漢字・戒の由来と成り立ち:戈(ほこ)+ 廾(両手)から、成る
今では「戒」は警戒するの意味に主として用いる。原義は武器を持った集団即ち兵・軍隊のことであった。
戦うことと警戒することとは同義的と考えられていたことから、後に警戒するという意味に用いられるようになったのだろう。漢字の生まれから考えて、最初から警戒という概念があって、後に兵・軍隊が生まれることはないのではないだろうか。
「戒」の漢字データ
引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)
漢字「〇」を含む故事、成語、ことわざ ☜ については、こちらが詳しいです
今では「戒」は警戒するの意味に主として用いる。原義は武器を持った集団即ち兵・軍隊のことであった。
戦うことと警戒することとは同義的と考えられていたことから、後に警戒するという意味に用いられるようになったのだろう。漢字の生まれから考えて、最初から警戒という概念があって、後に兵・軍隊が生まれることはないのではないだろうか。
漢字「戒」の楷書で、常用漢字です。 戈と廾とに従う。廾は両手。戈を高く両手であげている形で、警戒の意 | |
戒・楷書 | |
説文に桎梏なり。桎梏とはかせ。 また一に曰く。「器の総称なり。 持するなり。一に曰く盛あるを械となし、盛なきを器となす。」 盛とは攻撃性の武器のことで、甲冑兜は内成の器、戈弓戟は外成の器である。孫子に「この両者を併せて器械を具す」という。また、 説文の別の説明には、桎は足枷なり。梏は手枷なりとあり、桎梏は外から制約を加えるの意を持つ。 | |
械・楷書 |
甲骨文字は、両手で飾りのついたシンボルとなる戈と支えているように見える。それは戦いに備えるというより、戦いの最中に、自分たちの旗幟を懸命に打ち立てて味方全体を鼓舞しているように見えないだろうか | |||
戒・甲骨文字 |
戒・金文 た状態を表している漢字 |
戒・小篆 以上2文字の会意で、即ちとか直ちにを意味する |
「戒」の漢字データ
漢字の読み
意味
同じ部首を持つ漢字 械、成、戦、賊、我
漢字「戒」を持つ熟語 十戒、警戒、戒告、訓戒``
- 音読み カイ
- 訓読み いまし(め)
意味
- いましめる 用心する・・警戒、厳戒
控え目にする
してはいけないと禁止する - いましめ・・戒律
同じ部首を持つ漢字 械、成、戦、賊、我
漢字「戒」を持つ熟語 十戒、警戒、戒告、訓戒``
引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)
唐漢氏の解釈
「戒」は会意文字です。甲骨文字の形の中間は下部の左右両側は長戈を固く握った両手です。全体の字形は、迫ってくる敵の犯行に対する備えを表しています。金文の構造は甲骨文の相似ですが、ただ左右にあった手が、戈の左下に移っています小篆の形体は金文から直接変化し、二つの手は戈の下になっています。楷書の形体は変化し、戈の形体はまるで似ている。しかし、手の組み合わせが「艸」になり、手の形がまったく見えなくなりました。
「戒」は会意文字です。甲骨文字の形の中間は下部の左右両側は長戈を固く握った両手です。全体の字形は、迫ってくる敵の犯行に対する備えを表しています。金文の構造は甲骨文の相似ですが、ただ左右にあった手が、戈の左下に移っています小篆の形体は金文から直接変化し、二つの手は戈の下になっています。楷書の形体は変化し、戈の形体はまるで似ている。しかし、手の組み合わせが「艸」になり、手の形がまったく見えなくなりました。
漢字「戒」の漢字源の解釈
会意文字:「戈+両手」で武器を手に持ち用心して備えることを示す。 張り詰めて用心するを含む
会意文字:「戈+両手」で武器を手に持ち用心して備えることを示す。 張り詰めて用心するを含む
漢字「戒」の字統の解釈
戈と廾とに従う。廾は両手。戈を高く両手であげている形で、警戒の意。戉を挙げる形は兵で字の作り方が同じである。警戒の意より戒告の義となる
戈と廾とに従う。廾は両手。戈を高く両手であげている形で、警戒の意。戉を挙げる形は兵で字の作り方が同じである。警戒の意より戒告の義となる
まとめ
「戒」の字は、闘うことは備えることだと教えてくれる。特に昨今の情勢では、意味深い字である。
「戒」の字は、闘うことは備えることだと教えてくれる。特に昨今の情勢では、意味深い字である。
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