気ままな散歩

2024年6月18日火曜日

漢字 家の起源と由来:漢字・家の起源は地鎮祭にあり!


漢字「家」の起源と由来 「家」の起源は地鎮祭にあり!

 現在の漢字「家」は、はるか昔、今から約3500年前には、地鎮祭で生贄となった犬を表していた。
 やがて、「犬」は「支」さらに豚へと変化し、現在の「家」は宀+豕から構成される。
 どうして犬から、豚となったのか?

 なぜ犬から豕への変化したのか、変化しなければならなかったのか、ここで明らかになる。

このページは以前にアップした
「漢字「家」:起源と由来 「家」の中になぜ豚がいるのか 太古の昔の生活習俗に基づいていた」
に全面的に手を加えたものです。

導入

このページから分かること
 漢字「家」は宀(ウ冠)に豕(ぶた)と書かれる。なぜ屋根の下に豚と書かれて「家」を表すのか。太古の昔の生活習慣が、3500年の年月を経て今ここに蘇る。

前書き

目次




**********************

漢字「家」の今

漢字「家」の解体新書

 
漢字「家」の楷書で、常用漢字です。
家・楷書



  

 

漢字「家」の変化を明らかにするために、家の甲骨と金文のそれぞれ一款を、例として掲げてみた。甲骨文は家の中に犬がいる字で、これは生贄の犬が屋根のある矢代に埋められている状態を示したものという。

 金文の1款は、家の中に犬がいる状態であるが、この犬は、いわゆる「支える」という意味を示している。このことは、この家の中にいる、屋根の下にいる犬は、人間の生活を何らか「支える」役割を担っているのではないだろうか。そして、生活の発展の中で、「犬」から「豚」の登場になったと考えられる。

  
家・甲骨文字


家・金文


 




「家」の漢字データ

漢字の読み
  • 音読み   カ、ケ
  • 訓読み   いえ、うち

意味
  • 家屋
  •  
  • 家族
  •  
  • グループ

同じ部首を持つ漢字     家、嫁、蒙、
漢字「家」を持つ熟語    家、家族、家庭、一家


=====================================================

漢字「家」成立ちと由来

引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)

「漢字の暗号」の解釈

 雲南省のナシ族に伝わる結婚の習俗の中に、人々は「家の中に雄豚がいる」という謎を解くカギを見出すことができる。

 ナシ族の婚姻の習俗は、母系制社会の部外婚のステージを残している。女の子は成長しても家族の父や母と共に住み彼女は屋根付きの部屋をあてがわれる。
 彼女に一人で住まわせることによって、その他の氏族の男子が夜彼女を訪ねて一緒に過ごすことができる。明け方この男は起き上がって自分の家族の労働をしに帰っていく。飯を食べ休息の後、この男は新しい選択をすることができる。昨晩の女性の所に行って泊まるか、昨晩のとは違う別の女性の所に泊まりに行くかである。当然女性の方も、たとえかの男が彼女の家に幾晩泊まっておろうとも、男子の来訪を受け一緒に過ごすか拒絶するかの権利を持っている。

 家の所有者であるこの女性が妊娠し、その後子供を産んだ場合、子供は「母親は認識しますが、その父親は知らない」。お互いを愛し、彼(または彼女)とお互い愛するとしても、経済的一体になるのは、おじ、おば、おばあちゃん、そしておそらくおばあちゃんの母親、つまり母系家族全体のメンバー全員である。もしこの男の子が、成長したら、他の男性と同じように、自分の実の子供を残して、外族の女性と一夜を過ごすことになるだろう。彼は、たとえどのようなもてなしを受けようと彼をもてなした女性が彼の事実上の母親であっても、経済的な関係は持たないのである。

 この結婚の習慣は、殷王朝末期や殷王朝時代にも長い間存在してきたし、殷の中流階級と下層階級の間で依然として人気があった。西周初期の周公の摂政もこの種の結婚習慣に関係していた。秦の始皇帝が中国を統一した後、この「卑猥な」現象を止めるために、会稽を巡回した際に石に明確な命令発出した。

 この背景には、中国社会に極めて重要な変化が起こっていたと考えられる。すなわち、それまで連綿と続いてきた母系制社会が崩壊し、父系制社会に大変換を遂げていたことである。すなわち農耕が発達し、人口が急増し、より多くの生産の担い手を必要としていた。結果として、それまで機能していた、母系制に根差した氏姓制度が崩壊し、より中央集権的な社会システムに変貌していたことである。


