桃の木の「兆」は卜辞の際、亀の甲に レや卜が現れ、兆の字に似ていること から造られたという説 |
桃は「木」と「兆」から出来ている。今から3400年前殷代の人々は亀の甲を利用して吉凶を占っていた。灼熱で焼いた亀の甲羅に裂け目が卜やレのいろいろの形をなし、かつ左右に裂け開く文様の形は「兆」の字の様である。従って、桃は「桃」と書くようになったゆえんである。また桃の実が熟し左右に裂ける時、裂けた桃の表面は卜卦の様な文様を呈することからも「桃」と言われるようになったこともありうる。これは桃の実は手で分けることが出来るのも一つ理由かもしれない。
しかしここで「兆」の字の起源と由来がはっきりしていないので、少し説得力に欠けるきらいがある。
桃は果物の名前である。また木の名前でもある。桃の木は落葉樹で高木である。高さは約1丈(3メートル強)余りで春に開花し、花は多く、紅色の花は愛らしくあでやかで艶めかしく、白い花は清楚で優雅である。
桃はもともと中国の文人が好むものであるので、桃を主題とした詩文歌には枚挙のいとまがない。
「桃源郷」や「桃園の契り」など故事にも事欠かない。
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