各
漢字の世界は実におくが深い。ここで述べる「各」という漢字にしても、その語源の解釈は3人で3者3様である。夫々各々最もと思わせるものがあり断定は難しい。
引用:「汉字密码」(P399、唐汉著,学林出版社)
甲骨文字から楷書に至るまで字のつくりの 流れは変わっていない |
甲骨文字の上部は脚が上下反転しており、離れたところから来ることを意味し、下部の「口」は村の住居地を意味します。 両形の会意で、外側から帰ってくることを意味します。金文と小篆の「各の文字は甲骨文字と同じ脈絡にあり、楷書では「各」と書きます。各の本義は歩いてくる。
字統の解釈
字の上部は脚が上下反転している。下部の口は口ではなく、祈祷文を入れるサイという容器だ。従って、「各」は神霊の降臨(降りてくる)ことを表している。
漢字源の解釈
会意文字であるとする。「人の足+□印」で、歩いていく人の脚が、四角い石や障害につかえた姿を現す。
結び
唐漢氏の解釈と字統の解釈は、遠方からやってくるという解釈と神霊が降臨に端を発して「来る」という解釈になっている。なりあっちは異なるが、「来る」という解釈で一致する。
「漢字の起源と成り立ち 『甲骨文字の秘密』」のホームページに戻ります。 |
0 件のコメント:
コメントを投稿