漢字「家」の字統の解釈

 古くは 犬牲に従う字で、家の奠基のために犬を犠牲とした。卜文•金 文の字形は明らかに 犬牲に従っている。

 説文に「居なり。」に從ひ、豭の省聲」という。この省声説は、家を形声の字とするために、強いて声の近い字を求めたものにすぎない。「按ずるに、 この字は一大疑案たり」というが、ト文・金文はも とより、〔魏石経」の字も犬の形に従うており、「犬牲を埋めて奠基とする建物」の意である。その構造は、同じく犬牲を用いる冢 (塚)や墜(地)と似まっ ている。いずれも神霊を祀るところで、家もト辞に 「上甲の家」とあるように、先王の祀所を家というのが古義であった。屋は殯のための板屋、室は太室・玄室で、みな祀所をいう字である。のち家屋という。 家族・家系·家格・家名など、氏族の単位を家をもっていう。

 甲骨文字の成り立ちと文字の形成は白川博士の説の通りであろう。しかし、その後の文字の発展は、唐汉が説く過程も見逃せない。文字はその壮大な経済的背景を吸収し、ある意味緩やかに変貌を遂げてきたのである。したがって、犬牲の余韻は薄れ、いつの間にか実態を反映した「家」という字に代わってしまっている。


漢字「家」の変遷の史観

文字学上の解釈

 犬の墓から家になぜ変化した?
 白川博士によれば、家という文字は、当初は「家」ではなく、「犬牲を埋めたいわば墓」だとしている。
 しかし、「後に 家族・家系·家格・家名など、氏族の単位を家をもっていう。」に変化している。この変化はなぜ起きたのだろうか。自然発生的に起きたのではなく、歴史的必然性をもって起こるべくして起きたと考える。

古代人は犬をどう表現していたか?
 羊や牛のように体の一部を描くのではなく、全身を使って直立させて描いている。
 このように全身の特徴をとらえて描くことにより、より正確に生贄となった犬を描写することができたのであろうと考える。



犬の墓から「家」への変化はなぜ起きた?
 古代人たちは建物を建てる時に今日でも我々が行っていると同様の儀式である「地鎮祭」を行っていたのではないだろうか。そして神に「犬」を生贄としてささげ、その建物の安全を祈願して祈りをささげていたであろう。
 そして権力者の為だけに行われていた「地鎮祭」が、一般大衆の間にも普及し、地鎮祭のための犬の墳墓が、いつの間にか家そのものに取って代わられたのではないだろうか。

 長い年月を経て、地鎮祭は形骸化すると同時に、家父長制の実施に伴う生活様式の変化が、犬の代わりに豕というより経済的変化を反映させた「家」という文字を作り出したと考える。

まとめ

 家という文字が甲骨文字から小篆へと変化する過程を見てきた。そこに当初行われてきた呪術的風習から、実際の生活様式を反映させた文字へと変化する過程を目の当たりにすることができた。こうして文字を丁寧にたどることによって、数千年前までさかのぼった歴史的変化を垣間見ることができるようになる。今後もこの探求は続けられ行くだろう。

  


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2024年6月7日金曜日

漢字「翔」の成り立ち:羽+羊(音符)ならなる。 羽を大きく広げて、飛び舞う。


「翔」の意味するもの: 羽を大きく広げ飛び舞う様。鳥が羽をのばすように両肘を広げる

 実に雄大な字ではないか!
 羊は太古の昔から、吉祥のシンボルとして親しまれてきた。
 その羊に、羽根を持たせ、大きな鳥のようにその大きな翼を広げ、ゆっくりと大空を回遊するさまを重ね見て、太古の人々は、幸せの到来を信じたであろう。
  4000年の年月を経て、現代人は「大谷翔平」にその大きな鳥の回遊を重ねているのかもしれない。
 さて、「翔」には年月を経ても色褪せぬ情景を響きを我々に繋いでいるのかもしれない。


導入

このページから分かること

漢字「翔」の成り立ちと由来、漢字「翔」の生れた背景、漢字「翔」の現在:どのように使われているか
漢字「翔」と名づけのヒント

前書き

目次




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漢字「翔」の今

漢字「翔」の解体新書

羽根を大きく広げ飛び舞うこと
漢字「翔」の楷書で、常用漢字である。
 この漢字には甲骨文字はない。つまり殷の時代からかなり下って、社会に氏族制度が行き渡り、人間の行き来もそこそこの規模になったのちに生まれた字であるようだ。
 人々が獲物を求めて右往左往している世情ではなく、人々の暮らしも豊かになり、即物的な幸せを求めるではなく、精神的なゆとりも求めるような安定した世の中でしかこういった漢字は生まれないような気がする。

 右に「翔」によく似た漢字「祥」を掲げる。
 羊は古代から、めでたいことの象徴のように扱われており、度々祝い事の席上にも生贄として登場した。このめでたいことを表す「祥」から後に「翔」は誕生している。

 長く続いた春秋戦国の戦乱が平定され、始皇帝による統一国家が誕生した世情をそのまま反映した字ではないだろうか。
キザシ:神の意向や運勢が現れたもの
翔・楷書



祥・楷書





 

