漢字「到」の成り立ちと由来:矢が到達した場所に人が到達することが原義である。共通の認識に到達し合意に至るのは簡単ではないとアフガンの情勢から思い知る昨今である。
「到」の漢字データ
引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)
参考ページ
漢字「至」の起源と由来
漢字「到」の楷書で、常用漢字です。 左側は「至」で、右は「立刀」で語義は、到達するということです。 「到」と「至」は到達することをいい、この為2文字は互いに読み合うことも可能で、説文は「到」は至なりとしています。 「至」は事物の到達することを表し、「到」は専ら人が到達することをいいます。 | ||
到・楷書 |
到・甲骨文字 左辺は「至」という字で、右辺は跪いた人が横から見ている形です。 |
到・金文 将に跪いた人が直立した形です。 |
到・小篆 刀を持って人が到達したことの会意文字です |
「到」の漢字データ
漢字の読み
意味
同じ部首を持つ漢字 到、至、倒、室、窒
漢字「到」を持つ熟語 到着、到達、殺到、周到、到来、到底
- 音読み トウ
- 訓読み いた(る)
意味
- いたる。行き着く。目的地に達する。・・他の意味、用法は基本的にこの意味から派生している
- 至りつくす。極みに至る。「到底・到頭・味到」
- 心配りが行き届く。
同じ部首を持つ漢字 到、至、倒、室、窒
漢字「到」を持つ熟語 到着、到達、殺到、周到、到来、到底
引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)
唐漢氏の解釈
「到」の右半分の形の変化は十分典型的です。十分な説明となっており象形文字が、漢字の歴史學の中ではこうした変異は間違っているというものも少なからず見られることです。
「到」と「至」は到達することをいい、この為2文字は互いに読み合うことも可能で、説文は「到」は至なりとしています。
「到」の右半分の形の変化は十分典型的です。十分な説明となっており象形文字が、漢字の歴史學の中ではこうした変異は間違っているというものも少なからず見られることです。
「到」と「至」は到達することをいい、この為2文字は互いに読み合うことも可能で、説文は「到」は至なりとしています。
漢字「到」の字統の解釈
字の初形は至と人に従う。至は矢の到達するところ、そこに人の立つ形である。「説文」に「至なりと訓し、刀声の字とするが、金文の字形は人に従う字を作る。到達と致送ともと同系の語より分化したものと思われる。
字の初形は至と人に従う。至は矢の到達するところ、そこに人の立つ形である。「説文」に「至なりと訓し、刀声の字とするが、金文の字形は人に従う字を作る。到達と致送ともと同系の語より分化したものと思われる。
参考ページ
漢字「至」の起源と由来
まとめ
「一見は百聞に如かず」という諺がある。確かにこの「至・到」にしても、原字を見ればその意味するところはたちどころに分かる。では、何故象形文字やエジプトのヒエログラフのような文字を人類は使わなかったのだろう。漢字やエジプトのヒエログラフなどは、稀有の文字体系である。どうして表音文字が優勢であったのか。人間の認識の発達に重要なヒントが隠されているような気がする。
「一見は百聞に如かず」という諺がある。確かにこの「至・到」にしても、原字を見ればその意味するところはたちどころに分かる。では、何故象形文字やエジプトのヒエログラフのような文字を人類は使わなかったのだろう。漢字やエジプトのヒエログラフなどは、稀有の文字体系である。どうして表音文字が優勢であったのか。人間の認識の発達に重要なヒントが隠されているような気がする。
「漢字の起源と成り立ち 『甲骨文字の秘密』」のホームページに戻ります。
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