2017年7月5日水曜日

漢字「杉」の成立ちを「甲骨文字」に探る:杉は木の中でも数が多い


漢字「杉」の起源と由来
引用:「汉字密码」(P162、唐汉著,学林出版社)

杉の木はすなわち以前からいつも電柱に用いる樹木である。中国の南では杉の木の樹齢が400年を超えるものが多くある。まっすぐ立って天に向かう形は、世間に満ちている。雨量が十分で、温暖な気候、酸性の土壌は杉の木の生育を早くさせる。内外で有名な中国の「福州杉」はこの代表というべきものだ。 杉という字は木に を組み合わせて、" "の構造をしている。当然これは「三」の変形である。中国にあっては数詞の「三」と「九」は同様で、どれも数の多いという意味をあらわしている。このため影の「影」や彩色の「彩」その偏旁は皆「三 」で、重なりや横に並んだ多いという意味を示している。杉の木は単独で成長するものではなく、一塊の林をなす。杉の木の樹冠は小さいが樹茎は大きく高く、一株一株は緊密に寄り添い一種独特の生態系をなしている。 三五の塊をなし、数片で林をなす。そこで漢字中の「杉」の便利なところ。 《杉槽漆斜》の言葉は蘇軾の中の《宿海会寺》という詩に出てくるが、「高堂延客夜不扁 , 杉槽漆解江湖倾。」ここでの「杉槽」は杉の木で作った大きな浴槽のことを言う。



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