「翔」の漢字データ

漢字の読み
  • 音読み   ショウ
  • 訓読み   かけ(る)、と(ぶ)

意味
  • 鳥が空高く飛び回る
  • 広い
  • くわしい
  •  

同じ部首を持つ漢字     祥、洋
漢字「翔」を持つ熟語    翔、飛翔、回翔


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漢字「翔」成立ちと由来


漢字「翔」の字統の解釈

翔・小篆+楷書

 声符は羊。羊に庠・祥の声が ある。〔説文〕に「回飛するなり」 とあり、鳥が羽をひろげて、ゆるくとびめぐるのをいう。〔論語、郷党〕に「趨進すること翼如たり」 とあり、その進みかたをまた翔歩ともいう。

 [礼記、 曲、礼、上〕に「室中には黙らず」とあり、翔は堂上の儀礼のときの歩きかたである。





漢字「翔」の漢字源の解釈

 形声:「羽+音符羊」 羽を大きく広げて、飛び舞う。鳥が羽をのばすように両肘を広げていく。



漢字「翔」の変遷の史観

文字学上の解釈

  羊の性格は温順でおとなしく、食に群がり人と争わず、さらに人を傷つけることも出来ない。羊はまた肉として食に貢献し、皮は衣になり、即腹がふくれ、暖にもなる。よって古人はその実用性から、功利から羊を大吉、大利のいいことの兆しとみなしたのだ。
 このように羊は昔から扱いやすく、食用にも生贄用に珍重されてきた。この背景のもとに羊の字は吉祥の代名詞として用いられてきた。
翔の字もまた然りである。
 堂上の儀礼のときの歩きかた等にも用いられている。





最近の名づけの「翔」

 名前でいうと、そもそも、「羊」は神様に近く縁起の動物と考えられてきた上に、「翔」は羽根までも持ち世界に羽ばたくイメージがあり、「自由に力強く飛翔する、実力と可能性を秘めた人に!」という願いを込められ、最近では一種のトレンドになっている。
  特に、男の子の名前に使われる漢字のなかでも、5本の指に入る「翔」

 男子: 翔太(しょうた)、美翔(みしょう)、翔平(しょうへい)、翔陽(しょうよう)

 女子: 翔子(しょうこ)、翔和(とわ)


まとめ

 昔から、象形文字は、文字ができる基本とされてきた。人間の認識から言えばその通りである。しかし、象形文字は最初に見たそのままの形を表し、即物的である。しかし、世の中が進んでくると、そういった即物的なものだけではなく、抽象的、観念的な漢字も見られるようになる。ここで取り上げた「翔」は正にその典型例ではないだろうか。

  


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2024年6月5日水曜日

漢字「鼓」の成り立ちと由来:人類がこの地上に生まれてから最も早く出現した道具ではなかったろうか。


漢字「鼓」の成り立ちと由来:人類がこの地上に生まれてから最も早く出現した道具ではなかったろうか。


 太鼓の音は、昔から人の体に宿る情感を無条件に呼び覚ますものがある。
 従って祭りや祀りなどで神々の降臨を人々に告げたり、人々の体に宿る或る種の野生を呼び起こす。これは人間の性である。

導入

このページから分かること:
「漢字『鼓』の意味、使い方、語源、関連熟語について詳しい解説。」
  漢字の意味と成り立ち: 「鼓」という漢字の基本的な意味、
     使い方と例文: 現代日本語での使用例、典型的な文脈での使い方、例文。
  関連熟語:
  文化的・歴史的背景: 漢字の歴史的な背景や文化的な意味について

前書き

目次




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漢字「鼓」の今

漢字「鼓」の解体新書


 
漢字「鼓」の楷書で、常用漢字
 両側に皮などを張った楽器または楽器を打ち鳴らすこと。
鼓・楷書


  
鼓・甲骨文字
鼓・金文
鼓・小篆


 

「鼓」の漢字データ

漢字の読み
  • 音読み   コ 訓読み  つづみ、つづむ

意味
  • つづみ(太鼓。楽器の1つ。木または土の胴の両面に革を張り、打ち鳴らすもの
  •  
  • つづみ打つ(太鼓をたたく)」
  • 打ち鳴らす、たたく
  • 励ます、元気づける

同じ部首を持つ漢字     喜、
漢字「鼓」を持つ熟語    鼓、太鼓、鼓舞、


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漢字「鼓」成立ちと由来

引用:「汉字密码」(P805、唐汉著,学林出版社)

