引用 「汉字密码」(唐汉,学林出版社)
上は指事字である。
甲骨文、金文の上の字は一つの横長の線あるいは弧線の上方に一条の横線を加えることで、方向あるいは一の上の意味を表している。
後期の金文と小篆は縦線を加えることで、「二」との区別を示した。 上の本義は相対的に高いところを、上面を指している。上と下の意味は相反している。
またこれから派生して、等級や品級の上等な事物を広く示す。上級、上流社会、上品、上好などである。古代社会もまた尊長なことを示す。また特別に皇帝を指す。「犯上、上谕」など。
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ようこそ、漢字考古学の道へ
漢字考古学とは?
今漢字の総数は10万字ぐらいだろうと言われてる。
これらの全ての漢字、一つ一つに意味があり、起源と由来があり、それぞれ歴史を持っている。
このブログの使命はこれら漢字の起源と成立ちを明らかにし、その背景を探る中で、人間の営みの歴史を詳らかにすることにあると考えている。
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気ままな散歩
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2016年1月21日木曜日
漢字:上の起源と由来
漢字:介の起源と由来
「介」という字は現在では非常によく目にする。介護、介助犬など日常生活で、われわれがお世話になるいろいろのサービスの中で、この言葉抜きには語れない。
その昔は、「吉良上野介」のように名前にもよく使われていた。ここでも漢字の持つ意味合いは、助けるというものである。
この他、節介、介添え、魚介などがある。
その昔は、「吉良上野介」のように名前にもよく使われていた。ここでも漢字の持つ意味合いは、助けるというものである。
この他、節介、介添え、魚介などがある。
引用 「汉字密码」(唐汉,学林出版社)
「介」これは会意文字である。甲骨文字の「介」は、顔を右に向けて立っている人の形である。脚の部分に4点で足を表している。金文の介の字は背を曲げた人の形で下部の4点は前後の2つの点に変っている。
小篆の介の字は基本的には金文と同様で、楷書の構造は隷書化の過程で変化し「介」と書くようになった。
上古の時期、華夏先民は下半身は短い裾の服装をしていた。いばらの荒野を行進中は足全体を必ずゲートルで巻き上げていなければならない。この種のゲートルは「介」と称されるようになった。
上古の戦争では、武器で相対する戦争で(この時期は矛と盾はまだ普及していなかった)、介(ゲートル)と冑(ヘルメット)は兵士達には必須の防護装備であった。
史記の韓非子列伝では「急则用介冑之士。」とあるがこの介冑とはすなわちゲートルとヘルメットのことを言い兵士を比喩している。
この意味から、発展して甲殻類などの堅い殻をもつものを含め、魚介類と称するようになった。
これに対し、白川先生は「体の前後によろいを付けた人の形」としており(「字統」)、また円満字二郎氏も、「漢字成り立ち図鑑」(円満字二郎、誠文堂新光社)の中で「この人を示す形の両側にあるのは、「よろい」を示すもので、これを組み合わせた漢字が変形した会意文字である。」という同様の説明をしている。「漢字の起源と成り立ち 『甲骨文字の秘密』」のホームページに戻ります。