2018年1月25日木曜日

漢字「梅」の成立ち:木偏と母親を示す『毎』


漢字「梅」の起源と由来

引用:「汉字密码」(P155、唐汉著,学林出版社)

「梅」の字の成り立ち」
梅は形声字で木偏と「毎」からなっている。「毎」は象形文字で本義は氏族社会の中で、子供を最も多く育てた母親のことである。《詩経》では「原田毎毎」という表現で、田畑の植物がよく茂り繁殖していることを形容している。従って、梅がなぜ梅と書かれるようになったかの原因を知ることは難しいことではない。



古人は梅を如何に考えたか
 梅が実をつける時、必ず枝枝全てに累々と実をつけている。このほか、女性が妊娠した時酸っぱいものを食べたい時、いつも梅の果実を口の中に入れているのは中国の妊婦の習慣の一つである。古人も認めるように梅は女性が妊娠した時の生理反応を助け、胎児を平安に発育させることが出来る。この為人々は梅を一種のめでたい樹木と考えた。

「梅」の効用
 酢がなかったころ、古人は梅を使って生臭さを消した。《礼記・内則》にある「酵素を用いて和え、肉は梅を用いる」動物の肉を煮て食うとき、必ず梅のみを生臭さを消す調味料として使った。羹を和える時、塩梅を用いる。梅醤油を作る時、古人はこれを「酢」と云ったが、今の人はこれを酸梅汁と称する。


「漢字の起源と由来ホームページ」に戻ります。

0 件のコメント:

コメントを投稿