「汉字密码」の解釈

 「鼓」会意文字である。甲骨文字の鼓の字は左辺は古代の立鼓の象形デッサンで右辺は鼓のばちを持つ手。まさに鼓をたたいているかのようだ。金文の鼓の字は甲骨とよく似ていて、形態はさらに美しく滑らかになっている。小篆と楷書は一脈相通じており鼓全体の形象が分かれて分体の文字に成って象形持ち味が少し少なくなっている。


漢字「鼓」の字統の解釈

鼓 字統P276
 会意 の象形。鼓は直を 正字は鼓に作り、壷と攴とに従う。壺は鼓の象形。






漢字「鼓」の変遷の史観

文字学上の解釈


太鼓は非常に古くから使われてきた打楽器であろう。恐らく人類の誕生とともに生れ、使われてきたのではないだろうか。
 左の画像は、楽器ではなく、南太平洋の島で比較的最近まで通信手段として使われていたものである。このトーテム像は島のおあちこちに作られている。この像の下部は空洞になっており叩くとわりに高い乾いた音がする。恐らくリズムやばちで音を変え、敵の襲撃や、通信、指令に使っていたのであろう。電気も何もないところでは有効な手段だったろう。





太鼓の起源
太鼓の起源は、明確には分かっていない。しかし、考古学的な調査から、数千年前から太鼓のような楽器が存在していたことが分かっている。初期の太鼓は、動物の皮や木をくり抜いたものなどで作られていたと考えられている。 太鼓の伝播 太鼓は、交易や文化交流を通じて世界各地に伝播した。特に、シルクロードは太鼓の伝播において重要な役割を果たした。

太鼓の文化
太鼓は、世界各地の文化の中で様々な役割を果たしてきた。宗教儀式、祭り、音楽、戦争など、様々な場面で太鼓が使われてきた。 ま 太鼓は、人々を鼓舞し、勇気づける力を持っている。これからも、太鼓は世界中の人々を魅了し続けることだろう。



世界の太鼓
      アフリカ大陸
    1.  ジャンベ: 西アフリカ発祥の両面太鼓です。皮膜の素材や形状によって様々な種類があり、力強い低音から高音まで幅広い音色を奏でることができます 
    2.  ドゥンドゥン: 西アフリカのガーナなどに伝わる太鼓です。ジャンベよりも大きく、低音を担当することが多いです。 
    3. タブラ: インド北西部やパキスタンなどで使われる両面太鼓です。皮膜には動物の皮が使われ、金属製のディスクを打ち付けることで独特な音色を奏でます。

    ヨーロッパ大陸:華麗な音色を奏でる太鼓
    1.  ティンパニ: オーケストラでよく使われる大型の両面太鼓です。ペダルで皮膜の張りを調整することで、音程を変えることができます。 
    2.  ドラムセット: スネアードラム、バスドラム、シンバルなどを組み合わせた打楽器セットです。ロックやジャズなど様々なジャンルの音楽で演奏されます。



    アジア・大陸:多彩な音色で彩る太鼓 
    1. 和太鼓: 日本で広く親しまれている太鼓です。様々な大きさや形状の太鼓があり、力強い音色から繊細な音色まで幅広い表現が可能です。 
    2.  ダマル: チベットで使われる太鼓です。宗教儀式などで使われることが多く、低く深い音色が特徴です。 
    3.  コンガ: キューバ発祥の両面太鼓です。様々な音楽ジャンルで演奏され、特にラテン音楽では欠かせない楽器です。 

まとめ

太鼓は、世界中で人々を魅了してきた打楽器です。その種類、歴史、文化は実に奥深く、興味深いものです。太鼓の音色に耳を傾け、その力強さや繊細さに触れることで、私たちは世界各地の文化をより深く理解することができます。



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2024年5月31日金曜日

漢字 「集」の成立ち:「隹」(鳥)+「木」からなり、鳥が木に集まることを意味します!!


漢字『集』の成立ち:「隹」(鳥)+「木」からなり、鳥が木に集まることを意味します!!

漢字「集」の古代文字を見ると、古代人も私たちと全く同じように考えていたことが分かります

導入

このページから分かること:
「漢字『集』の意味、使い方、語源、関連熟語について詳しい解説。」
  漢字の意味と成り立ち: 「集」という漢字の基本的な意味、
  象形文字としての成り立ち、古代中国での使用例など。
  使い方と例文: 現代日本語での使用例、典型的な文脈での使い方、例文。
  関連熟語: 「集合」「集積」「参集」など、関連する熟語とその意味を解説。
  文化的・歴史的背景: 漢字の歴史的な背景や文化的な意味について

前書き

目次




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漢字「集」の今

象形文字としての成り立ち、古代中国での使用例など

漢字「集」の楷書で、常用漢字
 左に集の楷書を示す。そして右に「集」の古代文字を掲げる。これは古代人の見たそのままを字にしたものだ。
 これは今、夕暮れ時にスズメや椋鳥がねぐらを求め、街路樹などに多く集まり、時にはやかましい程さえずっているのを我々が見るのとまったく同じではないか。

