一足先に漢字「右」の起源と由来を調べてみた
漢字の話の前に、右翼(英:right-wing, rightist, the Right)とは、
左翼の対立概念であり、政治においては「特権階級による特権の維持を目指すための社会制度を支持する層」を指すとされ、一般に、社会秩序や社会的成層への支持を表すために使われる。
因みにこの右翼とか左翼といった用語は、フランス革命期の国民議会の議場で,議長席から右側の位置に極端な保守派が議席を設けたところに由来する。つまりそれまでは、政治的立場で右も左もなかったということか。
日本や中国では、右大臣、左大臣という役職があったそうで、右大臣とは、太政官(だいじょうかん)の長官で、太政大臣・左大臣に次ぐ地位。政務を統轄した官。ということで、一番偉いのは、太政大臣、次に左大臣、右大臣と続く。
引用:「汉字密码」(P336、唐汉著,学林出版社)
完全に右手の正面の形状である。金文中の右の字は変化して、会意文字となり、右下にひとつの「口」が加わっている。これは食事をするときの手を表している。楷書の右の字は書きやすいようにと、形を整えて、鏡像反転をして、今日の右の字となっている。
「右」の持つ意味
「右」の字の本義は右手である。説文では「右」は手と口を相互に助ける字なりとしている。右手の主な効能は食事をするとき食物をつかんで口に物を運ぶことなので、いわゆる右の字は助けるという意味も持っている。
「右」は高く、優れている
大多数の人間に言えることだが、右手はすべからく、左手より器用に動く。これをもって古代人は「右」を巧み、高いと考えている。成語中でも、「无出其右」(その右に出るものはない)とそれより優れたものはいないという意味に用いる。
「左に出るものは居ない」とは言わない。
右は左より偉いのか
だいたい右が偉いだのいや左だのということ自体ナンセンス。右と左はこんにゃくの裏表みたいなもの。こんにゃくの裏表に貴賤はない。
しかし、心臓は左にある。従って左にある心臓を守るために、人間は、右手を使うようになっている。右手を使う人が古今東西圧倒的に多いのはこうした理由による。
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