戎の成立ちと由来:「戎」は戈と干から成る。干は甲である。二つの文字の会意で、戎とは武器や軍事の意である
漢字「戎」は戈と干(たて)から成る。干は盾。攻防の武器を合わせて、兵器と軍事を示す。
古代の村落は周りに堀をほり、武器は戈や盾を身に着け、男子は集合住宅に集め、敵に備えていた。漢字が生まれつかわれるような社会は既に社会は発展し、国家という形態をとるようになったころであろう。
引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)
漢字「戎」は戈と干(たて)から成る。干は盾。攻防の武器を合わせて、兵器と軍事を示す。
古代の村落は周りに堀をほり、武器は戈や盾を身に着け、男子は集合住宅に集め、敵に備えていた。漢字が生まれつかわれるような社会は既に社会は発展し、国家という形態をとるようになったころであろう。
漢字「戎」の楷書で、常用漢字です。 戎・会意文字である。甲骨文の戎の字は、戈と盾から成る。もしくは戈の柄の上に、一つの盾の図形を加えたものである。戈と盾を合わせて、兵器を表示したものである。また軍隊の意を表示したものです。金文の左下の十字は盾の省略形。小篆は戈の下の盾は「甲」に変化して、戈と甲の会意文字になっている。楷書は金文に相似で戈と十字(盾のシンボル)から戎と書く | |
戎・楷書 | |
戎・甲骨文字 戈の柄の上に、一つの盾の図形を加えたものである。両者の会意で、武器を表す |
戎・金文 左下の十字は盾の省略形 |
戎・小篆 戈の下の盾は「甲」に変化して、戈と甲の会意文字になっている。 |
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「戎」の漢字データ
漢字の読み
- 音読み ジュウ
- 訓読み えびす
引用:「汉字密码」(Page、唐汉著,学林出版社)
唐漢氏の解釈
「戎」は兵なりとする。即ち兵器である。
古代には、五戎といい「弓、支、矛、戈、载」の五種類の攻撃用兵器を敵の攻撃に絶えず備えていた。
「戎」は兵なりとする。即ち兵器である。
古代には、五戎といい「弓、支、矛、戈、载」の五種類の攻撃用兵器を敵の攻撃に絶えず備えていた。
漢字「戎」の漢字源の解釈
会意文字:もと、戈+甲で、様々な武器を表す。粘り強く、壊れない意を含む
会意文字:もと、戈+甲で、様々な武器を表す。粘り強く、壊れない意を含む
漢字「戎」の字統の解釈
戈と干(盾)に従う。干は盾。攻防の武器を合わせて、兵器と軍事を示す。説文に挙げる小篆の字形は甲に従う形に作り、「兵なり。戈甲に従う」とするが、卜文、金文の形と異なる。卜文・金文は戈と干とに従い干を戈身に結び付けているものもあり、併せて一組の武器とする意。それで軍事をいい、金文に戎工、戎攻などの語がある。
戈と干(盾)に従う。干は盾。攻防の武器を合わせて、兵器と軍事を示す。説文に挙げる小篆の字形は甲に従う形に作り、「兵なり。戈甲に従う」とするが、卜文、金文の形と異なる。卜文・金文は戈と干とに従い干を戈身に結び付けているものもあり、併せて一組の武器とする意。それで軍事をいい、金文に戎工、戎攻などの語がある。
まとめ
漢字は社会を映し出した鏡のようである。私たちは漢字から昔のsh会を直接的に知ることは難しいが、漢字を知ることによって当時の社会を知ることができる。
漢字は社会を映し出した鏡のようである。私たちは漢字から昔のsh会を直接的に知ることは難しいが、漢字を知ることによって当時の社会を知ることができる。
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