 3500年前の古代人が見たと全く同じ光景を見ていることをに、感慨を覚えるのは私だけだろうか?
集・楷書 集・小篆


  
集・甲骨文字

集・金文

集・小篆



 

使い方と例文: 現代日本語での使用例、典型的な文脈での使い方、例文。

漢字の読み
  • 音読み  シュウ
  • 訓読み  つど(う)

意味
  • 一か所にあつまる、あつめる、つどう、群がる。
  •  
  • あつまり。つどい。
  • 写真・作品などをあつめた出版物。
  •  
  • なる。なす。成し遂げる。

同じ部首を持つ漢字     集、焦、樵
漢字「集」を持つ熟語    集
 集合:一か所に集まること、統計上のデータの集まり
 集積:ICチップや回路などを一まとめにしたもの
 参集:ある目的のために各地から集まる
 集落:一定の家屋の集まり、部落、村
  集中:注意などを一点に集めること


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漢字「集」の漢字の由来

象形文字としての成り立ち、古代中国での使用例など。

引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)
漢字「集」古文
甲骨にしろ金文にしろいくつかの款が存在

漢字「集」の中に埋められていた「漢字の暗号」は何?

古代文字では、「集」と「焦」は、物体に止まっている 1 羽または 3 羽の鳥の形を表す。ただし、「焦」は火で鳥を焼く様子を表し、「集」は鳥が群れで木に止まる様子を表し、集まることを意味する。図のように「集合」の形と意味がつながっており、実際には「鳥が枝に集まる」という意味になる。 「詩・周南・格草」:「黄色い鳥が飛んで藪に集まっている。」 「集」という言葉は本来の意味を使用している。 現代中国語には「収集、集合、集合、集中」などの言葉がある。

漢字「集」の字統の解釈

 会意 正字は、群鳥が木に集まって、その枝に止まる形。〔説文〕「群鳥木上に在るなり」とあり、集の字を用いる。ト文・金文もみなその形である。


漢字「集」の漢字源の解釈

 三つの「隹」+木の会意文字でたくさんの鳥が木の上に集まることを表す。



漢字「集」の歴史的変遷

「集」の変遷

文字学上の解釈

集の原字である「隹」。字の変遷を見る限り、隹がべースになっているようだ。右の漢字「隹」はフルトリと読むが、「隹」は短尾系のものを表すといわれる。  尚漢字源によると「隹」はずんぐりとした鳥のことをいうとしている。  


「鳥」の変遷

右の漢字「鳥」は長尾系の鳥を表すといわれる。

鳥に関する詳しい記述は『漢字・鳥の由来と成立ち:文字に見る鳥と人類の濃密な関係』を参照ください。


こちらは鷹や鷲などの猛禽類

同じ鳥でも猛禽類を表す「禽」とは成立ちも由来も全く異なるのが面白い。「禽」は網でとらえて飼う鳥のことをいうとのこと







まとめ

我々は、「集」という漢字の古代文字を通して、3500年前の光景を目の当たりにすることができた。いわば、3500年前の写真を見ることができた感激はひとしおである。

 逆に、これから3500年後、我々は後世の人々に何を残すことができるのか。鳥は3億年前の恐竜が変化して、現在にある。そして数万年前に現れた「人」は数千年かけて地球を征服?した。それも産業革命以降わずか200年ほどで、地球を破壊しつくすところにまで至っている。これから先、人類が地球を道連れに滅びるとすれば、残された時間はあまりない。何光年あるいは遠く離れた地球外生物は今の我々をどう見るのだろう・・?

  

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2024年5月29日水曜日

漢字『饗』の成立ち、由来、饗と宴の違いと使い分けは?

漢字『饗』の成立ち、由来、意味、使い方、饗と宴と卿、関連熟語について


人々が集まって話をするときに、そこに食べることや飲んだりすることが介在する。これは極めて人間的な行為ではないだろうか。サルやオラウータンですらも宴会を楽しんだということを聞いたことがない。どうしてこの違いが生まれたのだろう?

