雷に打たれることから身を守る
近年雷の発生が盛んになっているといわれている。これは地球温暖化の結果として、海水温が上昇して、端的に言えば積乱雲の発達につながり、結果として雷がより多く発生しているというのが定説のようだ。たまたま、今年20年9月の始め、神戸市から淡路島付近で発生したの分布は下図のようなものであった。
左の図の黄色のドットが示しているように、かなりの密度で雷の発生が見られる。
雷とは? (気象庁のホームページによる)
雷は、大気中で大量の正負の電荷分離が起こり、放電する現象です。
放電する際に発生する音が雷鳴で、光が電光です。雲と地上の間で発生する放電を対地放電(落雷)といい、雲の中や雲と雲の間などで発生する放電を雲放電といいます。
雷を発生させる電荷の分離は、雲の中で「あられ」と氷晶(小さい氷のつぶ)の衝突により起こると考えられています。
湿った空気が激しく上昇して上空の低い温度の層に達すると「あられ」や氷晶が多量に発生し、雷雲となります。
このため、雷は上空高くまで発達した積乱雲で発生し、雷雲の背丈は夏は7km以上、冬は4km以上となります。
雷に遭遇した場合は安全な空間へ避難(気象庁のホームページの抜粋)
1) 雷は、雷雲の位置次第で、海面、平野、山岳などところを選ばずに落ちます。近くに高いものがあると、これを通って落ちる傾向があります。グランドやゴルフ場、屋外プール、堤防や砂浜、海上などの開けた場所や、山頂や尾根などの高いところなどでは、人に落雷しやすくなるので、できるだけ早く安全な空間に避難して下さい。
2) 鉄筋コンクリート建築、自動車(オープンカーは不可)、バス、列車の内部は比較的安全な空間です。
雷サージからあなたのパソコンを守ろう・・ちょっとした気遣いを
それでも、雷の危険に遭遇したときは、「雷ぶらり」というサイトでは、雷しゃがみのポーズをとって、とにかくその場をしのぐこと推奨しています。
雷しゃがみのポーズの仕方は以下の通りです。
1. ひざを折ってしゃがみ、上半身をできるだけ前かがみにします。
2. 両足のかかと同士をつけます。
3. そのまま爪先立ちします。
4. 両手で耳を塞ぎます。
特に重要なのは、2と3です。
漢字「申、神、雷」の古文
電光の走る形に象り、神の初文 | 声符は申。申は電光が斜めに屈折して走る形で、神威のあらわれるところ | 甲骨文字の雷は光が走る。甲骨にしろ、金文にしろ古文にしろ共通しているのは、電光が走ることであり、それらはすべて神に関係していることである。 |
結び
太古の昔から、雷は神のなす仕業として、畏れ、敬い、アンタッチャブルの領域として、人間は入り込むことをしなかった。フランクリンが、雷の実態を暴いた後は、人間は神の領域をものともしなくなった。しかし、コロナウイルスにしても宇宙の果てにしても人間に分かった部分はほんのわずかな一部に過ぎない。あくなき探求心であらゆる法則を手に入れようとするのは人間の性かもしれない。しかし、人間が手を加えて、自然が自らをコントロールできないようになるまで迫るのは少し控えるべきではないかと思うようになってきた。
「漢字の起源と成り立ち 『甲骨文字の秘密』」のホームページに戻ります。 |
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