらしい観察眼と思いませんか。衣文掛けまで架かったものは、さすがの林先生も兜を脱ぐこと間違いがないと思います。しかしこれは初耳ではなく「初目」というのかもしれませんね。
「初(chii)」は「衣服」の傍に一振りのナイフを付け加えたものです。 2つの形は服が完成したばかりの衣服で、裁ったナイフが未だ収納されていないことを意味します。 したがって、「初」の本来の意味は「新しい服」がはじめて出来たことを意味する。
「始」の字の成り立ち」
「漢字源」によると、「女」+鋤を表す「ム」と「口」で人間が鋤を手に持ち、口でものを言い、行為を起こす意味即ち女性としての行為の起こり、つまり始めて胎児を孕むことを表すとしている。「胎」と最も近い。
いろいろの「初め」
拡張され、"初恋、初心者、早く、初出茅庐(初めて世間に顔を出すこと)"など一般的に事物の初めのことを言います。《易•既济卦》 "最初の栄光の始まり。"ここでの "初"もまた始まりです。
結び
説明はいろいろ難しくて理解し難いのかもしれませんが、、私が小学校のころ教わったことは、衣を作るのに、最初に布(昔は衣<キヌ>といった)に刀を入れて切らなければならないことから、コロモ偏に刀と書くのだということでした。この説明が一番わかり易くて、覚えやすかったように思います。
「漢字の起源と成り立ち 『甲骨文字の秘密』」のホームページに戻ります。 |
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