導入

このページから分かること:
「漢字『饗』の意味、使い方、語源、饗と宴はどう違うの?」
  漢字の意味と成り立ち: 「饗」という漢字の基本的な意味、
  象形文字としての成り立ち、古代中国での使用例など。
  使い方と例文: 現代日本語での使用例、典型的な文脈での使い方、例文。
  関連熟語: 「饗応」、「饗宴」、「饗賜」、「饗報」、「饗礼」など、関連する熟語とその意味を解説。
  文化的・歴史的背景: 漢字の歴史的な背景や文化的な意味について

前書き

目次




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漢字「饗」の今

「饗」は、食べ物に関する部分である「食」と、「郷」(さと、村)という部分から成り立っている。両者の組み合わせで、村や郷里で食事を提供する、もてなすという意味が浮かび上がる。

 一方「宴」は、宀(ベン・屋根や家)と宵(よい、夜の意)と女(女性)の組み合わせから成り立っており、夜に家で女性とともにくつろぐ様子を表現しており、後に「宴会」や「パーティー」の意味として発展した。
饗・楷書 宴・楷書


甲骨文字から古代文字へ

  
饗・甲骨文字
饗・金文2款
饗・小篆


 

漢字「饗」の読みと意味そして熟語

漢字の読み
  • 音読み  キョウ
  • 訓読み  あえ、う(ける)、もてな(す) 

意味
  • もてなす
     豪華な料理(必要な程度を超えたお金や食材を使った料理)
  • 勧(すす)める。供える。また、供え物。
  • もてなしを受けいれる。もてなしに応じる
  • 祭る、祀る、神を祭る

同じ部首を持つ漢字     饗、郷、響
漢字「饗」を持つ熟語    饗
 饗応:もてなし
 饗宴:もてなしの宴会
 饗賜:もてなしを戴く事
 饗報:もてなしをして恩顧に報いること
 饗礼:御馳走をして賓客をもてなすこと


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漢字「饗」の漢字の由来

象形文字としての成り立ち、古代中国での使用例など。

引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)
饗の古代文字
金文にはいくつかの款が存在

漢字の暗号の解釈

「饗」、会意文字。 「飨」は会意文字。甲骨文の「飨」の字には、中央に食器(すなわち高足皿)おいしい食べ物を盛り付けた容器があり、左右に二人の男が向かい合って膝をついて座って食べていることを示す。
 金文と甲骨文の形は似ているが、金文は人の形が立っているようだ。小篆の「人」の形が比較的大きく変化し、人の形を表す形が「邑」の2文字に変わっている。全体の下部に「食」という表意文字が加わり、上声(绑)、下の形(食べ物)の形声文字となった。

 楷書の繁体字は基本的に「饗」と書くが、字画が複雑すぎたため、後に「飨」という字に簡体化された。 「飨」という言葉の本来の意味は「ちょっとしたおやつ」で、午後4時か5時に男たちがが仕事から帰って集団で食べる食事のことをさしていた。
 その後、料理とワインで客人をもてなすことを意味するように拡張された。

漢字「饗」の字統の解釈

 形声 声符は郷(郷)。鄕は豆(毀、食器)の前 に、左右相対して人の坐する形で、饗宴のさまをあらわし、饗の初文。饗はさらに食を加えたもので、 郷の繁文である。郷は郷人の意ではなく、郷飲酒の礼も金文にはみえず、古儀とはしがたい。

 郷が郷党の意となるのは、血縁的な秩序が失われて、地縁的秩序が成立したのちであるから、かなり後のことである。

 祭祀饗宴を神が享けることを饗といい、また神意によって人に佑助が与えられることを饗という。




漢字「饗」の漢字源の解釈

 「卿」はごちそうの両側に人が膝まづいて向かい合った様を示す会意文字で、饗の原字。



「饗」の成立ち


  郷が郷党の意となるのは、血縁的な秩序が失われて、地縁的秩序が成立したのちであるから、かなり後のことである。

成立ち:

  • 「饗」は、食べ物に関する部分である「食」と、「郷」(さと、村)という部分から成り立っています。 
  • 「食」はそのまま食べ物を示し、「郷」は郷里や地元を示すことができます。
  • 組み合わせると、村や郷里で食事を提供する、もてなすという意味が浮かび上がります。
意味:
  • 「饗」は、食事を提供してもてなすことを特に指します。 
  • 「饗応」(きょうおう)や「饗宴」(きょうえん)のように、特に食事でもてなす場合に使われることが多いです。




成立ち

漢字「宴」について詳しくは、本ブログの 「漢字『宴』の起源と由来」で説明しているので、できればご参照願いたい。

成立ち:

  • 「宴」は、宀(屋根や家)と宵(よい、夜の意)と女(女性)の組み合わせから成り立っています。
  •  宀(ベン)は家や建物を示し、宵は夕方や夜を示しています。
  • 女はそのまま女性を指しています。
  • つまり、夜に家で女性とともにくつろぐ様子を表現しており、後に「宴会」や「パーティー」の意味として発展しました。
意味:
  • 「宴」は、家や特定の場所で行われる宴会やパーティー、集まりを指します。
  • 広く人が集まって楽しむ場の意味で使われます。



漢字「卿」の成立ち


郷と卿とは同形同字で、その饗宴に与る(あずかる)身分のものを卿という。





まとめ

 漢字 饗と宴は同じような意味を持っている。そして饗には甲骨文字が存在し、片や宴には甲骨文字 は存在せず、金文の後から発展してきたようである。

 そして饗は自然発生的な過程で文字の生成されたように見受けられ、仕事終わった後や村々の寄り合いの時に食事を共にすることが生き生きと表現されているようだ。

 そして饗が接待の意味合いを持つようになるのは、少し遅れてからのようであり、初期には純粋に食事を楽しむことを表現する文字であったようだ。

 一方宴の方は 女性とともに くつろぎながら食事をする形式を表現しているようで 文字の中にも「女」という字が使われている。形式的にも屋内でいわゆる今日も通用する 宴会そのままの形であったようだ。言葉を変えていえば、この時代には男性中心の社会に移行した後の言葉であることは動かせない事実のようだ。

 このように文字の発展が社会の発展をそのまま 反映しているようで 極めて興味深い。

常々主張しているように 漢字は世界のあり方や生産方式などを映し出している鏡とでも言えるのではないだろうか。 漢字の世界は実によく深く興味がつきないものである。

  

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2024年5月27日月曜日

漢字『蛾』の成立ち、由来、意味、使い方、チャドク蛾の駆除


漢字『蛾』の成立ち、由来、意味、使い方、チャドク蛾の駆除

 蛾は、およそ16万種以上が知られており、その種類は非常に多様だ。ここでは、漢字「蛾」の由来と成立ちから説き起こすが、生活に現実に厄介な存在となった「チゃドク蛾」に触れ、少しでも生活に役立てようと思う。

 蛾は、夜空を彩る美しい虫たちの代表格的な存在だ。その独特な形や模様は、その美しさゆえに人々を悩ませてきた。 
 特に夜、暗闇に浮かび上がるそのあでやかな姿は、夜の蝶ならぬ「夜の蛾」として世の男たちを悩ませ、時には奈落の底にまで突き落としてしまう。

導入

このページから分かること:
「漢字『蛾』の意味、使い方、語源、関連熟語について詳しい解説。」
  漢字の意味と成り立ち: 「蛾」という漢字の基本的な意味、
  象形文字としての成り立ち、古代中国での使用例など。
  使い方と例文: 現代日本語での使用例、典型的な文脈での使い方、例文。
  関連熟語: 関連する熟語とその意味を解説。
  日常生活で、比較的よく聞く蛾にまつわる問題

しかし、「蛾」は日常生活ではそれ補語なじみのある生き物ではないので、漢字もそれほど豊富な知見があるわけではない。

前書き

目次




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漢字「蛾」の今


「蛾」の意味と蝶との区別


蛾・楷書
蛾・楷書 
漢字「蛾」の楷書で、常用漢字
 蛾は「虫」と「我」からなる字で、会意形声文字。ここでの「我」は一人称の自分という意味ではなく、儀式用の武器で表現された象形で、「大きい」「美しい」という意味がある。
  すべて蛹より化して飛ぶものをみな蛾という。
 



ここで、「蛾」と「蝶」の違いについて少し言及する。
蛾と蝶は、どちらも鱗翅目という同じ目(分類階級)に属する昆虫であるが、いくつかの点で区別することができる。


形態
  • 触角: 蝶の触角は先端が球状に膨らんでいるのが特徴だ。一方、蛾の触角は糸状のものや櫛状のものなど、様々な形をしている。
  • 翅: 蝶の翅は一般的に鮮やかな色をしていますが、蛾の翅は地味な色のものが多い。また、蛾の前翅には後翅を引っ掛けるための「翅棘」という突起があることが多く、蝶にはない。
  • 体: 蝶の体は細長いのが一般だが、蛾の体は太いものが多い。

生態
  • 活動時間: 蝶は昼行性で、蛾は夜行性であることが多い。ただし、中には例外もあるので注意。
  • 止まり 幼虫: 蝶の幼虫はアオムシと呼ばれ、植物の葉を食べて育つ。一方、蛾の幼虫は毛虫と呼ばれ、様々なものを食べて育つ。

注意点
上記のように、蛾と蝶にはいくつかの違いがあるが、必ずしもすべての点で当てはまるわけではない。中には、蛾なのに鮮やかな色の翅を持つものや、蝶なのに夜に活動するものもいる。そのため、形態や生態だけでなく、全体的な雰囲気なども参考にしながら判断することが大切になる。




 甲骨、金文は見つからなかった。古代の人々が認識するには至らなかったことなのだろうか。 只の「虫けら」として、認知するほどでもなかったのか。文字があったらあったで気になるが、なかったらなかったで、「なんでなかったの」とこれまた気になる。蛾は虫偏+我からなる形声文字である。

 「我」はここでは自分という意味ではないが、「(かどめがつく。くっきりと目立つ)」という意味ががあるという説がある。
 何が正しいか検証のしようがないので、さらなる究明が必要なようだ。 

 
蛾・小篆
蝶・小篆

 甲骨、金文は見つからなかった。古代の人々が認識するには至らなかったことなのだろうか。






   

使い方と例文: 現代日本語での使用例、典型的な文脈での使い方、例文。

漢字の読み
  • 音読み  ガ
  • 訓読み  が

意味
  • さからう:反蛾する
  •  
  • むかえる
  • 順の反意語:蛾順、流れや基準とは反対の向を示す、蛾進する
  •  
  • のぼせる、蛾上する

同じ部首を持つ漢字     蛾、峨、我、餓、鵞
漢字「蛾」を持つ熟語    蛾
 蛾眉 (がび):美人を指す表現。「蛾の眉」のように美しいことから。
 蛾焚 (がふん) :灯火に集まって焼け死ぬ蛾のこと。欲望におぼれて身を滅ぼすことの例え。
 飛蛾 (ひが):夜に灯火に集まる蛾のこと。
 


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漢字「蛾」の漢字の由来

象形文字としての成り立ち、古代中国での使用例など。

引用:「汉字密码」(P105、唐汉著,学林出版社)
「蛾」小篆・楷書

漢字の暗号の解釈

「蛾」、会意・形声文字。 「蛾」はカイコ(鱗翅目昆虫)の成虫です。蛾は虫と我からなる字で、会意形声文字です。ここでの「私」は一人称の自分という意味ではなく、儀式用の武器で表現された象形で、「大きい」「美しい」という意味があり、蛹は羽が生え変身すると美しい大きな虫になる。古典の典籍では 「蚕はお糸を吐いてさなぎになり、のなかで蛹は孵化して蛾になる」といわれています。 」 美しい女性の曲線的な眉毛を形容する「峨眉」という言葉は、峨眉の弧状に曲がった触手を元にしています。 飛蛾の触角は長く、明確なジグザグの形をしています。この形の眉毛が好まれるのは、古代人の美学です。

漢字「蛾」の字統の解釈

 形声 声符は我。〔説文〕 に「蛹の化して飛ぶ蟲なり」とあり、蚕蛾をいう。すべて蛹より化して飛 ぶものをみな蛾といい、かげろうの類をも含めていう字である。字はまた蟻に作り、はねありをいう。 蟻が小を積んで大きな巣を作ることを蛾術といい、清の王鳴盛に〔蛾術編]がある。



漢字「蛾」の漢字源の解釈

 会意兼形声 「虫+音符我(かどめがつく。くっきりと目立つ)」くっきりと目立った形や色をした虫のこと



ちょっと困った「蛾」の問題

チャドク蛾の被害

チャドク蛾の駆除

 いきなり汚らしい写真をお見せして申し訳ない。日本では今頃から秋にかけて、庭のツバキや山茶花などのツバキ科の植え込みや生垣に「チャドク蛾」が卵をうみつける季節になった。
 このチャドク蛾は実に厄介で、成虫では鱗粉、毛虫ではその毛、卵にさえ触ったりすると猛烈なかゆみと湿疹が出て、悶絶することになる。直接触らないまでも、卵や幼虫の周りに近づいただけでも、そのあたりに漂う鱗粉や毛が皮膚に入り込み、写真のような被害に遭遇することになる。
   私も何回か強烈な被害にあってきた。殺虫剤もよく効くが、幼虫の駆除に有効な方法を見つけたので、良ければお試しあれ。ただしあくまでも自己責任で、お願いします。

  • それは非常に簡単で、噴霧器に洗剤を薄めて入れ、幼虫に吹きかけるだけのことです。
  • 幼虫は洗剤を吹きかけられると気門が塞がれて死に、葉っぱから垂れて落ちたりします。
  • それを枝ごと切り落としてゴミ袋に入れて処分するだけ。
 この方法は、非常に安価だし、簡便でかつ安全です。そして、何よりも毛虫の毛が洗剤で捕捉されて飛散しないのも利点。






まとめ

今回はそれほど人々に愛されない日陰者の「蛾」に焦点を当てた。「一寸の虫にも五分の魂」という言葉もあり、あらゆる生物には存在する理由があるということなので、毛嫌いはだめだと思い取り上げたが、少しは見直して好きになって戴けたであろうか?
 最近では物事を感覚的にみる風潮が多いようで、ネットなどでもなぜそこまで嫌うのだろうと首をかしげたくなる場面によく遭遇する。
 物事には二面性があり、尚且つ方丈記ではないが「よどみに浮かぶ泡沫は・・」にある通り定まりしものはない。また「この世界は万物の諸過程の総合であって、運動する過程が一時的に定めっているように見えるだけである。
 これから自然であろうと人間社会であろうと、世界はどう動くかわからない。どうか広い心で自然に生きていただきたい。

  

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